琉神マブヤー あらすじ

琉神マブヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/03 01:55 UTC 版)

あらすじ

9つのマブイストーンを狙う悪の軍団マジムンとニライカナイからやって来た正義のヒーロー・琉神マブヤーが沖縄(ウチナー)の平和をかけて戦う物語である。マジムンたちがマブイストーンを手にして封印してしまうと、そのマブイストーンの標(しるし)たるマブイが失われてしまうのだ。マブヤーはマブイストーンと沖縄の魂(マブイ)を守るために戦うのだ。

登場キャラクター

琉神マブヤーシリーズも参照。

叶(かない)[1,2,3,4,5,1972レジェンド]
ヤチムン(陶芸)見習いの青年。22歳。赤ん坊のころに今の師匠である岩次郎に拾われ、娘の紅亜と共に育てられる。マブイグミにより琉神マブヤーの魂を宿したことで人格は叶のままで琉神マブヤーに変身できるようになる。自分がマブヤーであることに戸惑っている。
福地 紅亜(ふくち くれあ)[1,2,3,4,5]
岩次郎の娘。その美貌から村の青年たちに人気があり、叶も思いを寄せている。3では叶と結婚し,『5』では一人娘のモモにも恵まれるが,別居中。
与那原犬(よなばるけん)
福地工房へ迷い込んできた犬。普通の人間には犬にしか見えていないが、叶には怪しいおじさんにしか見えていない。正体はシーサーであり、叶に助言を与える。時にはマブヤーと共に戦うこともある。赤いスカーフを首輪代わりに巻いている。1の終盤でシーサーの置物に戻る。
大金城 新雷(うふきんじょう にらい)[1,2,3,4,5,1972レジェンド]
ムーンジマおきなわ沖縄本店社長、那覇市新都心に事業所を持つ。生き別れた弟を探して座喜味城に来た際、叶たちに遭遇する。
福地 岩次郎(ふくち がんじろう)[1,2,3,5]
紅亜の父親であり、叶の育ての親でもある。日常は工房で陶芸にいそしみ、叶に陶芸を教えている。
オバァ[1,2,3,4,5,1972レジェンド,MOVIE(別設定)]
村の若者たちを暖かく見守る山城ストアーのオバァ。ビーチでマブイを落とした叶にマブイグミをする。レジェンドでの1972年時にはコーヒーショップの店長だった。
森の大主(もりのうふぬし)[1,2,3,5]
チルダイ森に住んでいる。訪れたマブヤーに試練をあたえる。

マジムン軍団

ウチナー(沖縄)に伝わるマブイストーンを狙う、マジムン(魔物)たちの軍団。ハゴー山を本拠地としており、マブイストーンを奪い、ウチナーンチュ(沖縄県民)を弱体化させ、ウチナーから追い出すことをたくらんでいる。

自ら「悪の軍団」と名乗ってはいるものの、あくまで自然を破壊したり、戦争を起こす人間が嫌いなだけであり、ウチナーを愛する気持ちはマブヤーにも劣らない。そのため、マブヤーたちも彼らを懲らしめるのにとどめている。

ハブデービル[1,2,3,5,MOVIE]
悪の軍団マジムンの首領。ハブがモチーフとなっている。とぐろを巻いたハブの口の中から人間のような顔が覗いており、両手の先もハブの形をしている。「シャーシャッシャッシャ!」と笑うのが癖。2までのハブデービルはユーモアを交えた饒舌な奴だったが、3と5での青年ニフェが変身するハブデービルにはそういった側面はなく、書籍によっては新生ハブデービルともよばれる。外見もヒメハブデービルのようなゴーグルをつけている(なお、ゴーグルのデザインは3と5で異なっている)など、若干異なる。ちなみに「でーびる」とは「~です」という意味(英語でいうbe動詞に該当)なので「ハブです」という意味になる。
ニフェ[3,5]
上記の通り、3以降のハブデービルの人間態。3序盤では正体を隠し、人間の空手道場で修行していた。当初は力だけを求める傲慢な性格だったが、終盤でマジムンデービルに操られ、マブヤー達に救われてからは考えを改め、仲間の事を大事に思う気持ちが芽生えた。5では終盤に登場。旅に出ていたらしく、かつて自分を操ったマジムンデービルが暗躍している事を察し、その復活を阻止しようとする。マジムンデービル復活時には、ヒカルと共にマジムンデービルによってヒジュルーゾーンに取り込まれるが、最終的にナミやヒカルと共に解放される。事件の終息後は、再び仲間達に別れを告げて旅立って行った。名前の由来は「にふぇーでーびる(ありがとうございます)」。
オニヒトデービル[1,2,3,4,5,外伝,1972レジェンド,MOVIE]
悪の軍団マジムンの副首領で、オニヒトデがモチーフとなっている。幼いころにハブデービルに拾われて悪の軍団マジムンの仲間になった。自然を破壊する人間を憎んでいる。シーズン1でマブヤーに敗北したことから、ハブデービルによってヒジュルーゾーンに追放されていたが、シーズン2で復活した。武闘派で新雷と一体になっていたころは特に戦いを好んでいたが、実は無邪気な側面もあり、2以降で顕著になる。
言葉を発する場面は少なく、唸っていることが多いが、単に無口というだけで話せないわけではない。
マングーチュ[1,2,3,4,5,外伝,1972レジェンド,MOVIE]
マングースがモチーフとなっており、シーズン1では悪の軍団マジムンの紅一点だった。ハゴー山で育ったが、他のマジムンと違い外来種であり、寂しがり屋な一面がある。遅刻常習犯でマイペースであり、マブヤーに惚れている。
ハブクラーゲン[2,3,4,5,外伝,1972レジェンド,MOVIE]
悪の軍団マジムンのボスで、ハブクラゲがモチーフとなっている。普段は『ヨーバーフォーム』と呼ばれる潜水服のような姿で、おちゃらけた性格だが、奇妙な踊り(長い時には早送りされ、また、踊らない場合もある)と共に「ほれほれほれほれ~、ハブクラーゲン!」と叫ぶことで、『チューバーフォーム』と呼ばれる凶悪な顔つきの形態に変身。この姿では口調も荒々しくなる。
ドレッドヘアのような触手には猛毒があり、マブヤーを拷問する際に使用した。その戦闘能力は想像を絶するほど高いが、弱点は酢。自然を破壊する人間を憎む。また、口は悪いが薀蓄を含むことを言うこともあり、意外に常識的。4では人間体を披露する。
『5』では偶然遭遇したモモに懐かれる。マジムンである自分たちでも無邪気に慕う彼女に対して心を開き、オニヒトデービルやクーバーたちと共に彼女の親衛隊を結成。終盤ではマジムンデービルからモモを守るため、マブヤーたちと共闘した。
因みに『ヨーバー』と『チューバ―』は、それぞれ沖縄の方言で『弱い』『強い』という意味。
ヒメハブデービル[2,3,5,外伝,1972レジェンド,MOVIE]
悪の軍団マジムン1の策略家で、ヒメハブがモチーフとなっている。自分勝手でボスのハブクラーゲンより態度が大きい(一応、彼に対して「様」は付けて呼ぶ)が、意外にもカエルが大の苦手である。
ハブデービルヒカル[5]
『5』に登場するハブデービル一族の一人。容姿は従来のハブデービルとほぼ同じだが、シリーズ初期のハブデービルのように、人間に近い顔を持つ。「美しき乙女」を自称し、性格はオネエ系。マジムンクリスタルを持ち、砕け散った空手のマブイストーンを集めてのマジムンデービルの復活をもくろむ。マングーチュとは行動を共にする事も多く、彼女からは「ヒカルちゃん」と呼ばれる。
実はマジムンクリスタルを拾った時点でマジムンデービルの洗脳を受けており、前述の性格は洗脳によるものだったことが判明。本来の彼は洗脳時とは異なり、勇猛で男らしい性格をしている。また、洗脳時の記憶はなく、正気に戻った後はマングーチュの事も忘れていた。
クーバー1号・クーバー2号[1,2,3,4,5,外伝,1972レジェンド,MOVIE]
悪の軍団マジムンの二人だけいる戦闘員。真っ黒な全身に白の文様が入っており、顔の部分も同様にレスラーのごとく文様が入っている。クモがモチーフとなっており、MOVIEでは尻から糸を出して相手を絡めとる能力も見せる。「ハゴー(汚い)」が口癖。ちなみに2号のほうが年上である。

用語

マジムン三線
マングーチュの所持する三線であり、その音色で相手を戦えなくすることができる楽器。
キーブル空間ヒジュルーゾーン
その名の通り非常に寒い場所であり、そこに送り込まれた者は寒さに震えさまようことになる。
マジムン台風
猛烈な勢いを持つ台風であり、その勢いは沖縄を吹き飛ばすほどの威力がある。

マブイストーン

マブイストーンとは、琉球三山時代よりも昔、沖縄を治めていた九頭の竜が姿を変えた曲玉型の石である。マブイとは沖縄口(ウチナーグチ)で「魂」のことであり沖縄の方々に散らばっている。

ウチナーグチ 沖縄方言を司る。
石敢當 魔よけの神通力を司る。
テーゲー いい加減さ、寛容さを司る。
エイサー 伝統芸能エイサーを司る。
チャーガンジュー 健康を司る。
いちゃりばチョーデー 人類みな兄弟の精神を司る。
トートーメー 先祖を敬う心を司る。
命どぅ宝 命を尊ぶ心を司る。
カチャーシー カチャーシーを司る。

  1. ^ Perfume、白百合クラブら出演、BEGIN<うたの日コンサート2010>が開催!”. CDジャーナル. 2010年6月29日閲覧。
  2. ^ a b c イントロダクション”. 琉神マブヤー公式サイト. 2020年3月8日閲覧。
  3. ^ 『沖縄ベンチャースタジオ』17号(財団法人沖縄県産業振興公社発行)
  4. ^ “「琉神マブヤー」がウチナー(沖縄)を脱出し、海外放送が決定!”. エンタ魂 (角川アップリンク). (2011年9月22日). https://www.ent-mabui.jp/news/834 
  5. ^ 株式会社南都 ■"ウチナーグチ"=沖縄方言■
  6. ^ “「週刊少年チャンピオン」で琉神マブヤーのコミック連載が決定!”. 東京ウォーカー. (2011年10月16日). https://www.walkerplus.com/article/25316/ 






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