MRAP
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配備開始後の予定
2008年の時点で、MRAPプログラムの先頭に立っている米海兵隊は、現在、イラクやアフガニスタンの作戦地域で活動しているハンヴィーを全てこの車両に置き換える予定でいる。2007年度、アメリカ政府はMRAPの開発予算として11億ドル(2007年12月上旬のレートで約1,300億円)を割り当てた[6]。
2007年末までに1,500輌、2008年3月までに6,415輌の購入分や、2008年予算での6,000輌、58億ドルの予算要求分を含めて、MRAP全体の総購入予想数は2008年初期時点では15,374輌程になる予定である[3]。
MRAP計画に続く米国防総省の計画の1つとして、オシュコシュ社は、セラダイン(Ceradyne)社やアイデアル・イノベーションズ(Ideal innovations)社と共に、耐EFP性を備えた「ブル 高生存性市街戦車輌」(Bull highly survivable urban vehicle)という装輪装甲車を100輌分受注し、2008年中頃から生産する。この車両はオシュコシュ社が製造して海兵隊で採用されている7トントラック"MTVR"の車体を利用した派生車種である。
2008年夏頃には、アフガニスタンの厳しい地形に対応するため、より機動性を重視したMRAPである"MRAP All Terrain Vehicle"(M-ATV)の取得計画が開始された。M-ATVの選定ではRG-31やケイマンの改修型もコンペンションに参加したが、2009年にオシュコシュ社製のM-ATVが採用された。M-ATVは2010年3月までに8,722両がアメリカ軍に納入されている。
注釈
- ^ 兵站輸送での米兵被害は3分の2とされ、開戦後2007年初期までの累計では全死傷者のうちIEDでの被害は67%とされる。『軍事とロジスティックス』による。
- ^ 2004年10月18日には、サウスカロライナ州の州兵は、戦闘部隊の護衛が無く車輌にも必要な装甲防御が無いと云う理由で、燃料輸送任務の命令を拒否した
- ^ AMゼネラル社製の装甲化されたハンヴィーはM1114ECVと呼ばれ、非装甲型のハンヴィーより1,426kg重くなり、価格も62,000米ドルから180,000米ドルへと高騰した。2004年には総計12,334輌が発注された。また、非装甲型のハンヴィーに追加装着する装甲キットが12,000セット発注された。『軍事とロジスティックス』による。
- ^ 輸送用トラックへの装甲は、2005年1月末までに中型トラックで1,638輌、大型トラックで522輌が運転台を護る装甲防御型に改造された。『軍事とロジスティックス』による。
出典
- ^ 基礎情報隊が作成した情報資料(平成22年9月分ないし11月分)及び当該記事一覧の一部開示決定に関する件(文書の特定)、p.6 (PDF) [リンク切れ]内閣府
- ^ 【世界発2021】米軍のお下がり 町を走る/テロ戦争用装甲車など 各地の警察へ『朝日新聞』朝刊2021年12月1日(国際面)2021年12月30日閲覧
- ^ a b c d 江畑謙介著『軍事とロジスティックス』2008年3月31日第一刷発行 ISBN 978-4-8222-4646-4
- ^ “23 -- Mine Resistant Ambush Protected Vehicles (MRAP) II Enhanced Vehicle Competitive”. 2021年12月30日閲覧。
- ^ “イラクで路肩爆弾、米新型装甲車の1人死亡・国防総省は防護性を強調”. AFPBB News (2008年1月23日). 2021年12月30日閲覧。
- ^ http://www.nationaldefensemagazine.org/issues/2007/April/Surgeinvehicle.htm[リンク切れ]
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