CBHD
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ビデオフォーマット
CBHD-Video
主に市販ビデオソフトを収録するために策定された規格。HD DVD-Video規格のCBHD版とも言えるものだが、中国政府が持つ独自技術のAVSで音声と映像のコーデックを施し、コピープロテクションなどではAACSの他、DKAAとよばれる不正コピー防止システムが採用されている。
映像コーデック
- AVS-Video
- VC-1
- MPEG-4 AVCハイプロファイル
音声コーデック
- AVSオーディオ
- ドルビーデジタル(AC-3)
- L-PCM
インタラクティブ機能
HD DVDではHDiとよばれる対話型操作機能が採用されたが、CBHDでは削除されている。
著作権保護機構
DKAAにより不正コピーを防止し、著作権保護が強化されているとしている。中国独自方式DKAAにこだわったがAACSの使用も認めており、プレーヤは両方対応する。但し、AACS LAではHD DVDとCBHDで個別のキーを発行しており、AACSで保護されたHD DVDを視聴することはできない。
リージョンコード
リージョンコードによる制御は行われていない。
経緯
液晶に強いTCL、デジタル機器で攻勢をかける新科電子がプレーヤ、ワーナーと中国唱片総公司がコンテンツを販売開始した。
2007年
- 2月 - DVDフォーラムからC-HD DVD-ROM Part 1が発行され、PHYSICAL SPECIFICATIONSがHD DVD規格のVer.10となった。
- 9月 - OMNERCによりCHDAにCBHDとして物理規格が示される
2008年
- 1月 - DVDフォーラムからC-HD DVD-ROM Part 2およびPart 3が発行され、FILE SYSTEM Profile for ChinaとVIDEO Profile for China としてHD DVD規格のVer.10の規格が揃う。
- 8月8日 - 北京オリンピックが開催される
- 10月7日 - AACS LA がコンテンツとプレーヤで使用する暗号キーのCBHDでの使用認可[8]。
2009年
- 1月27日 - NVD販売開始
- 2月27日 - ワーナブラザーズがCBHDを支持、タイトル提供を発表[9]。
- 5月20日 - 新科電子CBHD-9100、TCL THBD-1008、タイトル販売開始。発売初期には特典としてワーナのタイトルを含む16枚のディスクが付属した。
- 4月30日 - メモリーテックが中国事業をさらに強化すると発表[10]。
- 9月18日 - ユニバーサル、ナショナルジオグラフィックがCBHDを支持、タイトル提供を発表[11]。
- 12月21日 - 新科電子がプレーヤライナップ強化。CBHDのタイトル数が100部達成[12]。
支持企業一覧
この支持表明企業リストは中国企業以外をリストした。
ハードウェア・ソフトウェア関連企業
エンタテインメント関連企業
- ^ 出典
- ^ 出典
- ^ 出典
- ^ NVDの販売開始 現地報道(中国語)
- ^ 出典
- ^ 黒歴史だった中華プレーヤーがオンライン対応で華開いた? 山谷剛史の「アジアIT小話」 ASCII.jp 2013年07月25日)
- ^ メモリーテックが中国向け次世代DVD(CBHD)の一貫生産体制を確立 メモリーテック2009年3月23日付ニュースリリース
- ^ CBHDでのAACS使用に関して認める AACS LA CBHD Pre-recorded Book
- ^ ワーナCBHD支持表明 新科電子よりリンク(中国語)
- ^ CBHDでメモリーテックグループが中国事業を拡大 メモリーテック2009年4月30日付ニュースリリース
- ^ ユニバーサルがCBHDを支持表明 新科電子よりリンク(中国語)
- ^ CBHD商品発表会 新科電子よりリンク(中国語)
- CBHDのページへのリンク