機械化 (雑誌)
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月刊 機械化 | |
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学術分野 | 軍事、科学技術、空想科学 |
言語 | 日本語 |
詳細 | |
出版社 | 財団法人機械化國防協会、山海堂出版 |
出版国 | 日本 |
出版歴 | 1940年-1945年 |
出版間隔 | 月刊 |
プロジェクト:出版/Portal:書物 |
空想科学兵器の図解を、後に少年向け雑誌でのSFや戦記の挿絵や口絵イラスト、ファンタジー絵物語、プラモデルのパッケージアートなどを担当する画家小松崎茂が描いていたことで知られる。
歴史
財団法人機械化国防協会は、昭和12年(1937年)に設立された陸軍の外郭団体・機械化兵器協会を前身とし、昭和15年(1940年)に科学技術と国防教育を推進するために国と軍需産業からの供託を受けて設立された。協会会長は『機械化兵器読本』等の著作もある退役した陸軍大将の吉田豊彦が協会解散まで務めた。『国防科学雑誌 機械化』は、昭和15年8月にそれまで機械化兵器協会が刊行していた不定期雑誌『機械化兵器』を改題、月刊化する形で創刊され[1]、昭和20年春に休刊するまで6年弱発行された。
仕様
創刊号から休刊号まで当時の一般的な雑誌サイズであるB5で発行され、表紙と口絵が四色カラー印刷、本文記事が二色印刷および一色印刷で初期は100頁を超えていたが、末期は50頁前後と薄くなり印刷も一色のモノクロ印刷となった。
概要
国防科学雑誌として戦術とそれを支える兵器や産業技術の解説を中心に、基礎的な工業技術の説明や欧米諸国の軍事、科学、工業の説明といった教科書的な記事が多い。その他、飛行機や水陸両用戦車などの模型の作り方や空想科学小説といった娯楽読み物も連載された。また表紙や口絵、目次カット、特集記事などで、奇想天外な「未来の新案兵器」を小松崎茂が中心となって描いていた。
山海堂出版を販売元として書籍取次を経て全国の書店に配本された他、陸軍省付属機関や国家総動員法に基づいて日本全国で軍需工場などに徴用された少年工員、愛国奉仕隊、女子挺身隊の寮にも配布された(本誌記載)とされるが、発行部数、配本先など詳細は不明。
執筆陣
挿画と図解では小松崎茂(北信吉、三村武、最上三郎などの別名義でも活動)の他、伊藤幾久造、椛島勝一、谷清美、中尾進、執筆では陸軍大臣東条英機[2]、ドイツ陸軍少将アドルフ・フォンシェル[3]などの軍人の他、帝国大学の教授や産業界の技術者など幅広い執筆陣を集めた。また娯楽記事では戦前から本格的な空想科学を発表していた小説家海野十三[4]、北村小松[5]、後にポプラ社版『怪盗ルパン』シリーズでジュブナイル翻訳小説を書いた南洋一郎[6]、山中峯太郎[7]らが参加している。
脚注
- ^ 巻数等は『機械化兵器』のものを引き継いでおり、創刊号(昭和15年8月号)には第三巻第八号と表記され、昭和14年11月に第三種郵便物(定期刊行物)の認可を受けたことが記載されている。
- ^ 昭和16年7月号に「一億の総進軍 支那事変四周年に際して」を寄稿している。
- ^ 昭和16年8月号にドイツ国交通次官の肩書で「戦争と機械化」を寄稿している。
- ^ 昭和15年11月号から機械化小説「未来の地下戦車長」を連載、昭和16年11月臨時号に機械化科学小説「電気の池」を執筆している。
- ^ 昭和16年12月号から機械化小説「祖国の生命」を連載している。
- ^ 昭和16年に機械化小説「海底機械化兵団」を連載している。
- ^ 昭和18年10月号から決戦小説「神兵鬼兵」を連載している。
- 1 機械化 (雑誌)とは
- 2 機械化 (雑誌)の概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
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