localhost localhostの概要

localhost

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/29 07:27 UTC 版)

localhostを使用して自己と通信する意義には、動作試験を行うことや、リモートで提供されることが想定されているサービスを、ローカルマシンでも利用できることなどが挙げられる。

IETFでの関連記載

IETFドキュメント"Special-Use IPv4 Addresses" (RFC 5735)には、127.0.0.0/8はループバック用に予約されたIPv4アドレスであると記載されている。

このアドレスはどの組織やISPにも割り当てられていない。このアドレスブロック'127.0.0.0/8'宛のパケットはホストシステム外へは出ない。ホストシステム内部では、ループバックインターフェースは一般的にアドレス'127.0.0.1'に対しサブネットマスク'255.0.0.0'を割り当てる。これは、ローカルシステムのルーティングテーブルにルーティングエントリー'127.0.0.0/8'を設定するので、'127.0.0.0/8'のどのアドレス宛のパケットもシステム内部にルーティングされる。

一方で、RFC 4291に記載されているIPv6アドレスアーキテクチャでは、たった1つのIPv6アドレス::1/128のみがループバックアドレスに指定されている。

RFC 4291では、以下のように述べられている:"ループバックアドレスは、単一ノードの外側に送信する IPv6パケットの送信元アドレスとして使用してはならない。ループバックの宛先アドレスを持つIPv6パケットは、単一ノードの外側に送信してはならず、IPv6ルータは転送してはならない。ループバックの宛先アドレスを持つインタフェース上で受信したパケットは落とさなければならない。"

Hack 127.0.0.1

2005年、ドイツのIRCチャンネルにおいて、スクリプトキディを欺いてlocalhostをハックさせたという逸話がインターネットミームとして残されている[2][3]


  1. ^ リモートホストとは - IT用語辞典”. IT用語辞典 e-Words. 2023年12月29日閲覧。
  2. ^ Hack 127.0.0.1”. Know Your Meme. 2021年5月29日閲覧。
  3. ^ 【実話】127.0.0.1をハッキングした男”. Qiita. 2021年5月29日閲覧。


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.localhost

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/29 03:10 UTC 版)

.localhostは、ループバックを示すことを目的としたトップレベルドメイン(TLD)である。このドメインは RFC 2606 (1999年6月)でInternet Engineering Task Force(IETF)により予約されており、インターネットDomain Name System(DNS)に登録されることを意図したものではない[1]。.localhostおよびそのサブドメインはDNSに登録されることはないため、現在および将来のドメイン名との競合を気にせずにテスト目的で使用することができる。なお、localhostはループバック・アドレスを表すために、伝統的に使われている。


  1. ^ RFC 2606 (BCP 32), Reserved Top Level DNS Names, D. Eastlake, A. Panitz, The Internet Society (June 1999)


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