金沢弁 金沢弁を使った言葉遊び

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金沢弁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 07:13 UTC 版)

金沢弁を使った言葉遊び

  • 「ネジ、ねーじぃ?」(ネジがないじゃないか?)
  • 「ネガ、ねーがんねーがぁ?」(ネガがないんじゃないの?)
  • 「シマシマにしまっしまー」(しま模様にしなさいよ)
  • 「医者に言われてん、腸捻転ねんてー」(医者に言われたんだ、腸捻転なんだって)
  • 「男おっとこないし、女おんな!」(男の居場所がないから、女は居るな!)
以上は「でえげっさあ」の歌『金沢ことば』の中で聞くことができる。

金沢弁を取り入れた作品

  • 『加賀ばやし』:盆踊りにも使われる軽妙な新民謡。金沢の茶屋街で歌われていた『金沢なまり(作者不詳)』という歌を改作したもの。作詞・梅木勝吉、作曲・飯田景応。
  • 『金沢ホーヤネ』:金沢百万石まつりの「百万石踊り流し」用に1990年に創作された新民謡。
  • 『金沢ことば』:地元フィールフォークグループ「でえげっさあ」の歌。歌詞に金沢弁がふんだんに織り込まれている。
  • 石川サンバ』:石川テレビ放送創立40周年を記念して制作された「石川さん」のテーマ曲。
  • 『廓のおんな』:井上雪によるノンフィクション小説。伝統的な金沢弁が丁寧に描写されている。
  • 『ヒラリ君』:北國新聞で連載されている4コマ漫画。連載途中から、登場人物が金沢弁で話すようになった。
  • 花嫁のれん』:2010・2011年に東海テレビ制作、FNS系列にて放送された昼帯連続ドラマ。登場人物の一部が金沢弁を話している。
  • 花咲くいろは』:石川県の架空の温泉旅館を舞台にしたテレビアニメ。輪島巴という登場人物が共通語と金沢弁のバイリンガルで、金沢市出身の能登麻美子が声を当てた。
  • 変ゼミ』:TAGROによる漫画。加藤あんなという登場人物が金沢弁を使用し(途中から共通語に変わる)、アニメ版では金沢市出身の新谷良子が声を当てた。
  • りゅうおうのおしごと!』: 白鳥士郎によるライトノベル及びそれを原作にしたテレビアニメで、将棋を主題にしている。主人公の九頭竜八一の弟子の雛鶴あいは、金沢の老舗名籍旅館の一人娘であり、八一を罵倒する時に金沢弁を使用する。
  • 洲崎西 THE ANIMATION』 : 人気声優ラジオ内のネタを元にしたミニアニメ。主演の一人・洲崎綾は金沢の出身で、いくつかの金沢弁を使う。
  • アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』 : アイドルをプロデュースするスマートフォン用のゲームアプリ。本作より登場した金沢出身のアイドル「白石 紬」が金沢弁を使用する。基本は標準語であるが、感嘆した際などふとした瞬間に金沢弁が出る。

脚注


  1. ^ a b 加藤和夫「隠れた方言コンプレックス」『言語』第24巻第11号、大修館書店、1995年11月、74-85頁、2022年1月17日閲覧 
  2. ^ 加藤和夫「北陸地方の方言景観に関する社会言語学的研究: 方言景観の多様性とその要因解明」『平成30(2018)年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) 研究成果報告書』、金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系、2019年6月、2022年1月17日閲覧 
  3. ^ 加藤(2006)、287頁。
  4. ^ 加藤(2006)、19-20頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l 川本(1983)
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 岩井(1959)
  7. ^ 以上、岩井(1959)より
  8. ^ 以上、川本(1983)より
  9. ^ a b c d e f g h i 小西いずみ「富山・金沢方言における形容詞の副詞化接辞「ナト・ラト」と「ガニ」:方言に見られる文法化の事例」『社会言語科学』第7巻第1号、社会言語科学会、2004年9月、63-74頁、2022年1月19日閲覧 
  10. ^ 加藤(2006)、175-176頁。
  11. ^ a b c d 加藤和夫「方言の現在:石川県内の事例を中心に」『金沢大学サテライト・プラザ「ミニ講演」講演録集』第12巻、2001年3月、2022年1月19日閲覧 
  12. ^ 加藤(2006)、60-65頁。
  13. ^ 『新 がんばりまっし金沢ことば』214頁。
  14. ^ a b c d e f g h i j 野間純平「石川方言におけるノダ相当形式:新形式の成立過程に注目して」『方言の研究』第1巻、ひつじ書房、2015年9月、251-276頁、NAID 40021403197 
  15. ^ 補足:名古屋弁にも文末表現として「がや」「が」「がん」などが存在するが、名古屋弁のそれらは準体助詞ではなく終助詞に由来するもので(名古屋弁#終助詞参照)、金沢弁の「がや」およびその変形とは別物である。
  16. ^ 加藤(2006)、181頁。
  17. ^ 野間(2015)掲載の表を一部改変
  18. ^ 能登では「-iん」とも言う
  19. ^ 『頑張りまっし金沢ことば』16-19頁。
  20. ^ 加藤(2006)、88-89頁。
  21. ^ 『頑張りまっし金沢ことば』44-45頁。
  22. ^ 『頑張りまっし金沢ことば』82-83頁。
  23. ^ 加藤(2006)、168-169頁。
  24. ^ 『頑張りまっし金沢ことば』20-21頁。
  25. ^ 『頑張りまっし金沢ことば』10頁。
  26. ^ 『新 頑張りまっし金沢ことば』10-12頁。
  27. ^ 『頑張りまっし金沢ことば』228頁。
  28. ^ 金沢中心部のこと。
  29. ^ 加藤和夫「石川県」、『月刊言語』2003年1月号、大修館書店。





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