KNOPPIX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 05:57 UTC 版)
KNOPPIXの特徴
CDやDVDから起動できることが、最大の特徴であるKNOPPIXだが、バージョンごとに新たな技術的試みが取り込まれていることも、KNOPPIXの特徴となっている。
UnionFS / aufs
KNOPPIX3.8.1からは、UnionFSというファイルシステムが採用されており、本来書き込むことができないはずのCD-ROMに対し、仮想的にファイルを書き込むことができるようになった。 これにより、一時的にではあるが、それまで不可能だったパッケージの追加などがおこなえるようになった。
KNOPPIX5.1からは安定性向上のため、unionfsに替わり、aufs(another unionfs)が採用されている。
各種エミュレータの搭載
KNOPPIXには各種エミュレーション用ソフトウエア(エミュレータ)が搭載されており、最もエミュレータが利用しやすいOSのひとつとなっている。QEMUはKNOPPIX上、もしくはWindows上でKNOPPIXを起動でき、Cooperative LinuxをWindowsにインストールすることで、Windows上の一ウインドウとしてKNOPPIXが動作する。Xenと組み合わせた版であるXenoppixでは、KNOPPIX上でPlan 9やNetBSDが利用できる。
CD/DVD以外からの起動
KNOPPIXはCD/DVDから起動させるのが一般的であるが、多彩な起動方法が選択できることも特徴のひとつで、CD/DVDに格納されたイメージをハードディスクにインストールしてしまい、通常のLinuxディストリビューションの様にハードディスクから起動することも可能である。
KNOPPIX5.1以降には、KNOPPIXをUSBフラッシュメモリから起動させるためのスクリプトmkbootdevが追加されており、1GBのUSBフラッシュメモリを使用すればCD版のすべての機能を利用することができるようになっている。 また、公式対応以前にも、USBフラッシュメモリ起動の試みは、USB-KNOPPIXなど、各所でおこなわれていた。
そのほかコンパクトフラッシュからの起動や、サーバを用意して、ネットワークからのPXEブート、またHTTPポートを使用して必要なイメージをネットワークから取得して起動する方法も選択できるようになっている(HTTP-FUSE-KNOPPIX)。
- ^ “KNOPPIX Linux Live CD: What license does the KNOPPIX-CD use?”. 2007年7月16日閲覧。
- ^ 日本語版を配布していた産業技術総合研究所による表記。
- ^ Introduction to Knoppix | PCMag.com
- ^ LCAT(Live CD Acceleration Tool kit)
- ^ “【やじうまWatch】KNOPPIX日本語版が開発を中止。公式サイトも終了し、イメージは削除される - INTERNET Watch Watch”. 2024年1月2日閲覧。
- ^ KNOPPIX 日本語版(リンク切れ)
- 1 KNOPPIXとは
- 2 KNOPPIXの概要
- 3 概要
- 4 KNOPPIXの特徴
- 5 バージョン
- 6 日本語版
- 7 派生版
固有名詞の分類
- KNOPPIXのページへのリンク