連珠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/01 05:32 UTC 版)
開局規定
開局規定(オープニングルール)とは、その名の通り開局を行うための規定である。単に交互に打ち進めていくだけでは多くの珠型で必ず先手が勝ってしまうため、先手後手の均等を取るために開局規定が考案された。
珠型交替・五珠二ヶ所打ち
現在の世界共通ルール(RIFルール)では珠型交替・五珠二ヶ所打ちが用いられる。これは以下の手順によって行う。
- まず、両対局者が任意に白石か黒石を選んで、相手に見えないように石を適当数握った後同時に盤上に出す。
- 両者の石数の合計数が奇数ならそのまま、偶数なら黒石と白石とを持ち替える。このとき黒石を持つことになった方が仮先(仮の先手)、白石を持つことになった方を仮後(仮の後手)と呼ぶ。
- 仮後は白石一石を仮先に渡す。対局時計を使用している場合はここで時計を押す。→仮先の持ち時間が減っていく。
- 仮先は、26珠型の中から1つを提示する。提示後に仮先が時計を押す。→仮後の持ち時間が減っていく。
- 仮後は、提示された珠型を見て、黒番白番のうち自分の持ちたい側を選ぶ。これにより黒(先手)と白(後手)が決まる。
- 選んだ後に、正式に白番となった側が白の4手目を任意の場所に打つ。
- 次の黒番が、黒の5手目の着手位置を2か所指定する。この2か所は互いに対称形とならないようにする。
- 白番は、この2か所を比較し、打たせたい珠を残し、もう1か所を取り除くことによって5手目の着手を選択する。
- 続いて白が6手目を打ち、以下黒白交互に任意の場所に打つ。
珠型五珠題数提示選択打ち
珠型五珠題数提示選択打ちは日本の山口釉水九段が提唱したルールである。通称で「題数指定打ち」「題数提示打ち」と呼ばれる。
現在の二ヶ所打ちよりオープニングの幅を増やそうと考案された次世代ルール。今後は二ヶ所打ちに変わってこれが主流になると思われる。
- 対局者の1人を提示者(仮先)、もう1人を選択者(仮後)と決める(これは握りなどで決める)。
- 提示者は、次の2つを盤上に提示する。
- (α)珠型
- (β)黒になった対局者が、5手目で打つ題数
- 選択者は、提示された内容を見て、黒で打つか白で打つかを選ぶ。
- 黒か白かが決まったら、白番になった対局者が白の4手目を任意の場所に打つ。
- 黒の対局者は、示された題数分の5手目を打つ。
- 白の対局者は、黒が打った5手目の着手の中から1つの着手を選択する。
- 続いて白が6手目を打ち、以下黒白交互に任意の場所に打つ。
均衡打ち
均衡打ちとは、坂田吾朗九段が提唱したルール。
- まず、黒が天元に黒1を打つ。
- 次に、白が天元の一つ斜め隣か、横隣に白2を打つ。
- 次に、黒が天元から一間飛びの範囲内に黒3を打つ。このため基本珠形の数は26種になる。
- 次に、黒が白4の打つ場所を指定する。
- 続いて、黒が黒5を打つ。
- 白石を打っている人は、局面を観察して引き続き白石を持って戦うか、交替して黒石を使うかを決める。
- 以降は、通常の方法と同じである。
五回交代打ち
五回交代打ちとは、ロシアのユーリー・タラニコフが提唱したルール。
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二回交代打ち
二回交代打ちとは、スウェーデンのピーター・ヨンソンが提唱したルール。
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