7並べ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 23:24 UTC 版)
歴史
日本の7並べは外国のファンタン(fantan)というゲームが元になっている。ファンタンのルールは日本の7並べとほとんど同じである。ただし、7並べでは事前に7を全て並べてからゲームを開始するのに対し、ファンタンでは場に一枚もカードがない状態からゲームを始める。7の札を持ったプレイヤーは、自分の番が来たときに7を場に出す権利を持っている。誰かが7を場に出したら、皆はその♠の札を7につなげることができる。
ローカルルール
殺しの7並べ
殺しの7並べという名称が一般的だが、陰険7並べ、封鎖の7並べと呼ぶ事もある。
以下、仮に、、、の順に7のカードが並べられているとしてルールの説明をする。
主に以下の二点において通常の7並べと異なる:
- 出す事を許されるカードの種類
- カードの「死」という概念
殺しの7並べで出すことができる札は、通常の7並べで出せる札よりもずっと多い。各プレイヤーは自分の番が回ってきた時、以下の条件を満たすカードを出すことができる:
- そのカードに上下左右もしくは斜めに接するカードがすでに場に出ている。
例えば10を出すことができるのは、9、J、10、10、9、J、9、Jのいずれかの札がすでに場に出ている時に限る。
カードXがまだ場に出されていない状態で、カードXと上下左右に接する札が全て場に出ている時、カードXは死んでいるカードと呼ばれる。死んでしまったカードは場に出すことはできない。
手札が全て死んでしまったカードのみになったプレイヤーはゲームから抜ける。通常の7並べと同様、定められた回数以上にパスをしたプレイヤーはゲームから脱落する。全員がゲームから抜けるか脱落するかした段階でゲームは終了である。
勝敗
脱落していないプレイヤーの中で、手札として持っている死んでしまったカードの枚数が最も少ないプレイヤーが優勝である。二人のプレイヤーが持っている死んでしまったカードの枚数が同じ時は、先にゲームから抜けたプレイヤーの方が順位が高い。
通常の7並べと異なり、(死んでしまったカードの枚数が同じでない時は)、いつゲームから抜けたのかにかかわらず順位が決まることに注意されたい。
ゲームから脱落してしまったプレイヤーの順位の決め方は、通常の7並べと同じである。
隅や角にあるカードの取り扱い
場の外側は「壁」で囲まれているものとみなし、隅や角にあるカードはそれぞれ3方向、2方向を囲まれたら死んだものとみなす。
例えば8は、7、9、8が場に出そろった段階で死に、Aは、2、Aが出そろった段階で死ぬ。
死の定義に関するもの
死の定義に関して以下の2種類の地方ルールがある。
- 上下左右全てが囲まれなくとも、左右のみ出そろった段階で死んだとみなす。
- 3枚以下のカードが一辺に囲まれた場合、囲まれたカードは全て死んだものとみなす。
第2のルールを例で説明する。例えばA、4、2、3、2、3が出そろった段階で2、3は両方とも死ぬ。
死んだ札の取り扱いに関するもの
手札として保管せず、死んだ段階で、場の札とまざらないように自分の真下に置いておく。表向きに置く、というルールと裏向きに置くというルールとがある。
慣用句
通常の7並べで8を持って邪魔する人から転じて、買う気もないのに物を無駄に取り置きしたり、大して興味のない他人に独占欲を抱く人のことを「エイトキーパー」と呼ぶ。
- ^ したがって遊びの最後に行なうことが多い。
- ^ a b “STU48の7ならべ ヘルペディア”. stu48sevens.jp. 2022年7月10日閲覧。
- ^ “ハンゲーム 7ならべ” (2004年4月15日). 2023年10月12日閲覧。
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