run for money 逃走中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 03:03 UTC 版)
舞台設定
エリア
第13回から第42回のほぼ全ての回でエリアに独自の世界観が設定されており、それに伴いゲームの内容も一部リニューアルされた。
日光江戸村・ハウステンボスなどの貸切った施設を用いた回では、「江戸の町(日光江戸村、房総のむら)」「とある王国(ハウステンボス)」などの歴史・舞台背景が現代と違うものや「無人のショッピングモール(イオンレイクタウン、iiasつくば)」「逃走中専用ステージ・エリア01(美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ)」といった設定で逃走を行うという形になり、場所や地名、建物の名前に関しても独自に設定され、エリア内には「住人」として多くのエキストラが登場する。また、一部の住人や重要人物として逃走者以外のタレントや俳優も登場し、逃走者の手助けやミッション遂行の重要人物として逃走者と接触する。住人からは上記の「頼み事」がされる事もあり、それによってアイテムの獲得や後に有利な特典を受ける事もある。また街中を使っての逃走の場合、貸切時より規模は小さいものの「特定の場所に様々な伝説や謂れがある」という設定の下、ゲームが行われる。
放送中には随時、設定と連動した「ミニドラマ」が挿入され、それに対応したミッションや通達が発動。その成否によって再びドラマが進行するという形になっている。
同じロケ地を「時代の異なる同じ場所」と扱う[注 8]事もあれば、違うロケ地を「時間が経った同じ場所」として扱う[注 9]事もある。
クロノス社
第15回以降、「未来世界にて『クロノス社』がショーとしてゲーム放送を開催している」という設定が加えられた。当初は番組の開始・終了時やミッション発令時にその様子が映し出されるのみであったが、第22回以降は完成したハンターを使用した本格的なショーとしての開催と、ハンターを巡る陰謀劇に関するドラマが展開されるようになった。なお、第42回から第50回までは第37回から第41回の放送の際に使われたミッション発動時の映像のみが流用されており、ストーリーに進展が見られなかった。
- あらすじ
- 2011年度
- 西暦2500年、生存に適さない環境になった地球を脱出した人類は新たに月面を居住の地として生活をしていた。そして西暦2900年、巨大企業クロノス社の月村サトシは追跡アンドロイド「ハンター」を開発。エンターテイメントショー『逃走中』を開催し、人々を熱狂させていた。
- しかしその裏で「ハンターX計画」という謎の計画が進行していることが判明。月村は上司の高月ハンゾウや上級分析官の竹取カレンの協力もあり、幹部の有明リョージが計画の関係者である事と、その計画の内容が人間たちをハンターに改造する事で軍隊を形成し、月面全てのコロニーを侵略するというものであることを突き止める。そしてその首謀者がクロノス社の総裁ではないかと推測。しかし総裁の正体は竹取であった。月村は監禁され総裁に逃走中を乗っ取られるが、ハンゾウや逃走者の協力もあり脱出し竹取を拘束し逃走中を取り戻す。しかし、総裁の悪足掻きにより、月村は襲い掛かってきた鳥型ロボットの自爆に巻き込まれ瀕死の重傷を負う。
- 2012年度
- 月村の治療の間、ハンゾウは自身が開発した戦闘中を開催する傍ら逃走中の開催も代行。その時、ハンゾウの元に月村宛に「逃走中アルティメット」という名のファイルが届く。治療が完了した月村は「逃走中アルティメット」が自身が計画していた過去最大スケールのゲームであることを発表。ハンゾウたちの協力もあり、逃走中アルティメットは無事成功に終わる。
- 2013年度
- 月村はハンゾウたちの方針によりサポートメンバーとしてゲームマスターの候補生である青山シズカと朱月サクを迎える事となる。しかしサクはヘリオス社に移籍した有明の息がかかったスパイであり、月村をヘリオス社へ拉致する。そこで月村は有明が逃走中の開催権を奪い取り、その収益で強大な軍事国家を設立し、他のコロニーを制圧するという計画を企てている事とサクの正体を知らされる。一方、ハンゾウやシズカは逃走中の開催を代行する傍ら、捜索部隊とともに月村がヘリオス社に捕らわれていることを突き止め、救助に向かう。サクの正体もシズカによって突き止められ、ゲームエリア内にまで及んだ逃走の末サクを拘束。しかしサクによってハンターが有明の元へ転送されてしまう。そして月村は有明のレーザー攻撃によって負傷するが、ハンターの悪用を防ぐためにハンターの時限爆破装置を起動。自分の命がもうない事を悟り、シズカに逃走中を託し自身のコントローラーを用いてその場から避難させる。その後ハンターは自爆し、月村の生体反応は消滅する。
- 2014年度
- 有明の計画は阻止する事に成功したが月村のいない中逃走中を開催するハンゾウとシズカ。その時、シズカは月村が以前より計画していた「10周年記念ゲーム」というプロジェクトのファイルを発見。シズカは壮大なスケールのプロジェクトを遂行できるのかどうか不安に陥るも、ハンゾウによって派遣されてきた月村の兄である如月カケルの協力もあり10周年記念ゲームを無事成功に終える。その裏で、如月は自爆したはずのハンター1号機の復元を進めており、後にミッションアンドロイドとして復活させる。
- 2020年度
- シズカが正式に逃走中ゲームマスター兼戦闘中ゲームマスターに昇格し、新型ハンターや新ゲームを用いたミッションを展開させていく。
登場人物
全員が苗字に月の文字を含む(月村・高月・如月など)か、月に関する単語(竹取物語・有明や青山の静かの海)になっている。
※()内は登場回
- 月村サトシ(第15回 - 第36回、戦闘中 第2回 - 第5回)
- 演:細田善彦(幼少期:鈴木福(第38・39回)[注 10])
- 逃走中の開発者兼ゲームマスターであるクロノス社の若き天才科学者。第15回から第21回まではフードを被って登場し、第22回で初めて素顔を明かした。第25回では逃走エリアにも出現し、この際逃走者の何人かが実際に目撃している。次第に逃走者にも認知される存在となり「逃走中アルティメット」では逃走者全員の前にモニター越しで現れた。
- 逃走中とは元々、サトシの亡き母が「月面の人口密度過多で子供達が遊ぶ場さえない現状を改善するため、ゲームの収益を月面コロニーの環境整備に当てる」ために考案したもので、その母の志をサトシが継いでハンターを開発。第22回にて遂に完成させてゲーム開催に至り、収益はコロニーでのエネルギー開発費の一部にも回されている。
- 舞台設定・ミッションや通達の発令、ハンターの起動や管理は司令室のモニターもしくは装着しているコントローラーを通して全て彼が行っている。またコントローラーはゲーム制御の端末にとどまらず、逃走エリア内への瞬間移動などの機能もある(これらは他のクロノス社員の端末機能にも搭載されている)。
- 自身の知らない所でハンターX計画が進行している事を知り、計画阻止のためにゲームを運営しながら計画の首謀者を捕らえるために動き出し、計画の鍵となるハンターの起動方法を巧みに隠し続けていたが、第27回にて首謀者である総裁の装置により透視されて発覚し、起動に必要なペンダントと指輪、更にはコントローラーを奪われてエリア内に監禁される。その後はハンゾウと彼の密告に応じた逃走者の助力でこの窮地を脱し、起動装置を取り返してゲームの混乱を収束させたものの、総裁である竹取が仕掛けた鳥型ロボットに襲われて瀕死の重傷を負い、その際にコントローラーも破壊された。
- その後、リカバリープランにより一命を取り留め、後に新しいコントローラーを装着して復帰、自身が考えていた「逃走中アルティメット」についての構想を発表し、無事に開催して成功を収める。
- アルティメット終了後はハンゾウに派遣された二人のゲームマスターに対し、上司として技術を教える役目を担う。しかし、社内の一員だったはずの警備兵に捕まって行方不明となりヘリオス社内に捕われてしまう。その事を知ったシズカが救出にやってきたが、有明の計画でハンター1号機が目の前に転送され、自身はレーザー攻撃によって深手を負う。その後、この体ではもう助からず、ゲームマスターを続ける事も不可能である事を悟り、ハンターがヘリオス社にコピーされるのを防ぐためにハンターの時限爆破装置を起動させて後をシズカに託そうとコントローラーを渡しクロノス社へと転送。自らはハンター1号機と運命を共にし、爆発と共に生体反応が無くなった[注 11]。
- ノベライズ本とアニメ版『グレートミッション』にもクロノス社のゲームマスターとして登場する(声 - 浪川大輔[注 12])が、設定が大きく異なる。
- 高月ハンゾウ(第24回 - 第40回、戦闘中 第1回 - 第7回)
- 演:高知東生[注 13]
- 戦闘中の開発者兼ゲームマスターで、エンターテイメント部門チーフで月村の上司。苗字ではなく名前で呼ばれる事が多く「ハンゾウさん」「ハンゾウチーフ」と呼ばれる。
- ハンターX計画の調査や分析官の召喚などを行い、月村に協力していたが水面下ではハンターX計画とその首謀者の正体を秘密裏に探るために正体を隠して逃走エリアに潜入したり、月村の個人ネットワークに特殊な方法でアクセスしていた。この事を知った月村からはハンターX計画に関与しているという疑いを持たれていたが、第27回では首謀者である竹取に捕らわれた月村を逃走者の力を借りて救出、これまでの不審な行動理由を月村に明かし、協力して竹取を反逆罪で捕らえた。
- その後は『戦闘中』ゲームマスターとして正式開催の傍ら、月村が治療を受けている間は月村のプログラムを利用し逃走中の代理ゲームマスターとしても活動。月村復帰後は「逃走中アルティメット」にも協力した。
- 「アルティメット」開催後は以前のような危険が月村に及ばないようにする目的及び今後のゲームの拡大化を考え、朱月サクと青山シズカの二人を月村の部下として配属させる。しかし、これが裏目となり、有明の部下である朱月サクを月村に近づけてしまうが、後にシズカの調べでサクが有明の部下である事を知り、月村の居所を調べるためにわざとサクを泳がせ監視した。月村の生死不明後はゲームマスター代行を務めたシズカのサポートや、新たなゲームマスターとして如月カケルを呼び寄せるなど再び上司として尽力している。
- 過去にエリア内に登場した「忍者十代目半蔵」の末裔である事が匂わされており『戦闘中』の「忍」やミッションに恐竜を登場させるなど「忍者」や「恐竜」が好きな一面がある。
- 青山シズカ (第33回 - 、戦闘中 第3回 - 第6回、第10回 - )
- 演:足立梨花
- 月村の部下として派遣された「クロノス・クリエイター・プラント」のゲームマスター候補生。明るいサクに対し、冷静な振る舞いで月村のゲーム運営技術を学ぼうとする。当初の衣装はショートパンツにサイハイブーツであったが、2019年に足立がイベントに出演した際には衣装の紛失などから新調され、ミニスカート・ロングブーツにリニューアル[10]、第57回からは再びリニューアルされている。
- 月村の消息不明後は様々なデータを元に月村の捜索を行っており、その結果サクと有明の背後関係を掴む。怒りに震えセキュリティを突破し単身でヘリオス社に侵入し月村の救出に成功するが、直後に有明に捕まってしまう。月村によるハンター1号機の時限爆破装置起動後は後を託され、月村のコントローラーにより脱出させられた。その後、月村の後を継ぐ形でゲームマスターとしてハンゾウの助力を仰ぎながら逃走中を開催、如月と10周年記念ゲーム開催後はそのサポートに周っている。
- 当初は月村に対しても笑顔を見せなかったが、月村拉致の真相を知り憤怒したり、ハンゾウから励まされて笑顔を見せる他、10周年記念ゲーム開催の重圧に狼狽するなど感情が豊かになっている。一方、冷静な月村に対し陽気な如月には苦手意識を見せている。また劇中の登場人物が繰り広げる物語をハッピーエンドの方向に向かわせるためのミッション考案に積極的であり、円滑なゲーム進行を重視している。
- 第51回から正式に3代目ゲームマスターに昇格。候補生時代とは性格が一変し悪女的な性格に豹変しており、新機能を持つハンターの投入や挑発的なメール文章の送信など、過去のゲームマスターと異なり冷酷かつ過酷なゲームプランを構成する事が多い。ただ、逃走者の人数やミッションの遂行状況によってはミッションの内容を易しくしたり、第58回でモバイルが使用できなくなった際には、臨時でエリアのスピーカーを利用してゲーム進行を補助するなどアドリブ力の向上や元々の彼女の常識的な人間性も垣間見せることもある。一方、バガンザのような陽気なタイプの人間に苦手意識を持つのは変わっていない。
- 戦闘中 第10回からは戦闘中のゲームマスターも兼務している。
- 如月カケル(第38回 - 第50回)
- 演:駿河太郎(幼少期:隆之介(第38・39回))
- 10周年記念ゲームより登場した新ゲームマスター候補であり、月村の兄。常に陽気な性格で、共にゲームマスターを担当するシズカにも明るく接しており、ミッションの発想も大胆である。このほか、生死不明となった月村の所有物と似た装置を装着している。小さい頃に自身が抱いたコロニー拡大の夢に弟が賛同した事が逃走中を生み出す原点となっており、生死不明となった弟の代わりとなってゲームを盛り上げる決意を固めている。第39回でハンター1号機を回収していた事が判明。第40回にてハンター1号機の復元に成功した。実質的には月村の後任の2代目ゲームマスターとして任務を任されている。月村と比べると性格は優しく、エリアに邪魔な存在が居ても放置したり逆に利用したりと比較的寛容な部分も多く見受けられる。第50回以降は登場していないが、ホームページの欄には残されている。
- 竹取カレン(第22回 - 第27回)
- 演:森口瑤子
- 上級分析官で、月村の母親の親友。ハンターX計画の秘密を明らかにするために高月に依頼され、その調査をするために月村に協力し、秘密ファイルの解析により計画内容を明らかにする。その後も逃走中のゲーム運営のサポートをしながら計画の真相究明やハンゾウの不審な行動を指摘するなど月村に協力する一方で、意味深な言動も見られる。
- 総裁
- クロノス社の総裁(竹取曰く「常にマスクで顔を隠し、普段は一般社員になりすましている」)。第22回から通信越しに登場し、第24回にてマスクを被った姿を見せていた。
- その正体は竹取であり、ハンターX計画の首謀者。社内の重要人物の一部を使って月村の失脚を狙う一方、自身も竹取として月村の味方を装って接近し、ハンゾウに疑惑を向けさせつつ、ハンターの起動方法を密かに調査していた。また、謎の鳥型ロボットを所有しており、第24回では月村に脅迫メッセージを送り、第27回のラストでは月村を直接襲撃している。
- 月村を捕縛した時は逃走中のゲームを乗っ取り、崩壊させる事でハンターX計画を実行に移そうとするが、月村達の逆襲に遭って反逆罪により逮捕。これがきっかけで社内のハンターX計画を行う反対勢力が一掃されたものの、全ての罪を竹取が1人で被ったため有明ら残党の罪が不問扱いになり、ライバル企業のヘリオス社に移り結果的に再起を許すことになる。
- 有明リョージ(第23回・第24回・第32回 - 第36回、戦闘中 第3回 - 第5回)
- 演:津田寛治
- クロノス社の元幹部。出身であるコロニーは戦争によって滅ぼされており、それにより「力至上主義」を唱えるようになった。
- ハンターX計画のためにゲームの妨害などをしていたが、月村と竹取によって居場所を分析され、警備兵に捕らえられそうになるもその攻撃を振り切って逃亡し、総裁に後を託して姿を晦ました。
- 竹取逮捕後は一度は逮捕されるが、竹取が全ての罪を被ったために証拠不十分で釈放される。その後、クロノス社のライバル企業であるヘリオス社の幹部に収まり、再びハンターを軍事利用すべく月村と敵対。ハンゾウが月村の部下を新たに配属させる計画に乗じる形で朱月サクをスパイとして送り込んだ。第36回でサクにより遂にハンター1号機を手に入れ、逃走中の乗っ取りに成功したかに見えたが月村によってハンターの時限爆破装置が起動されたために計画を中断し、その場から逃亡した。
- 初登場時はゲームを終えた月村を労う様子をみせたものの、「ハンターはあくまでゲームの駒」「収益はコロニー整備や資源開発」と平和的利用に拘るクロノス社及び月村に対し、それらの方法を「生ぬるい」「時間がかかる」と切り捨て、「ハンターの軍事利用」「収益を軍拡に充てる」なと強硬路線を取る他、部下のみならずアンドロイドであるハンター1号機に対しても思い入れを見せる月村に対し、自ら身を挺してハンター1号機を手に入れたサクのデータをすぐに削除し切り捨てるなど冷酷な一面を見せており、全てにおいて月村とは正反対の人物となっている。
- 望月ミレイ(第22回)
- 演:北川弘美
- 第22回に登場した月村の助手。月村との描写を見る限りでは、それなりの年月を助手として過ごしていたようである。ゲーム進行の手助けをしており、幹部Cから出世の約束と引き換えに月村失脚の指令を受けてメインサーバーから密かにゲーム妨害も行っていたが、最終的には月村に発覚し、口封じも兼ねて幹部Cによって送り込まれてきた警備兵に拘束された。
- この事は月村にとって暫くの間トラウマを植え付けてしまっており、サクやシズカが派遣されてくるまで月村は助手を持つことに抵抗を感じてしまうようになり、一度ハンゾウに勧められた際には半ば慌て気味に拒否していた。結果的に、サクやシズカに関しても半分はハンゾウの勧めでもあった為、当人は再度助手を持つことには最後まで肯定的ではなかった。
- 水無月ユリエ(逃走中 第27回 - 第31回、戦闘中 第1回 - 第7回)
- 演:上原歩
- 第27回から登場したエンターテイメント部門所属であるハンゾウの助手。戦闘中に登場する戦闘アンドロイド「忍」の開発を担当しており、戦闘中に登場するバトルアイテムも開発している。また逃走中アルティメットの開催にも協力。候補生であったシズカに対しても親身に接するなどよき先輩としての一面も見せた。
- ドクター(第28回・第29回)
- 演:梅宮万紗子
- 第28回と第29回に登場したクロノス社の医療スタッフ。第28回でハンゾウがドクターと呼んでおり、鳥型ロボットによって重傷を負った月村に対して回復治療を施した。
- 朱月サク(第33回 - 第36回、戦闘中 第3回 - 第5回)
- 演:冨浦智嗣
- 戦闘中第4回ラストより登場した月村の部下として派遣されたCCPのゲームマスター候補生だが、正体は有明が送り込んだヘリオス社のスパイ。有明と同じコロニーの出身で、戦争により家族など全てを失った孤児であり、自分を拾ってくれた事から有明に対し半ば洗脳と言えるレベルで心酔している。第36回でゲームマスターとしてゲームを行いつつ、ニセ逃走者を利用してハンター1号機を盗もうと企むが失敗、その後、自らが動いてハンター1号機を有明の元に送る事に成功するが、その直後にクロノス社の警備兵に拘束。同時に有明にデバイスのデータを抹消される形で切り捨てられた。シズカ曰く、実際は臆病で疑り深い性格であるとのこと。
- 兎川バガンザ(第59回)
- 演:大竹しのぶ
- レジェンドゲームマスター。総裁まではいかないもののかなりの幹部クラスであると思われる。今まで登場した未来パートのドラマ出演者の中では最高齢と見られており、少なくとも壮年以上と思われる。裃風の制服を着用している。数々のゲームを成立させてきた「伝説のゲームマスター」として社内に語り継がれている。大晦日の大規模ゲームという事からシズカに活を入れに訪れるが、勝手にシズカに代わりゲームマスターを担当。シズカが考えたゲームプランをさらに過酷にして発令していく。しかし、「新型メダリストハンター」として用意したのがワイナイナなど年齢的なこともあるのか、知識が古い。また、思い通りに行かず周りからツッコまれると駄々をこねるように怒るなど少々面倒な性格でもあるが、それでもゲームバランスを壊さないアドリブ力やゲームの最初から伏線を張るなどレジェンドゲームマスターに相応しい力量を持つ。
- 若月シオン(第59回)
- 演:浜野謙太[注 14]
- クロノス社管理部スタッフ。シルクハットに燕尾服風の制服を着用している。バガンザを案内し、ゲーム進行を見守る。
- 幹部A・B・C(第22回)
- 第22回で通信越しに登場したクロノス社幹部の三名。開催に至った逃走中のゲーム全般の評価をしており、幹部Cはミレイを通して月村の失脚を目論んでいた。
- ハンター1号機(01KR)(パイロット版 - 第36回、第39回 - 第41回[注 15])
- 演:笠原竜司[注 16]
- 第22回(ドラマ上では第1回)のゲーム前に月村が完成させた最初のハンター。月村がゲームマスターである事をメモリーしており、この点で他のハンターと区別されているが、ゲーム内では他のハンターとは特に区別されていない。第36回のゲーム途中にサクらによってヘリオス社に転送されるが、レーザー銃から月村を守る為に有明の攻撃を受ける。その後はヘリオス社に盗用されるのを阻止する為に月村が起動させた時限爆破装置によって爆発したが、第39回にて回収されたものが如月の手で修理されている事が判明し、第40回にて修復が完了した。
- ミッションアンドロイド
- 第40回にて修復が終わったハンター1号機が、第41回で如月によって装甲を着けられたもの。全身をアーマーで覆い、フルフェイスのヘルメットを被っている。名前の通り、ハンターとしての運用ではなくミッション等に関わる形で使われる。ゲーム内で暴れた江頭2:50をエリアから追放する際にも使用された。
- エキストラ112・113(第22回)
- 演:カナリア(安達健太郎・ボンざわーるど)
- 第22回にて月村の操作によりエリアに出現した一般客のエキストラの内の2人。しかし、月村の失脚の指令を受けたミレイの操作によってエリア内で「一部の逃走者のモバイルを使用不可にさせる」、「封鎖エリアから一部のハンターをエリアに流出させる」等のゲームの妨害を行ったが、最終的には月村によって消去された。
- 千鳥(大悟・ノブ)(第52回)
- 演:本人[注 17]
- 『千鳥のクセがスゴいネタGP』とのコラボで登場し、「富裕層のVIP」としてスタジアムのVIPルームにてゲームの様子を観戦しつつ所々でゲームの展開や逃走者の言動にコメントしていた。
- 警備兵(第22回~第36回、戦闘中 第4回)
- クロノス社の警備を務めている。社内で不正を行っていたミレイやサクなどを拘束した。一方で、竹取や有明の息がかかった者もおり、月村を拘束したり、ハンゾウを追跡したりした。月村曰く標的となった者は他者からの助けなくしての逃亡は不可能であるらしく、捕捉能力は非常に高いということが伺える(ただし有明のみなぜか取り逃がしてしまっており、これは前述の事から有明を逃がすための演技、もしくは他の警備兵に襲撃されたものと思われる)。またヘリオス社にも同様の警備兵がおり、クロノス社の警備兵に変装して月村を拘束した。
- クロノス(第61回)
- 演:秋山竜次(ロバート)
- クロノス社が開発した最新AIロボット。シズカの呼びかけに立体ホログラムとして現れ、シズカにゲーム進行の助言を送る。
劇中用語
- クロノス社
- 月面世界における一大エンターテイメント企業。『逃走中』や『戦闘中』を開催し、その模様を「スタディオン」と呼ばれるスタジアムや外部モニターによって放映し収益を得ている(作中ではオッズ表らしきものも確認されており、公営ギャンブル的な要素も持ち合わせていると思われる)。一方、収益金を月面コロニーの整備やエネルギー資源の開発に充てるなど社会的企業の一面も持ち合わせている。また、後述するCCPを運営するなどゲームマスター候補生の育成にも取り組んでいる。
- 社内ではメインとなるゲーム運営を主体とした「エンターテイメント部門」の他、アンドロイドの開発を行う「開発部門」、負傷の際の治療を行う「医療部門」、「エリア開発部」、「管理部」など複数のセクションに分かれている。
- ハンター(ドラマ上の設定)
- 月村の母が構想し、月村が開発したアンドロイド。量産されており「01KR」「02NN」「06TT」「10HM」等といったように「数字2桁+アルファベット2文字」のコードネームで管理されている。起動するためには月村が持つペンダントと指輪を接触させる必要があり、総裁の解析によって発見されるまで月村以外は誰も知らなかった。総裁や有明が月村を執拗に狙っていたのも、この「ハンターの起動方法」を探ろうとしたためである。
- 逃走者全員の顔がサングラスに記録されており、一般人を誤って追跡・確保しないようになっている(ダミーハンターが逃走者を追わないのも、サングラスに逃走者の情報を記録していないため)。マイナス239℃以下で機能停止する設定があり、実際に冷凍銃などを用いて凍結させるミッションが登場している。
- 実験段階の時点で既に軍事利用が視野に入れられており、月村は純粋なゲームの駒として取り扱っているが、総裁である竹取や一部の幹部(有明など)は軍事目的に使うハンターX計画を企てていた。これは、ハンターの人工知能を10万人に移植し完全コントロール化を可能にして軍隊を作る事で、他のコロニーを侵略し月面の人口密度過多を解決するのが目的である。
- 逃走中アルティメット
- 月村によって計画された究極の逃走中であり番組でのサブタイトルとしては初めてドラマ内でも語られた名称である。第28回にて名称が判明し、第29回からその一部が明らかになり、その後第31回・第32回で開催に至った。ハンターX計画の失敗により逃走中開催反対派が一掃され、実行が可能になった。逃走中の核となる「時間の長さ(130分+アルティメットルールによる実質無制限)」「エリアの広さ(延床面積を含め過去最大)」「賞金額(過去最高賞金)」「ハンターの数(過去最多のハンターを投入)」「逃走者の数(30人)」を極限まで引き上げている。
- また出場条件として「逃走成功者・自首成立者・あと一歩で逃走成功だった者(ゲーム残り時間5分以内で確保された者)・ミッション経験者(冷凍銃使用者・復活経験者)」といった「過去に参戦した経験を持つ者」に加え「注目すべき特徴のある新規参加者」が参加。またアンドロイドは従来の「ハンター」に加え、『戦闘中』のアンドロイド「忍」が投入された。
- CCP(クロノス・クリエイター・プラント)
- ゲームマスターを養成するための機関。戦闘中第4回のラストでその存在が明らかにされた。その中でトップクラスの実力を持つ朱月サクと青山シズカを、月村をサポートするための部下として送り込んだ。
- ヘリオス社
- クロノス社のライバル企業。同じような高さの社屋を持ち、クロノス社の司令室からも見る事が出来る。クロノス社から逃れた有明が幹部として収まっており、失敗に終わった「ハンターX計画」に続く次の手としてサクを使い、ハンターを含め逃走中を奪い取り、その収益を軍拡費用に当てエネルギー戦争に備えようとしていた。また「複製技術」が得意なようで、ニセ逃走者が絡んだ回ではコピー技術を使い「ニセ逃走者のダミー」を大量に作り出している。
- 10周年記念ゲーム(ドラマ上の設定)
- 月村が計画していた、逃走中の(現実における)10周年を記念したゲーム。第37回のラストでシズカの手により存在が明らかとなり、どのようなゲーム内容を予定していたのかシズカが解読を進めた結果、戦闘中第7回のラストで解読に成功。第38回と第39回に今までの逃走中とは違うルールとして、2つのエリアで同時に開催された。
注釈
- ^ 『クロノス』時代の再放送(再編集版)も字幕放送は実施された。
- ^ この回は一部生放送を交えながらの放送だったため、事前収録の本編の部分も含めリアルタイム字幕放送で実施された。
- ^ 2週連続で放送された回も1回とカウント。
- ^ a b c d 台湾での放送『全員逃走中』制作秘話の回より。
- ^ 『クロノス』および『ジャンプ!○○中』(クロノス企画を含む回のみ)も、台湾でのこの番組として放送。
- ^ 基本的にau機種。第38回からは京セラ・TORQUEシリーズを使用。第56回ではコラボCMも放送された。
- ^ 通話やメールの送信が可能・あるいは黙認されている回もある。また第58回ではエリア内にある電波アンテナがゲーム途中でミッションの関係で破損した(という設定)ため携帯が使用不能となり、このミッション以降は、ミッションの通知や確保情報はゲームマスターによる放送で流された。
- ^ 例えば第18回・第24回・第30回・戦闘中 第3回はすべて房総のむらでの開催だが、時代背景やエリア内の構造物などで時間関係が示唆されている。
- ^ 第20回(ロケ地:吉野ヶ里遺跡公園)と第21回(ロケ地:よみうりランド)はロケ地こそ異なるが、後者は第20回の卑弥呼の国の跡地にできたという設定になっている。
- ^ 後に『戦闘中』第10回でプレイヤーとして参加した他、第54回では弟の鈴木楽と共に逃走者として『逃走中』に参加している。
- ^ 公式としては「生死不明」という扱いとなっている。
- ^ 過去に逃走者として出演した経験がある他、『戦闘中』でもプレイヤーとして出演した経験もある。
- ^ 過去に逃走者として出演した経験がある他、『密告中』『解除中』でもプレイヤーとして出演した経験もある。
- ^ 番外編にて過去に逃走者として出演した経験がある。
- ^ パイロット版から第36回までの間には登場しなかった回がある。第39回と第40回はCGで登場し、第41回は後述する「ミッションアンドロイド」として登場。
- ^ 第36回のクレジットにて判明。それまでは公式からは公表されていなかった。
- ^ 過去に逃走者として出演した経験がある。
- ^ 最初に提示された逃走成功時の賞金
- ^ 東エリアと西エリア各11人ずつに分かれている。
- ^ 赤グループと青グループ各15人ずつに分かれている。
- ^ 実際は逃走者20人+ニセ逃走者2人
- ^ 勝利チームでの山分けで1人20万円ずつ分配
- ^ めちゃイケメンバー14人+「めちゃめちゃイケてる有名人」8人
- ^ a b 一部地域は23:28で飛び降り
- ^ a b c d e f g h i j k 一部地域は21:48で飛び降り
- ^ a b c 一部地域は20:54で飛び降り
- ^ a b 一部地域は22:42で飛び降り
- ^ 芸能人15人+一般公募通過者2人
- ^ 一部地域は19:00から飛び乗り。
- ^ 芸能人19人+一般公募通過者1人
- ^ 後半の『クセスゴ』パートは21:30 - 23:30で放送
- ^ 密告中からの途中参加。
- ^ 芸能人15人+一般公募通過者1人
- ^ 17:00 - 17:59が第1部(事前収録)、17:59 - 23:45が第2部(一部生放送)。なお第2部の途中2回、後座番組『ジャニーズカウントダウンライブ』の生宣伝を挿入。
- ^ その他、「お台場大決戦」パートでは終始「お台場殿の31人」の副題が表示されていた。
- ^ フジテレビ(FCGビル)、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京プラザ、デックス東京ビーチ、フジテレビ湾岸スタジオなど
- ^ インターナショナルマーケット、アラモアナビーチ
- ^ 賞金は視聴者へのプレゼント
- ^ 賞金は視聴者へのプレゼント
- ^ 第11回・第17回の事前番組より。
- ^ 第38回・第39回のゲームデザインは高瀬が考案したものである。
- ^ 第42回は「プロデューサー」表記
- ^ 第47回までと第49回、第50回のFOD配信版ではノンクレジット。
- ^ 第1回から第5回、第7回から第37回までは「演出」、第38回から第45回では「総合演出」
- ^ 横森あつし表記になる場合もある。
- ^ a b 関係者に新型コロナウイルス感染者が出た事を鑑み福岡公演は1公演、大阪公演は全公演中止となった。
- ^ 前作では第17回以降のスタートハンターが入っているボックスのデザインだったが、今作では第26回以降の追加ハンターが入っているボックスのデザインとなった。
- ^ アイテムは使用可能だが、ハンターが「ナイトメア」同様レーダーに映らなくなる。
- ^ 2019年9月までは新潟総合テレビ[18]。
- ^ 火曜・木曜・金曜のゴールデン・プライムタイムはフジテレビ系列の同時ネット枠になっているため同時ネットで放送。日曜・月曜・水曜・土曜のゴールデン・プライムタイムは日本テレビ系列の同時ネット枠になっているため遅れネットまたは未放送になる。
- ^ 水曜・木曜・土曜のゴールデン・プライムタイムはフジテレビ系列の同時ネット枠になっているため同時ネットで放送。金曜・日曜のゴールデン・プライムタイムは日本テレビ系列の同時ネット枠になっているため遅れネットもしくは未放送となる。また、月曜・火曜は編成の都合により遅れネットまたは未放送となる場合がある。
出典
- ^ 伝承遊びを伝える会『おにごっこ TAG』文溪堂、2022年、6, 29頁。ISBN 978-4-7999-0440-4。
- ^ “祝!放送15周年『逃走中』が逃走者を一般公募!アンガ・田中 HIKAKINも参戦決定”. フジテレビ (2019年8月13日). 2021年6月15日閲覧。
- ^ “US国際フィルム&ビデオフェスティバルで日本の番組が大健闘!”. 日本映像翻訳アカデミー. 2014年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月15日閲覧。
- ^ 公式サイトより。2017年11月25日閲覧。
- ^ フジテレビ「逃走中」がNetflixで世界進出 11月15日より独占配信
- ^ “TVアニメーション「逃走中 グレートミッション」<2023年春スタート> 描き下ろしティザービジュアルと特報が公開”. 東映アニメーション株式会社 (2022年12月31日). 2023年1月12日閲覧。
- ^ “『FNS27時間テレビ』で「FNS逃走中」「さんまのラブメイト10」ほかコラボ企画発表!”. 2023年6月5日閲覧。
- ^ “フジテレビ 大みそか恒例「カウコン」開催見送りで今年は「逃走中」で年越し 出演者は近日発表”. スポニチアネックス. 2023年11月22日閲覧。
- ^ “『逃走中 THE MOVIE』映画化決定!!”. 東映株式会社. 2024年4月19日閲覧。
- ^ “足立梨花、「逃走中」5年ぶりの衣装で登場も「パンツがなくなった…」”. YouTube. maidigitv (2019年8月14日). 2021年6月15日閲覧。
- ^ “「こどもの日」に“逃走中”史上初の4時間SP 人気子役が勢ぞろい”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2021年4月30日) 2021年4月30日閲覧。
- ^ “フジ「逃走中」日本シリーズでの「中止」発表に悲痛な声殺到「子供が大泣き」「絶対に放送して」”. 日刊スポーツ (2023年11月5日). 2024年1月8日閲覧。
- ^ “フジテレビの人気番組「逃走中」とコラボしたアクションゲーム「Run For Money 〜逃走ごっこ〜」の事前登録受付を開始!”. 2022年3月5日閲覧。
- ^ 舞台フライヤー及び公式パンフレットより
- ^ “2013年度上半期ソフト販売ランキングTOP100を掲載! 1位は248.3万本を売り上げた3DS『モンスターハンター4』”. アスキー・メディアワークス (2013年11月11日). 2015年1月18日閲覧。
- ^ “【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2012年07月02日〜2012年07月08日”. ファミ通.com (2012年7月11日). 2013年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月16日閲覧。
- ^ 『週刊ファミ通 2016年1月28日号』KADOKAWA、2016年、8頁。
- ^ “【WEB】190911「NST社名変更のお知らせ」” (PDF). 新潟総合テレビ (2019年9月11日). 2024年1月30日閲覧。
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