Systems Network Architecture
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 06:11 UTC 版)
SNAとOSI参照モデル
SNAは7階層の考え方がある。
また、IBMだけでなく、国際標準としても、通信の考え方を規程する必要が出てきた為、ISOにより、1983年にOSI参照モデルが制定された。このときISOはIBMのSNAを参考にしたと云われているため、SNAとOSI参照モデルは似た構成になっているが、細部は異なる。
SNA | OSI参照モデル | |
---|---|---|
第7層 | トランザクションサービス層 | アプリケーション層 |
第6層 | プレゼンテーションサービス層 | プレゼンテーション層 |
第5層 | データフローコントロール層 | セッション層 |
第4層 | トランスミッションコントロール層 | トランスポート層 |
第3層 | 経路制御層 | ネットワーク層 |
第2層 | データリンクコントロール層 | データリンク層 |
第1層 | 物理制御層 | 物理層 |
実装と発表
SNAは1974年9月に「通信の高度化機能」(Advanced Function for Communications)の発表の一部として全世界で発表され、そのSNAのSynchronous Data Link Control(SDLC)プロトコルの実装が次の新製品に行なわれた:
- IBM 3767 コミュニケーション端末機(プリンター)
- IBM 3770 データ・コミュニケーション・システム
これらはIBM/3704/3705通信制御装置のネットワーク・コントロール・プログラム(NCP)やシステム/360とシステム/370のVTAMやその他CICS、IMSなどのソフトウェアでサポートされている。このあと、1974年7月にIBM 3760データ・エントリー・ステーション、IBM 3790コミュニケーション・システム。IBM 3270の新しいモデルとSNAの実装は続いている。
SNAはおもに米国IBMのシステムズ開発部門(Systems Development Division)のノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク(R.T.P.)製品開発研究所のデザイン部署で行なわれ、それを実装した他の製品開発研究所(IBM 3767は藤沢研究所、のちの大和研究所;IBM 3770はR.T.P.研究所)も援助して行なわれたので、日本人も数人がSNAのデザインに参加している。詳細はのちにIBMのシステム・リファレンス・ライブラリー(SRL)マニュアル、IBM Systems Journalなどで主要部分が公開された。
関連項目
- Systems Network Architectureのページへのリンク