進入・ターミナルレーダー管制 副管制席

進入・ターミナルレーダー管制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/15 18:19 UTC 版)

副管制席

1. 出域管制席及び入域管制席間の業務の連絡調整及び補助
2. 次に掲げるものの記録又は中継
(1)管制承認、管制許可、管制指示、特別有視界飛行許可及び飛行計画
(2)航空機からの位置通報その他の通報
(3)航空機の離着陸の時刻、気象その他の情報
3. 関係機関との連絡調整

アメリカにおけるターミナルレーダー管制

アメリカではアメリカ連邦航空局(FAA)および米軍により管制業務が提供されている。

FAAの場合、多くはTRACON(Terminal Radar Approach Control)と呼ばれ、複数の空港に対する業務を行っている。アメリカ最大のTRACONは南カルフォルニアTRACONで、62の空港に出入域する航空機に対して業務を行っている。

進入管制区

従来、日本においてのターミナルレーダー管制は、計器飛行方式による出発機および到着機の多い区域を「進入管制区」として設定してきた[4]。進入管制区は管制区内の主要な空港および飛行場に設置し、進入管制区内にある中小の空港・飛行場のターミナルレーダー管制をまとめて実施している。

日本に設置されている進入管制区

2016年(平成28年)4月1日現在[4]のデータおよび、平成29年(2017年)国土交通省告示第832号により、30空域が指定されている。

進入管制区 管制施設所在飛行場 所管 備考 進入管制区 管制施設所在飛行場 所管 備考
札幌進入管制区 札幌飛行場 防衛省(陸上自衛隊) 硫黄島進入管制区 硫黄島飛行場 防衛省(海上自衛隊)
新千歳進入管制区 新千歳空港 防衛省(航空自衛隊) 関西進入管制区 関西国際空港 国土交通省航空局
函館進入管制区 函館空港 国土交通省航空局 徳島進入管制区 徳島飛行場 防衛省(海上自衛隊)
三沢進入管制区 三沢飛行場 防衛省(米空軍) 美保進入管制区 美保飛行場 防衛省(航空自衛隊)
松島進入管制区 松島基地 防衛省(航空自衛隊) 広島進入管制区 広島空港 国土交通省航空局
仙台進入管制区 仙台空港 国土交通省航空局 岩国進入管制区 岩国飛行場 防衛省(米空軍)
新潟進入管制区 新潟空港 国土交通省航空局 福岡進入管制区 福岡空港 国土交通省航空局
宇都宮進入管制区 宇都宮飛行場 防衛省(陸上自衛隊) 築城進入管制区 築城基地 防衛省(航空自衛隊)
百里進入管制区 百里飛行場 防衛省(航空自衛隊) 長崎進入管制区 長崎空港 国土交通省航空局
横田進入管制区 横田飛行場 防衛省(米空軍) 熊本進入管制区 熊本空港 国土交通省航空局
東京進入管制区 東京国際空港 国土交通省航空局 大分進入管制区 大分空港 国土交通省航空局
小松進入管制区 小松飛行場 防衛省(航空自衛隊) 鹿児島進入管制区 鹿児島空港 国土交通省航空局 [5]
中部進入管制区 中部国際空港 国土交通省航空局 鹿屋進入管制区 鹿屋航空基地 防衛省(海上自衛隊)
浜松進入管制区 浜松基地 防衛省(航空自衛隊) 那覇進入管制区 那覇空港 国土交通省航空局
明野進入管制区 明野駐屯地 防衛省(陸上自衛隊) 先島進入管制区 宮古空港 国土交通省航空局

ターミナル空域の再編

国内では進入管制区が航空局(14空域)および防衛省(16空域)により、合計30空域と多く設定されていたため、近年の航空交通量の容量拡大と、管制官の負担軽減・処理効率の向上、管制の冗長化を目的に、TRACON方式等を用いて空域再編を実施してきた[6]

これに加え、従来の進入管制区をより広域化し、一元的なターミナル管制を実施する計画も存在する[6]。この計画には管制施設の統合や、航空交通管制部の再編により生じた跡地の再利用が検討されている。

ターミナルレーダー管制空域の統合および再編
進入管制区[6] 統合された進入管制区[6] 広域ターミナルレーダー管制施設所在地 備考
東京進入管制区 成田 東京空港事務所 平成22年度(2010年度)実施「成田統合」[5][5]

令和元年度(2019年度)実施「首都圏空域再編」

「東京進入管制区拡大」および「R-116(チャーリー)空域変更」

関西進入管制区 伊丹・高知・高松 関西空港事務所 平成6年度(1994年度)実施「伊丹統合」

平成23年度(2011年度)実施「高知統合」[5]

平成24年度(2012年度)実施「高松統合」[5][5]

福岡進入管制区 福岡空港事務所 「北部九州ターミナル統合」に関する検討が予定されている[7]
鹿児島進入管制区 宮崎 鹿児島空港事務所 平成29年度(2017年度)実施「鹿児島・宮崎統合」[5]
那覇進入管制区 那覇・先島・(奄美) 那覇航空交通管制部(跡地) 平成30年度(2018年度) - 33年度(2021年度)実施予定

「南日本ターミナルレーダー拡大」

新千歳進入管制区 函館・仙台

新潟・(旭川)

東北広域・道東広域

札幌航空交通管制部(跡地) 平成36年度(2024年度)以降実施予定

「北日本ターミナルレーダー拡大」

脚注

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  1. ^ 平田輝満(2010) ニューヨーク首都圏空域における航空管制の現状と空域再編-我が国首都圏空域における航空管制運用の効率化への示唆-運輸政策研究Vol.13 No.2 2010 Summer (通巻049号):pp.33-41
  2. ^ 国土交通省航空局 航空保安業務処理規程 第5管制業務処理規程「公益社団法人日本航空機操縦士協会航空局通達等」pp.295 2016年2月1日閲覧
  3. ^ 防衛省 情報検索サービス 陸上自衛隊航空交通管制等実施に関する達昭和五十五年五月二日(最新改正:平成23年4月1日達第32-19号)pp.12- 2016年2月1日閲覧
  4. ^ a b 進入管制区・特別管制区 - 国土交通省航空局
  5. ^ a b c d e f g 鹿児島・宮崎両空港 管制業務統合へ 地方空港どうしは初 - NHKニュース(2017年10月6日配信、10月9日現在のオリジナルをアーカイブ化)
  6. ^ a b c d 今後の我が国航空管制の課題と対応 (将来の航空交通需要増大への戦略) (PDF) -国土交通省 航空局航空管制部 (平成28年度航空管制セミナー 講演資料)
  7. ^ 平成31年度発注の見通しの公表について(平成31年4月現在)”. 国土交通省大阪航空局. 2019年9月16日閲覧。


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