潜水艦推力増強計画 GUPPY IA

潜水艦推力増強計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/03 05:43 UTC 版)

GUPPY IA

艦船局は、GUPPY II 改修のコスト削減版として1951年に GUPPY IA 改修(計画番号SCB 47A)を考案した。GUPPY IA 改修は GUPPY II 改修の大半が含まれたが、4個の新型バッテリーの装備とそれに伴う艦内配置の変更が省略された。代わりに GUPPY IA 改修ではオリジナルのサーゴ・バッテリーよりも強力なサーゴ II ・バッテリーが採用された。これらのバッテリーでは電解質の喚起、バッテリーの冷却、タンクの換気が行われた。更にその寿命はサーゴ・バッテリーよりは短いものの、グッピー・バッテリーよりも長寿命であった。ソナー室は魚雷室前方から厨房の下に変更された。GUPPY II 改修と比較して、GUPPY IA 改修は水中での性能を犠牲にして低コスト、居住性の向上およびメンテナンス性の向上に主眼が置かれた。

GUPPY IA 改修艦

フリート・シュノーケル・プログラム

フリート・シュノーケル近代化後のパイパー

海軍は希望する艦全てを GUPPY 改修する予算が認可されないことを知り、艦隊に配備する艦に必要最小限の修正を加えるためフリート・シュノーケル・プログラム(計画番号 SCB 47B)を考案した。プログラムはシュノーケルの装着、セイルの合理化、高度な能力を持つ空調システム、高出力化された電気システムの装備が含まれた。甲板上の砲および補助ディーゼル機関は削除された。GUPPY 改修と異なり、フリート・シュノーケル・プログラムは元々のデッキ構造、艦首部分およびバッテリーが維持された。フリート・シュノーケル改修艦は GUPPY 改修艦に能力的に劣ったが、能力的な制限にもかかわらず GUPPY 改修艦と同様の期間を貢献した。パイパー、シー・オウル、スターレットの三隻は大型の BQR-4A バウソナーが装着された。

フリート・シュノーケル改修艦

GUPPY IIA

GUPPY IIA 近代化後のソーンバック

GUPPY IA 計画はほとんど同内容の GUPPY IIA 計画(計画番号 SCB 47C)に受け継がれ、1952年から1954年まで実施された。


GUPPY IIA 改修艦







英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「潜水艦推力増強計画」の関連用語

潜水艦推力増強計画のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



潜水艦推力増強計画のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの潜水艦推力増強計画 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS