「僭称地名」の語について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 16:15 UTC 版)
「広域地名」の記事における「「僭称地名」の語について」の解説
こうした広域地名を用いた自治体名に対し、一部の地名研究家から「僭称」という語が本来の意味を外れて拡張された用法として「僭称地名」と呼ばれ、批判される場合がある。「借用地名」あるいは「大風呂敷地名」など、同様の意味合いで別の語を用いる者もある。 「僭称」とは「自分の身分を越えた上の称号を勝手に名乗ること、またその称号」を意味する言葉であり、つまり「僭称地名」という批判は、旧国名や旧郡名、都道府県などの広い範囲が「上」、市町村などの狭い範囲が「下」という考え方に基づくものである。なお、小学館『精選版 日本国語大辞典』では「僭称」の例文として、足利義満が「太上天皇」の尊号を欲したことを「僭称」と記した文献を挙げている(足利義満#最期を参照)。そのため自治体名への批判に「身の程知らず」を意味する「僭称」の語を用いることが適切か否かには議論がある。
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