RWD-8 (航空機) 運用

RWD-8 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/28 01:48 UTC 版)

運用

RWD-8は1934年からポーランド空軍の標準的な初等練習機として広く運用された。1938年11月の時点で349機がポーランド空軍に配備されていた。RWD-8はまたポーランド国内の民間航空会社や飛行クラブなどで約80機程度が使用されていた。

また少数のRWD-8は他国でも運用された。イギリス委任統治領パレスチナに3機、スペインモロッコブラジルに各1機ずつが輸出されたほか、エストニアでは1機がライセンス生産された。またユーゴスラビアでもライセンス生産が行われた。また、スペイン内戦時にスペインを通じてポルトガルに少なくとも1機が輸出され、ナショナリスト派の練習機や偵察機として使用された。

1939年のドイツによるポーランド侵攻の際には、ポーランド軍のRWD-8は連絡機として運用された。また多くのRWD-8が地上でドイツ軍により破壊されたり、退却するポーランド軍により燃やされたりして失われた。退却するポーランド軍により、57機がルーマニアに、40機がラトビアに、2機がハンガリーに持ち込まれた。残された少数のRWD-8はドイツ軍により鹵獲された。ルーマニアやハンガリーに持ち込まれたRWD-8は1940年代後半まで使用されていた。

また、イスラエル独立前のイギリス委任統治領パレスチナでは民間航空会社"アヴィロン・パレスチナ・アビエーション"で2機を購入し、ヨルダン渓谷キブツアフィキム英語版の飛行訓練学校でユダヤ人組織ハガナーの航空兵の訓練に使用された。ハガナーの精鋭部隊"パルマッハ"の航空部隊として1943年に設立された"パルアビア英語版"の訓練にも引き続き用いられたが、1947年11月の"シェルート・アビア英語版"設立前には退役したとされている。

結局、戦後ポーランドに戻ったRWD-8は無く、また今日、残存機も確認されていない。







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