江戸の激斗 江戸の激斗の概要

江戸の激斗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 05:10 UTC 版)

江戸の激斗
ジャンル テレビドラマ
企画 中本逸郎
脚本 スタッフ参照
監督 スタッフ参照
出演者 小林桂樹
夏木陽介
柴俊夫
左とん平
地井武男
名高達郎
三浦浩一
野平ゆき
小野ヤスシ
守田比呂也
石橋正次
露口茂 ほか
オープニング 作曲:菊池俊輔
エンディング 長瀬晴美「陽だまりの彼方へ」「風に吹かれて」
時代設定 江戸時代
製作
プロデューサー 広岡常男
制作 フジテレビ
放送
音声形式モノラル / シネテープ
放送国・地域 日本
放送期間1979年5月31日 - 12月27日
放送時間木曜 21:00 - 21:54
放送分54分
回数26
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内容

凶悪極まる盗賊や悪党たちを狩りたて、これを殲滅せんがため、南町奉行所の与力二人が奉行の密命を受け極秘裏に創設した、腕利きの浪人たちによる戦闘集団「江戸の遊撃隊」。
隊士である浪人たちは、いずれも腕は立つが、喜怒哀楽も激しく個性的なくせ者揃い。
落ちぶれ果てた身ながらも、自分なりの理想を追いかける者、妻を持つ身でありながら、妻帯御法度の隊規を承知で入隊した者、隊規や任務より個人的な理由や友情に命をかけんとする者…。
この物語は彼らの生き様と、短くも激しい闘いの記録である。

遊撃隊とは

安政の幕末期[2]、世情は乱れ盗賊の群れは勢いを増し、町奉行所では手に負えなくなっていた。
そこで南町奉行は、配下である例繰方与力・花咲長兵衛と吟味方与力・毛間内以蔵の両名に、盗賊殲滅のための特別組織の設立を命じた。彼ら二人は、腕の立つ浪人を金で雇い入れて組織の構成員とすることを思い付き、極秘裏に人材を募集、これに応じた者を中心に組織を編成した。これが「江戸の遊撃隊」である。
報酬は仕事一回につき一人五両、後払いの成功報酬である。ただし、組織の存在は秘密であり、奉行所に捕らえられた場合は罪人扱いであった。
八丁堀周辺に詰所がある。長屋風の二階建ての建物で、一階は隊士たちが食事を摂ったりくつろいだりする「たまり場」、二階は主に任務の説明などに用いる会議場のような空間となっている。
南町奉行からの指令を受け取るのは花咲の役割で、毎回のように奉行の前に平伏する彼の姿が描かれる。毛間内が呼び出されることは基本的にはないが、第10話では、和田屋の讒言による悪評についての事情聴取のため、同じように奉行に呼び出されていた。
極秘裏に設立された秘密戦闘部隊ではあるが、隊の存在・規模など、ある程度の情報が、江戸城中や盗賊同士の情報網で知れ渡っていることが、登場人物(主に敵役)の台詞から窺える(第4話・第6話)。
南町奉行の指令を受けた花咲が、久六を伝令役にして隊士各員を詰所に呼び出し、指令のあらましを説明した後に、彼らに任務への参加の意志の有無を確認、参加の意志を表明した者に対して実務を割り振る、という段取りで、各回の任務は遂行される。
任務への参加・不参加はあくまで隊士の自由意志によって決定され、花咲や毛間内には任務への参加を強制する権限はない。そのため、時によっては、ほぼ花咲・毛間内のみで任務を遂行する羽目になることすらあった(第3話)また、第18話の小助のように、任務を拒否した場面だけで出番が終わってしまった者もいた。
荒くれ者だらけの隊士たちだが、武家の出の者は元より、農民や漁民出身者に至るまで、全員それなりに学はあり、最低限漢字かな交じり文の読み取りはできる(第11話冒頭の描写より)。

主題歌・挿入歌

OP:オリジナルのテーマ曲

ED:本編終了時にどちらかが使用される

  • 主題歌「陽だまりの彼方へ」(第1話 - 第10話、第12話、第13話、第21話)
    • 作詞:童洋介 作曲:原田良一 編曲:チト河内 歌:長瀬晴美
  • 挿入歌「風に吹かれて」(第11話、第14話 - 第20話、第22話 - )
    • 作詞:荒木とよひさ 作曲・編曲:チト河内 歌:長瀬晴美

  1. ^ デジタル大辞泉プラス「江戸の激斗」の解説”. KOTOBANK. 2022年10月24日閲覧。
  2. ^ 最終話のナレーションでは「安政四年」とある。また隊士たちの台詞から遊撃隊の活動期間は約一年であったことが窺える。ただし、第17話の敵、甲州野盗・霞の一群の頭目・霞の源心が、護送先の甲州で磔獄門に処せられたのが、「嘉永三年亥年十月四日」であると、同話のナレーションでは語られていて、設定に矛盾が見られる。
  3. ^ 久坂はこのことについて、年上だからではなく、信じられる人だと思っていたからだ、と述べている(第23話)
  4. ^ 第19話にはおかよが登場しておらず、またこの時登場した小助が、どう見ても十五歳には見えないことから、この挿話は後付け設定の可能性が高く、ストーリーとして矛盾している。


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