KNOPPIX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 05:57 UTC 版)
日本語版
かつて日本国内では独立行政法人産業技術総合研究所によって、日本語化をはじめとする日本の国情にあわせたローカライゼーションや、様々な機能を追加したものが本家とは別途に開発、配布されていたが、現在ではそのプロジェクトは解散している。
なお2020年現在の時点で、本家のKNOPPIXには日本語のロケールも追加されているので日本語での利用も一応可能になっているが、初期状態ではドイツ語版か英語版であることや、日本語入力用IMEなどの積極的なサポートが無いことなどにより追加設定の手間が必要である。
産業技術総合研究所版の独自機能
日本語版ではInstall2WinというWindowsパソコンにKNOPPIXをインストールしてマルチブート環境を構築することによってハードディスクからKNOPPIXが起動できるようにする機能が搭載されている。ただしこの機能は、上述のインストール機能よりインストールされるOSの操作は、LiveCDのOSに近い。だが、上述の機能ではKNOPPIXではなく、Debianがインストールされる。
また、日本語版では教育ソフトを収録した、KNOPPIX EduやKNOPPIX/Mathが開発されている(注:2020年の時点でKNOPPIX/MATHの開発は終了してMathLibreへと移行している)。
バージョン6からLCAT(Live CD Acceleration Tool kit)と呼ばれる機能が追加された。 これは、Live CDから起動する際に読み込まれるデータの配置を最適化することによりCDのピックアップの移動を抑えて起動時間を短縮する機能であるが、機能単体のプロジェクトも存在する[4]。 産業技術総合研究所による日本語版の開発、並びに頒布は既に終了しており、7.0.2が最終版となっている。プロジェクトの閉鎖に伴い2015年4月に公式サイトは閉鎖された[5][6]。
- ^ “KNOPPIX Linux Live CD: What license does the KNOPPIX-CD use?”. 2007年7月16日閲覧。
- ^ 日本語版を配布していた産業技術総合研究所による表記。
- ^ Introduction to Knoppix | PCMag.com
- ^ LCAT(Live CD Acceleration Tool kit)
- ^ “【やじうまWatch】KNOPPIX日本語版が開発を中止。公式サイトも終了し、イメージは削除される - INTERNET Watch Watch”. 2024年1月2日閲覧。
- ^ KNOPPIX 日本語版(リンク切れ)
固有名詞の分類
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