英雄伝説 黎の軌跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 00:47 UTC 版)
概要
2020年12月17日に日本ファルコムの株主総会でPS4リマスター版となる『那由多の軌跡:改』、Switch版『閃の軌跡Ⅳ』と共に発表された。
キャッチコピーは「碧空の果て、一閃の先に見ゆるは黎明の大地――」「ここから新しい軌跡(ものがたり)がはじまる」。
ゼムリア大陸を舞台に、前作『創の軌跡』後の世界を描く。主な舞台はエレボニア帝国の東に位置する民主国家・カルバード共和国に移る。
タイトル名は「黎明」からとられており、前作までで散りばめられた謎の真実が黎明の如く明らかになっていき白黒がつけられると同時に、「黎」に「暗い」「黒い」の意味がある事から、主人公の職業である裏稼業やイメージカラーである「黒」にかけている。
キャラクターイラストは、『零の軌跡』『碧の軌跡』以来となるエナミカツミが担当。
ストーリー
七耀暦1208年晩夏、世界大戦(ヨルムンガンド戦役)開戦に対する、エレボニア帝国からの巨額の賠償金でかつてない好景気を迎えているカルバード共和国。
だが、好景気に沸く影では、長年の課題である移民の大量流入による情勢の不安定化に加え、昨年就任した大統領ロイ・グラムハート主導の大規模な政治改革によって、共和国は激動の最中にあった。
そんな民族の坩堝ともいえる共和国では、ある裏稼業が必然的に発生し、活躍していた。―――人は彼らを「裏解決屋(スプリガン)」と呼ぶ。裏解決屋とは、一般人の大っぴらにはできない内容の依頼、警察や遊撃士協会等の下請け、ギャング等の裏社会の人間からの依頼まで、あらゆる依頼をこなして依頼に関した事態の収拾を図っていた。
共和国首都・旧市街にある「アークライド解決事務所」もその裏解決屋であった。ある日の昼前、その場に似つかわしくない、名門校「アラミス高等学校」の制服に身を包んだ少女が事務所を訪れ、ドアをノックする。珍しい時間帯の依頼人に応対する裏解決屋の青年。
ここから、共和国全土を揺り動かす新たな『軌跡(ものがたり)』が始まる。
登場人物
詳細は「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」を参照
メインキャラクター
アークライド解決事務所
- ヴァン・アークライド
- 声 - 小野大輔
- 本作の主人公で、「アークライド解決事務所」を営む若き裏解決屋(スプリガン)。24歳。武器は撃剣(スタンキャリバー)。
- ドライで現実的な性格に思われがちだが、実際は自分なりの筋を通す性格で面倒見もさほど悪くない。一方で、心の奥底には壁を作るような一面もある。
- 仕事柄、様々な業界の人間との幅広い人脈を持っており、いわゆる「悪い人間」との付き合いも当然ある。
- 裏解決屋としての人生には納得しており、どんな仕事でも文句を言う事はあれど、確実に遂行している。
- アニエス・クローデル
- 声 - 伊藤美来
- 本作のヒロインで、アラミス高等学校の1年生。16歳。武器は導力杖(オーバルスタッフ)。
- 一見すると、清楚で柔和な雰囲気の少女だが、涼しげな瞳の奥には強い意志を宿しており、ポリシーに反する行いは見過ごさない。
- 学校では生徒会に所属しており、庶務として活動しているほか、護身術として学校の選択科目で導力杖を履修している。
- ある日、亡き曾祖父の形見である導力器(オーブメント)が何者かに盗まれたと知り、その解決の為にヴァンが営む「アークライド解決事務所」を訪れる。
- フェリ・アルファイド
- 声 - 小倉唯
- 褐色の肌に短めの髪、小柄な体型が印象的な猟兵の少女。13歳。武器は突撃銃剣(アサルトソード)。
- 独自の文化を形成する民族《クルガの民》が構成する高位の猟兵団《クルガ戦士団》に所属しており、戦闘では一人前の猟兵としてシビアな価値観を見せる一方で、日常生活では知識の少ない都会の様子に素直な反応を示す。
- 予てより交流のあった他の猟兵部隊が消息不明となり、その捜索をヴァンに依頼する。
- アーロン・ウェイ
- 声 - 内田雄馬
- 共和国の巨大東方人街で浮名を流す遊び人で、《麒麟児》《羅州の少覇王》の異名を持つ。19歳。武器は双星剣(ツインフェンサー)。
- 東方三大拳法の一つ《月華流》の剣術と拳法を修める一方、気まぐれに東方華劇で女形の剣舞を演じたり、カジノで荒稼ぎしたりと、破天荒ながらもその存在感は周りを惹きつけてやまない。
- 東方人街を支配するシンジケート《黒月(ヘイユエ)》では幹部に取り立てようとする動きもあるが、彼は興味を示していない。
- リゼット・トワイニング
- 声 - 石川由依
- 《マルドゥック総合警備会社》のサービスコンシェルジュを務めるメイド姿の女性。20歳。武器は拳銃&ブレードギア。
- 淡い碧色の長髪が印象的なクールな女性だが、物腰は非常に丁寧で、茶目っ気やユーモアも併せ持つ。外見とは裏腹に戦闘の実力は高く、生半可な猟兵程度では歯が立たない。
- ヴァンには社外テスターとして専用武器や《Xipha》の専用アプリを無償提供しており、定期的に使用状況の査定などを行っており、ビジネスライクな関係。
- カトル・サリシオン
- 声 - 田村睦心
- バーゼル理科大学の修士課程を治める研究者の少年。15歳。武器はパルスガン&導力ドローン。
- 銀髪を切り揃えた中性的な顔立ちで、時々少女に間違われる。専門は《Xipha》規格のAIをベースとした《導力ドローン》の研究開発と運用だが物理・生体工学などの研究室の助手も務める。
- ある事情からエプスタイン三高弟の一人であるラトーヤ・ハミルトンに引き取られ、以後彼女を実の祖母のように慕い、自身も研究者となる。
- ジュディス・ランスター
- 声 - 日笠陽子
- 共和国の大衆文化である導力映画において、圧倒的な演技で人々を魅了するトップ女優。22歳。武器は流星鞭(ステラビュート)。
- 気さくな性格で、弱者を傷つけるものに対してはどんな相手だろうと正面から立ち向かう強い意志と正義感の持ち主。女優としてのプロ意識が高く、仕事では一切妥協しない。
- 女優のほかに「裏」の仕事を持っており、本業の合間に秘密裏に行動しているが、どこか抜けているのか、思わぬ失敗で醜態を晒したり、相手に弱みを握らせてしまうような事も。
- ベルガルド・ゼーマン
- 声 - 大塚明夫
- 筋骨逞しい隻眼の老人で、ヴァンの武術の師匠にして恩人。69歳。武器は籠手&具足(ガントレット)。
- 東方三大拳法の一つ《崑崙流》を修めた武芸百般の達人であり、ヴァンのほか大陸各地に多くの教え子を持つ。過去には仕事で大陸各地を飛び回っていたが現在は辞し、本当の名前も捨てて悠々自適の旅を続けている。
- ヴァンが《裏解決屋》を始めると聞いた時も反対せず、彼を見守った。帝国と共和国の紛争が始まった頃に命を落としたという報せがヴァンに届いていたが、なぜか彼の前に姿を見せる。
サブキャラクター
遊撃士協会
- エレイン・オークレール
- 声 - 斎藤千和
- カルバード遊撃士協会に所属する遊撃士。《剣の乙女(ソードメイデン)》の異名で知られ、前年に23歳の若さでA級遊撃士となった若手のエース。24歳。武器は騎士剣。
- 流麗かつ可憐、凛とした美貌は度々共和国のニュースでも話題になり、雑誌のモデルや映画女優のオファーまで来ているが、本人は遊撃士が本分として全て断っている。
- 幼馴染で学校の同級生だったヴァンが共和国に戻り、裏解決屋(スプリガン)となった事を知り、複雑な心境を抱いている。
- ※『黎の軌跡II -CRIMSON SiN-』ではメインキャラクターに変更[3]。
- ジン・ヴァセック
- 声 - 稲田徹
- カルバード遊撃士協会に所属する遊撃士で、カルバードの遊撃士達のリーダー的存在。《不動》の異名で知られる。
- 前年よりこれまでの功績を評価されてS級昇格を打診されていたが、一旦辞退し、準S級となっている。後輩であるエレインに大きな期待を寄せている。
- フィー・クラウゼル
- 声 - 金元寿子
- エレボニア遊撃士協会に所属する、《妖精(シルフィード)》の異名を持つ新進気鋭のB級遊撃士。
- 共和国で増加を続ける大小様々な案件に対応する為の人手確保の一環で、カルバード遊撃士協会に出向。
首都イーディス
- ルネ・キンケイド
- 声 - 福山潤
- CID(中央情報省)統合分析室の補佐官兼エージェントで、ヴァンとエレインの幼馴染。25歳。武器は軍用拳銃。
- グラムハート大統領の改革により分断された省内で、有能な上司の下、上手く立ち回っており、怜悧で整ったルックスとスマートな仕事ぶりで多くの同僚女性をときめかせる。
- ヴァンの選んだ道には呆れつつ納得しており、互いに利用しあう事も厭わないが、エレインが遊撃士になると決めた際には唯一の味方として応援し、現在も変わっていない。
- ポーレット
- 声 - 原由実
- 旧市街のとあるテナントビルの1階に構える老舗ビストロ《モンマルト》経営者のビクトルの一人娘で、常連客にとってのマドンナ的存在。27歳。ビルの管理人も兼任し、ヴァンが裏解決屋であると知りつつも、事務所を2階に置く事を認めた。
- 過去には別の職場で働いていたが、6年前に退職し、娘を連れて実家に戻り、現在に至る。
- ユメ
- 声 - 長縄まりあ
- 天真爛漫で元気一杯な性格の、ポーレットの娘。6歳。《モンマルト》を手伝っており、看板娘としてヴァンや客からは可愛がられている。本人も家族一緒の店での生活を気に入っている。
- 父親はいないが、その詳細はポーレットが話していない為、不明。
- ディンゴ・ブラッド
- 声 - 新垣樽助
- 端正な顔立ちと理知的な物腰が印象的な、ゴシップ雑誌《メルド》のルポライター。28歳。一匹狼のジャーナリストとして共和国中を飛び回り、取材や情報収集に必要と判断すれば、正規とは程遠い手段も厭わない。
- 情報屋としての活動もしており、ヴァンら裏解決屋をはじめとする裏社会の人間とも深い繋がりがある。
- アルベール
- 声 - 斉藤壮馬
- アラミス高等学校の1年生で、日曜学校高学年からのアニエスの幼馴染。16歳。品行方正かつ文武両道の好男子で、生徒会では会計を担当。
- アニエスに密かに想いを寄せているらしく、時折彼女と行動を共にしている裏解決屋のヴァンに対して、「違法スレスレの依頼を受けるヤクザ者」としてやたらと攻撃的になってしまう。
- オデット
- 声 - 金元寿子
- アラミス高等学校の1年生で、アニエスのもう一人の幼馴染。16歳。首都イーディスにある良家の子女で、生徒会では書記を担当。
- 好奇心旺盛な性格でノリが良く、アルベールがアニエスに抱く想いに気付いているが、からかい交じりに見守っている。ゴシップ誌を愛読しており、そこで得た知識の一部をアニエスに共有している。
- ロイ・グラムハート
- 声 - 小山力也
- カルバード共和国現職(第23代)大統領。46歳。七耀暦1206年の総選挙で前大統領サミュエル・ロックスミスを下し、翌年初めに大統領に就任。
- 即断即決の政治姿勢で知られ、フランクだが頼もしい語り口で幅広い層の支持を得ていたが、就任してすぐにエレボニア帝国からの世界大戦の賠償金を経済復興の為に即座に国民に還元し、その支持を確固たるものとした。
- 国内外の問題への対処は時間がかかる融和よりも対立を競争として煽り、別ベクトルに変える手法を得意とする。
- レン・ブライト
- 声 - 悠木碧
- 元結社《身喰らう蛇》の執行者No.XV《殲滅天使》。ジェニス王立学園からの交換留学生として1208年春にアラミス高等学校に入学し、現在は生徒会長を務める。
- 留学直後にとある一件からアニエスと知り合い、自然と先輩後輩として交流するようになる。共和国への留学は学業以外のある目的を帯びている。
東方人街
- アシェン・ルウ
- 声 - ファイルーズあい
- 共和国最大のシンジケート《黒月(ヘイユエ)》の有力者であるルウ家の娘。クロスベル支部に所属していたシンは弟にあたる。17歳。
- お嬢様らしく気位は高いが根はお人好しで、《黒月》の幹部であるツァオが好みのタイプ。アーロンとは幼馴染で陽気だがどこか危うさを感じさせる彼の事を気にかけている。
- ツァオ・リー
- 声 - 平川大輔
- 《白蘭竜》の異名で知られる、シンジケート《黒月(ヘイユエ)》の幹部にして《月華流》拳法の達人。
- 現在はクロスベルから共和国に戻っており、共和国の裏社会の秩序を無視して勢力を広げるマフィア《アルマータ》に対抗すべく独自に活動している。
- 銀(イン)/リーシャ・マオ
- 声 - 佐藤利奈
- 共和国で《東方人街の魔人》と謳われる伝説の凶手。その正体はクロスベル自治州の有名劇団《アルカンシェル》の準トップ女優リーシャ・マオ。
- 最近はクロスベルに活動拠点を移していたが、《アルマータ》との抗争による東方人街への被害を最小限にとどめる為に《黒月》と契約し、再び共和国で活動を開始する。
バーゼル理科大学
- ラトーヤ・ハミルトン
- 声 - 井上喜久子
- 《導力革命》をもたらした故エプスタイン博士の《三高弟》の一人にして、バーゼル理科大学元名誉教授及び《ヴェルヌ社》の元最高顧問。74歳。
- 「辺境にこそ導力器が必要」という信念を掲げ、共和国で多大な功績を挙げ、「共和国導力革命の母」と呼ばれるまでになった。3年前に名誉教授と最高顧問を辞し、カトルら愛弟子に後事を託し、国外で研究を続けている。
- エスメレー・アーチェット
- 声 - 本渡楓
- バーゼル理科大学・生体工学研究室の准教授。27歳。ラトーヤ・ハミルトン博士門下の一人。弟弟子にあたるカトルを溺愛している。
- あまりにも天然な性格はやや問題だが、第六世代戦術オーブメント《Xipha(ザイファ)》開発プロジェクトでは主要設計を担当し、レミフェリア公国のセイランド社、エプスタイン財団、リベール王国のZCF(ツァイス中央工房)全てと交流を持つなど、逸材として活躍を期待されている。
マルドゥック綜合警備保障
- ギリアム・ソーンダイク
- 声 - 成田剣
- 《マルドゥック総合警備会社》のGM(ゼネラルマネージャー)。35歳。
- 一見すると物分かりがいい雰囲気だが、社外テスターとして協力するヴァンからは「相当性格が悪い」と評されている。実利を優先する辣腕実業家としてマルドゥック社で活躍している。
- カシム・アルファイド
- 声 - 梅原裕一郎
- 《マルドゥック総合警備会社》の警備主任で、フェリの実の兄。27歳。
- かつては《クルガ戦士団》一の戦士と謳われた凄腕の猟兵だったが、現在は《クルガ戦士団》とは縁を切り、故郷からも離れている。自然体で涼しげな佇まいには一分の隙もなく、類まれなる戦闘力と指揮能力を兼ね備える。
アルマータ
- メルキオル
- 声 - 蒼井翔太
- 共和国内で不審な動きを見せるマフィア組織《アルマータ》の三幹部を務める青年。21歳。
- 元々は別の組織に所属していたが、その実力と奉仕的な姿勢がアルマータのボスに気に入られてスカウトされ、瞬く間に幹部へと上り詰めた。大型ナイフと様々な特殊効果を持つ爆弾を使う、残虐極まりない戦闘行為を好む。
- ボスの望む「恐怖」を体現すべく、共和国各地で裏工作、暗殺、破壊活動等を行い続けている。
- ヴィオーラ
- 声 - 山本希望
- マフィア組織《アルマータ》の三幹部を務める女性。26歳。
- 異常なまでの加虐趣味を持つサディストで、それを象徴するかのように、数十の短針を一気に放ち、相手の身体をズタズタに痛めつける短針銃(ニードルガン)を武器とする。
- 「恐怖」であらゆるものを動かそうとするボスの底知れなさに心酔する一方、新参者ながらボスの右腕となり、自分と同格の地位についたメルキオルに対して激しい敵対心を抱く。
- アレクサンドル
- 声 - 新垣樽助
- マフィア組織《アルマータ》の三幹部を務める男。35歳。
- 寡黙で理性的に見える風貌だが、戦闘時には両腕に装備した巨大なガントレットで荒れ狂ったような戦いをみせる。
- 過去には公的な職務に就いていたらしいが、ある事件をきっかけに祖国を離れ、共和国へと流れ着いたところをアルマータのボスに拾われた。絶望を「恐怖」で塗りつぶそうとするボスに感銘しつつも、己の死に場所を探し求めている節がある。
- 《鏖殺(おうさつ)》のアリオッチ
- 声 - 小山剛志
- 《アルマータ》の協力者である、甲冑に身を包んだ、巨大な斧槍を軽々と振るう大男。26歳。
- 大陸東部で野盗や猟兵を幾度も皆殺しにしていたらしいが、その理由については一切不明。アルマータには「恐怖」で全てを支配する、というシンプルな理念に共鳴している。
- 現在は《アルマータ》の最強戦力として暗躍しており、あらゆる国や組織の部隊を屠っては目撃者さえ出さない徹底ぶりから、《姿無き厄災(インビジブルテンペスト)》の異名で呼ばれる事もある。
- 《金(アウルム)》のオランピア
- 声 - 瀬戸麻沙美
- 《アルマータ》の協力者である、天使のような姿の白金の人形を行使する、ローブと包帯に身を包んだ女性。19歳。
- 他者だけでなく、自分すら無機質な「物」として見ているようで、その言動からは一切の感情を読み取る事はできない。
- アルマータの「「恐怖」で全てを御する在り方」には興味を抱いているようにも見えるが、真意は不明。
- ジェラール・ダンテス
- 声 - 関智一
- マフィア組織《アルマータ》のボスで、あらゆる者を従えるような尋常でないオーラと、どこまでも底知れない風格を備えた男。武器は十字型の大剣。34歳。
- 数年前、組織で不手際を演じた当時の首領エンリケを粛正し、首領に就任。現在の体制を作り上げた。
- 人を人たらしめる概念――「恐怖」によって全てを御するという考えを持っており、それに惹かれた強者が次々彼の下に集まり、《アルマータ》は急速に勢力を拡大している。
その他
- シズナ・レム・ミスルギ
- 声 - 内田真礼
- 大陸東部のいずこかを本拠地とする東部最強の侍衆《斑鳩(いかるが)》の副長。23歳。武器は漆黒の大太刀。
- 《白銀(しろがね)の剣聖》の異名を持つ《黒神一刀流(こくしんいっとうりゅう)》の達人で、普段から最新式の強化スーツを着用し、玲瓏かつ天衣無縫な佇まいを見せる。
- どこかあどけなさの残る顔立ちをしているが、強者と刃を交える際には、剣聖に相応しい凛とした表情を垣間見せる。
- エルロイ・ハーウッド
- 声 - 黒田崇矢
- 《破戒》《千の破戒者》の異名を持つ結社《身喰らう蛇》の最高幹部・蛇の使徒(アンギス)第四柱。47歳。煉獄の悪魔すら蝕み、腐食させる程の「謎」の力を操る。
- ルクレツィアやシャロン同様、かつては《月光木馬團》に所属していたが、結社との抗争に敗れて軍門に下り、《盟主(グランドマスター)》から使徒として任命された。
- 古今東西のあらゆる悪事・犯罪を研究・実践してきた犯罪のスペシャリストで、己の欲望のままに行動しているが今回の共和国内での活動には結社の「ある計画」が背景にある。
- ルクレツィア・イスレ
- 声 - 植田佳奈
- 《黄金蝶》の異名を持つ、結社《身喰らう蛇》の執行者No.Ⅲ。29歳。武器はダスクグレイブ。戦闘では異形かつ長大な武器を振るい、空間ごと抉り取る凄まじい攻撃を繰り出す。
- 常に素顔を黒いベールで隠しているうえ、はんなりとした雅な言葉遣い(いわゆる関西弁)が特徴で腹の内を探ろうにも探りきれない独特の妖艶な雰囲気を持つ。
- かつては《月光木馬團》と呼ばれる暗殺組織に所属していたが、結社との抗争に敗れ蛇の使徒(アンギス)第四柱《千の破戒者》エルロイ・ハーウッドと元執行者No.Ⅸ《死線》《告死線域》シャロン・クルーガーと共に結社に下った。
- ヴァルター・クロン
- 声 - 吉水孝宏
- 結社《身喰らう蛇》に所属する執行者No.Ⅷで、《痩せ狼》の異名を持つ。
- 現在は共和国でとある若者の行方を追跡しており、その過程で裏解決屋のヴァン達と出会う事になる。
- メア
- 声 - 長縄まりあ
- ヴァンの所持している戦術オーブメント《Xipha(ザイファ)》にインストールされている特別製のホロウコア(支援用AI)。
- 自己主張の激しいタイプだが、AIとして設定されたパーソナリティであり、自由意志ではない。普段は他のホロウコア同様、音声ガイドでのサポートを行うが、ヴァンの周囲で「何か」が起こることでホログラムのようなアバターとして現実世界に顕現。
- その際はAIにはあり得ない「意志」を自ら示し、ヴァンの姿を壮絶な殲滅力を振るう「悪夢を纏った」姿こと《魔装鬼(グレンデル)》に変化させる。
- ニナ・フェンリィ
- 声 - 上田麗奈
- 東方系ハーフの人気アイドルにして、本格演技派として注目を浴びる若手映画女優。18歳。
- 自然体な演技ながらも女優としての天賦の才を持ち、彼女に注目する業界関係者は数知れない。ジュディスは先輩にあたり、彼女の事を後輩、友人、そしてライバルとして尊敬している。
- 怪盗グリムキャッツ
- 声 - 不明
- 近年、共和国を騒がせている女怪盗。しなやかな体躯と抜群の戦闘力を持つ事以外は謎に包まれている。
- 汚職にまみれた政治家や官僚、違法な金儲けに走る大企業やマフィアを専ら相手にしている義賊で一般大衆からの人気は高く、ゴシップ誌で特集が組まれる事も。
- 大陸各地に出没する《怪盗B》や東方人街の伝説の凶手《銀(イン)》が最近は共和国で表立った活動をしていない為、共和国人の間では代わりに彼女に関する噂話が広まっている。
- クロガネ
- 声 - 森嶋秀太
- 《斑鳩》の構成員である覆面の男。38歳。シズナの従者でもあり、彼女の事を「姫」と呼ぶ。
- 東方に伝わる「忍び」の一人で、数え切れない程の戦場を駆け抜けた者にしかない、真の強者の風格を備える。
- 特に暗器術《朧月流》に秀でており、その磨き抜かれた技と鍛え抜かれた超人的な肉体から繰り出す体術は、結社《身喰らう蛇(ウロボロス)》の執行者にも引けを取らない。
- ^ 『英雄伝説 創の軌跡』真・夢幻回廊第4階層隠しエピソード「後ろの正面だあれ」エンディング予告文字:「to be continued... The Legend of Heroes IX, KISEKI BRAND NEW PROJECT」。
- ^ “『英雄伝説 黎の軌跡 for Nintendo Switch』2024年2月15日発売。バトルの個別速度設定や過去シリーズ情報・用語解説が標準搭載で快適に遊べる”. ファミ通.com (2023年11月2日). 2023年11月3日閲覧。
- ^ “『英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-』最新情報&ティザートレーラー公開!”. Sony Interactive Entertainment (2022年4月7日). 2022年4月15日閲覧。
- ^ “黎の軌跡 presents ヴァンさん、ラジオの時間ですよ!”. 文化放送. 2022年9月22日閲覧。
- ^ 黎の軌跡 presents ヴァンさん、ラジオの時間ですよ! [@kisekivan_radio] (2022年9月23日). "【放送時間変更のお知らせ】「黎の軌跡 presents ヴァンさん、ラジオの時間ですよ!」は、来週9月30日(金)から放送時間を5分拡大し、新番組『内田理央のレコメン!FRIDAY』(@joqrrecof)内で22時40分頃からの放送に変更となります✨ #くろラジ #黎の軌跡 #レコメンF". X(旧Twitter)より2022年9月24日閲覧。
- ^ 新番組『週刊ファルコムラジオ』3月31日(金)22時放送スタート!!,文化放送,2023年3月24日
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