日本軽種馬協会 概要

日本軽種馬協会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 01:17 UTC 版)

概要

前身は戦前の日本サラブレッド協会[1]。日本競走馬生産者協会、社団法人サラブレッド協会、軽種馬生産農業協同組合を経て今に至る。

2021年3月25日現在の会長は元衆議院議長河野洋平、副会長に日高軽種馬農業協同組合組合長の木村貢、青森県軽種馬生産農業協同組合[2]組合長の山内正孝、元JRA理事の益満宏行。そのほか理事には吉田照哉鈴木宗男などが名を連ねる[3]

もともと全国のサラブレッド生産者による団体であり、もっぱら日本産のサラブレッドの販路拡大に努めている。このため馬産地の保護という観点からしばしば日本競馬の世界への開放に反対してきた。一方で外国の優れた種牡馬や繁殖牝馬を積極的に導入して日本産馬の価値を高め、海外へ輸出することを推進している。そのほか、サラブレッドの受け皿として地方競馬の振興、生産地支援策として生産者賞や牝馬限定競走の拡大をはかり、軽種馬の流通促進のためセリ市の整備拡大などを目指し、韓国などへのサラブレッド輸出を促進している。農村支援として、後継者のいない高齢生産者の軽種馬生産からの撤退支援なども行っている。

一般には、農林水産省やJRAが購買した種牡馬の繋養を行うことで有名。全国3ヶ所に直営種馬場をもつ。民間の種牡馬と比較して低価格で種付けを行っているが、官による民業圧迫であるとの批判も受けている。

競馬ファンに対しては、引退後の競走馬を見学するファンのために競走馬のふるさと案内所を運営している。

競走馬・種牡馬・繁殖牝馬等の血統・競走成績などのデータベースとして『JBIS(Japan Bloodstock Information System)』を運営している。JBISは1987年に運用を開始し、1999年にはインターネット上でのサービス提供を開始した。さらに2002年には一般の競馬ファン向けのサービスとして『JBIS-Check』もスタートしている(現在は『JBIS-Search Premium』)。2009年現在、JBISでは1972年以降に生まれた約103万頭の情報を保有・提供している。


  1. ^ 70年の歩み” (PDF). 公益社団法人日本馬事協会. p. 110. 2022年6月30日閲覧。
  2. ^ 青森県軽種馬生産農業協同組合
  3. ^ 役員一覧 - 日本軽種馬協会
  4. ^ 種付料一覧:日本軽種馬協会”. jbba.jp. 2021年1月22日閲覧。
  5. ^ JRAがカリズマティックの種牡馬引退を発表”. 日刊スポーツ. 2016年11月2日閲覧。


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