『星の王子さま』の献辞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 00:54 UTC 版)
「レオン・ヴェルト」の記事における「『星の王子さま』の献辞」の解説
サン=テグジュペリの『星の王子さま』の序文には、ヴェルトへの献辞がある。 To Leon Werth I ask children to forgive me for dedicating this book to a grown-up. I have a serious excuse: this grown-up is the best friend I have in the world. I have another excuse: this grown-up can understand everything, even books for children. I have a third excuse: he lives in France where he is hungry and cold. He needs to be comforted. If all these excuses are not enough then I want to dedicate this book to the child whom this grown-up once was. All grown-ups were children first. (But few of them remember it.) So I correct my dedication: To Leon Werth,When he was a little boy 日本語訳 レオン・ヴェルトに捧ぐ 子供達には、この本をある大人に捧げることを許してください。私には重大な言い訳があります: この大人は私にとって世界で一番の友人です。もう一つの言い訳は、この大人は子供向けの本でも何でも理解できます。3つ目の言い訳は、彼がフランスに住んでいて、お腹が空いていて、寒がりだからです。彼には慰めが必要なのです。もしこれらの言い訳が十分でないなら、私はこの本を、この大人がかつてそうだった子供達に捧げたいと思います。大人は誰でも最初は子供でした。(でも、それを覚えている人はほとんどいません。)だから、私は献辞を訂正します。 かつて子供だったときのレオン・ヴェルトに捧ぐ サン=テグジュペリの飛行機は、1944年7月に地中海上空で消息を絶った。翌月、ヴェルトはラジオ放送でサン=テグジュペリの消息を知った。まだ『星の王子さま』のことを知らなかったヴェルトは、11月になって、サン=テグジュペリが前年にアメリカで自ら挿絵を描いた寓話集を出版しており、それが自分に献呈されていることを知った。
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