μ-s特性(タイヤ)
制動時および駆動時に、回転しているタイヤの滑りの度合いを表すスリップ率sに対する、タイヤと路面間の摩擦係数μの変化特性のこと。sを横軸、μを縦軸にとったグラフで表現する。図は制動時のμ-s特性を示す。一般の路面では、s= 10~20%の間でμが最大になり、ロック状態(s=100%)に近づくほどμが低くなる。制動時のμ-s特性は、急ブレーキング時や滑りやすい路面でのブレーキ性能、車輪ロックによる尻振りなどの車両挙動に大きく影響する。車輸をロックさせず、しかも短い停止距離でクルマを止めるABSの開発には欠かせない情報である。駆動時のμ-s特性図も同様で、急発進時や滑りやすい路面での加速時の挙動に影響する。
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