2004年の韓国シリーズ 2004年の韓国シリーズの概要

2004年の韓国シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/09 23:14 UTC 版)

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2004年の韓国シリーズ

概要

この年の韓国シリーズはかつて韓国で1、2を争った大手企業グループである現代グループと三星グループの傘下プロ野球チームの初対決という面が注目を集めた。しかし、現代ユニコーンズが太平洋ドルフィンズを買収してプロ野球に参入した頃だったら、両グループの社運を掛けたような壮絶な応援合戦などが期待できるはずだったが、すでにこの時は現代グループがグループ分割などで自動車、重工業などの主力企業を失って縮小された上に、経営不振なども相まってそうはいかなかった。

この年のシリーズは、延長は12回まで、ただし、試合開始から4時間が経過すると9回以降は新しいイニングに入れないというルールが一切例外なく頑なに適用されたため、引き分け試合が続出。それまで22年間で3度しかなかった韓国シリーズでの引き分け試合が、このシリーズだけで3試合が記録された。その影響で、シリーズが11月まで延び、9戦までもつれ込む珍記録を作った。相次ぐ引き分けでシリーズが長引いて、最終の第9戦は悪天候での試合の強行開催も余儀なくされるなどで、選手はもちろん、見ているファンも疲労感を見せるほどだった。その結果、シリーズ終盤に入るとエラー続出など粗末なプレイが目立ち、目に見える結果に比べては緊張感の落ちる内容のシリーズとなった。このことを受けて2005年の韓国シリーズからは延長15回時間無制限と規則が改められた。

特記することは、ヘテ・タイガースで9度、三星ライオンズでも2002年同球団を初の韓国シリーズ優勝に導いて通算10度の優勝の業績を誇る三星の金応龍監督がこのシリーズを最後に勇退。現場から退いて球団社長に就任すると同時に、後任に宣銅烈が監督に就任することになった。

なおこの年は日本シリーズワールドシリーズ共々レギュラーシーズン2位チームがシリーズ優勝を達成しており、仮に三星が優勝した場合日米韓全てでレギュラーシーズン2位チームがシリーズ優勝となっていた。

  • シリーズMVP:趙容浚(チョ・ヨンジュン、現代、投手)7試合登板、0勝0敗3セーブ、防御率0.00


ステージ 勝利チーム 成績 星取表 敗戦チーム
準プレーオフ 斗山ベアーズ(公式戦3位) 2勝 ○○ 起亜タイガース(公式戦4位)
プレーオフ 三星ライオンズ(公式戦2位) 3勝1敗 ●○○○ 斗山ベアーズ(公式戦3位)
韓国シリーズ 現代ユニコーンズ(公式戦1位) 4勝2敗3分け ○△●△○●△○○ 三星ライオンズ(公式戦2位)

準プレイオフ

第1戦 10月8日・蚕室野球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
起亜タイガース 0 0 0 3 0 0 0 4 1 8
斗山ベアーズ 0 2 4 0 2 0 3 0 X 11
  1. : ラス(1-0)  : リオス(0-1)  S: 具滋雲(ク・ジャウン、0-0-1S)  
  2. :  起亜 – 孫智煥(ソン・ジファン、8回裏、3ラン)  斗山 – アルカンタラ(2回裏、2ラン、3回裏、3ラン)、安庚鉉(アン・ギョンヒョン、5回裏、2ラン、7回裏3ラン)

第2戦 10月9日・光州無等総合競技場野球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
斗山ベアーズ 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 6 8
起亜タイガース 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
  1. : 権明哲(クォン・ミョンチョル、1-0)  : 崔香男(チェ・ヒャンナム、0-1)  
  2. :  斗山 – アルカンタラ(5回表、ソロ)、洪性炘(ホン・ソンフン、12回表、満塁)、安庚鉉(12回表,2ラン)  起亜 – 孫智煥(4回裏、2ラン)
  • 斗山ベアーズ2勝でプレイオフ進出





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