戯言シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 11:43 UTC 版)
OVA
原作 | 西尾維新 (講談社ノベルス)[18] |
---|---|
キャラクター原案 | 竹[18] |
総監督 | 新房昭之[18] |
監督 | 八瀬祐樹[18] |
シリーズ構成 | 東冨耶子[18] 新房昭之[18] |
キャラクターデザイン | 渡辺明夫[18] |
イメージボード | okama |
美術設定 | 大原盛仁 |
美術監督 | 内藤建 |
色彩設計 | 日々野仁 渡辺康子 |
撮影監督 | 江上怜 |
編集 | 松原理恵 |
音響監督 | 鶴岡陽太[18] |
音楽 | 梶浦由記[18] |
音楽制作 | アニプレックス |
アニメーション制作 | シャフト[18] |
製作 | アニプレックス[18] 講談社[18] シャフト[18] |
2016年5月6日に「戯言シリーズ」のアニメ化が発表され[30]、2016年8月20日にシリーズ第1作『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』のアニメ化となることが発表された[31]。全8巻によるOVAで2016年10月26日より毎月発売される予定だったが、第3巻以降は1か月延期、第6巻以降はさらに1か月延期、第7巻以降はさらに2か月延期される[32]。制作は西尾作品の「〈物語〉シリーズ」を制作したシャフトと新房昭之が担当する。
各巻には副音声として「最強シリーズ」の登場人物によるオーディオコメンタリー「キャラクターコメンタリー」(脚本:西尾維新)が付属する。10年以上前のドキュメント映像を、現在進行中のシリーズの登場人物が見るという形が取られている[33]。
製作
製作のきっかけは、プロデューサー・岩上敦宏が2002年に原作を読んだことだった[34]。岩上は「戯言シリーズ」をどのような形でアニメ化するか考えていくうちに、「戯言シリーズ」だけでなく西尾作品全体の展開を考えるようになり、そして生まれたのが「西尾維新アニメプロジェクト」だった[34]。同プロジェクトにより「〈物語〉シリーズ」と『刀語』はテレビアニメ化されたが、『クビキリサイクル』がテレビアニメではなくOVAになったのは、長編ミステリーを1クールで放送する場合視聴者の混乱が予想される、テレビで毎週映像を制作しようとすると求めるクオリティーに達しにくくなることがある、テレビアニメが増加している中で本当に「戯言シリーズ」が好きな人に届けるためにはOVAという媒体が良いのではないかといった理由による[35]。メインターゲットは、かつて原作にはまった20代から30代の男女となっている[36]。
同じ西尾維新原作でシャフト制作のアニメ「〈物語〉シリーズ」とはある程度雰囲気を変えるよう考えられている[37]。「〈物語〉シリーズ」では短いカットを積んで緊迫感を出しているが、本作品ではこの表現をあまり使用していない[37]。また、「〈物語〉シリーズ」における、文字のテロップを短く出すという演出もなるべくしないようにし、ギャグのような描写も控えられている[37]。言葉の読み方やイントネーションは西尾維新が監修している[37]。
主題歌
- オープニングテーマ「群青世界(コバルトワールド)」(第2話 - 第6話、第8話)
- 作詞 - meg rock / 作曲 - aokado / 編曲 - ゆうゆ / 歌 - 三月のパンタシア
- エンディングテーマ「メルヒェン」(第1話 - 第8話)
- 作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | コメンタリー | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 三日目(1) サヴァンの群青 | 木澤行人 | 八瀬祐樹 | 鈴木博文、岩本里奈 | 渡辺明夫 鈴木博文 岩本里奈 |
哀川潤 長瀞とろみ |
2016年 10月26日 | |
2 | 三日目(2) 集合と算数 | - | 鈴木拓磨 八瀬祐樹 |
伊藤良明、高野晃久、岩本里奈 鈴木博文、清水恵子、越後光崇 水上ろんど、宮嶋仁志 |
渡辺明夫 鈴木博文 岩本里奈 高野晃久 |
哀川潤 因原ガゼル |
11月30日 | |
3 | 四日目(1) 首斬り一つ | 大谷肇 八瀬祐樹 |
大谷肇 | 鈴木博文、伊藤良明、清水恵子 鳥山冬美、宮嶋仁志、築山翔太 岩田秀信、沼田誠也 |
哀川潤 軸本みより |
2017年 1月25日 | ||
4 | 四日目(2) 0.14の悲劇 | 潮月一也 八瀬祐樹 |
平向智子 | 鈴木博文、清水恵子、岩田秀信 鳥山冬美、伊藤良明、宮嶋仁志 築山翔太 |
哀川潤 石丸小唄 |
2月22日 | ||
5 | 五日目(1) 首斬り二つ | 大谷肇 | 鈴木拓磨 | 伊藤良明、高野晃久、清水恵子 宮嶋仁志、築山翔太、鳥山冬美 山崎克之、岩本里奈 |
哀川潤 佐々沙咲 |
3月29日 | ||
6 | 五日目(2) 嘘 | 大谷肇 八瀬祐樹 |
矢野孝典 平向智子 |
岩本里奈、高野晃久、清水恵子 鳥山冬実、櫻井拓郎 |
哀川潤 長瀞とろみ 因原ガゼル |
5月31日 | ||
7 | 五日目(3) 鴉の濡れ羽 | 八瀬祐樹 | 岩本里奈、高野晃久、鈴木博文 清水恵子、石原恵治、鳥山冬美 櫻井拓郎 |
哀川潤 佐代野弥生 |
8月30日 | |||
8 | 一週間後 分岐 後日談 まっかなおとぎばなし |
笹木信作 | 八瀬祐樹 平向智子 浅見隆司 |
鈴木博文、岩本里奈、高野晃久 山村洋貴、清水恵子、柏淳二 中熊太一、伊藤良明 |
渡辺明夫 鈴木博文 岩本里奈 高野晃久 山村洋貴 |
哀川潤 ぼく |
9月27日 |
注釈
- ^ ただし腰の回転がないため「暴飲暴食」よりも「一喰い」のほうが片腕の威力は高い
- ^ 古槍頭巾(11代目)の作品で、150万円相当の高級品。ナイフというより錐に近く、刺突武器としても使えなくはないがあくまでもピッキングの道具であり、専門技術が無くとも差し込むだけであらゆる鍵を開ける事が出来る。最終的に石丸を経由して「ぼく」の手に渡った。
- ^ 正確には、半月輪の形をしたハンドルの、鋼と鉄を鍛接させた両刃式の和式ナイフを螺子で稼動するように固定した合わせ刃物。11代目古槍頭巾によって作られた
- ^ 作中では「ワンピースでパレオ付き」と「白いビキニ」が登場
- ^ 「ぼく」の瞳がその例
- ^ 例:五月蠅いと言おうとして五月病、棚から牡丹餅→甘辛牡丹餅
- ^ 直訳:断たれた 頭部 サイクル
- ^ 直訳:首 絞める ロマンチスト
- ^ 直訳:首 吊る ハイスクール
- ^ 「邏輯」は英語の「Logic」からきた外来語で「ルオジイ」と読む。「絕妙邏輯」は「絶妙ロジック」。
- ^ 台湾版『ヒトクイマジカル』は2分冊になっており、下巻では日本版リバーシブルカバーの裏面が表紙として使われている。
- ^ 日本語の原題および韓国語版のタイトルでは、『サイコロジカル』『ヒトクイマジカル』『ネコソギラジカル』は韻を踏むタイトルになっている。中国語版では、『サイコロジカル』と『ネコソギラジカル』の2つが「邏輯(Luoji)」と「過激(Guoji)」で韻を踏むようになっている(『ヒトクイマジカル』の「魔法(Mofa)」だけは韻を踏んでいない)。
- ^ 直訳:あらゆるものの ラジカル
出典
- ^ a b “零崎が帰ってくる! 原作 西尾維新/漫画 チョモラン『零崎軋識の人間ノック』、本日発売のアフタヌーン10月号より新連載です! - アフタヌーン公式サイト - モアイ”. 講談社 (2014年8月25日). 2015年11月4日閲覧。
- ^ 榎本秋『ライトノベル最強!ブックガイド 少年系』NTT出版、2009年12月3日初版第1刷発行、76頁。ISBN 978-4-7571-4231-2。
- ^ 『ライトノベル完全読本』日経BP社、2004年8月1日、20頁。ISBN 4-8222-1704-3。
- ^ このラノ2005, p. 10.
- ^ このラノ2006, p. 10.
- ^ このラノ2007, pp. 20–24.
- ^ 『ザレゴトディクショナル』249 - 250ページ
- ^ “西尾維新デビュー20周年記念PVが公開。『戯言シリーズ』最新作『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』刊行が発表”. ファミ通.com (2022年8月7日). 2022年9月4日閲覧。
- ^ “『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』(西尾 維新,竹):講談社ノベルス”. 講談社BOOK倶楽部. 講談社. 2022年2月9日閲覧。
- ^ a b 『ザレゴトディクショナル』324ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』109ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』272ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』325ページ
- ^ a b c “【西尾維新インタビュー:前編】西尾作品に欠かせないキャラクターの意外な共通点とは。「西尾維新大辞展」開催記念”. TSUTAYA (2017年7月26日). 2021年5月27日閲覧。
- ^ 『ファウスト2005SPRING Vol.5』 2005, p. 140.
- ^ 『ファウスト2005SPRING Vol.5』 2005, p. 142.
- ^ NISIOISIN_infoの2022年8月10日のツイート、2022年9月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 『アニメージュ 2023年3月号』徳間書店、2023年3月10日発行、141頁、ASIN B0BSNX3Q7W
- ^ 『ザレゴトディクショナル』31ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』22ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』72ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』205ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』203ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』257ページ
- ^ 『ザレゴトディクショナル』331ページ
- ^ 『西尾通信』
- ^ “原作 西尾維新/漫画 チョモラン『零崎軋識の人間ノック』待望の単行本①巻が本日発売! - アフタヌーン公式サイト - モアイ”. 講談社 (2015年1月23日). 2015年11月4日閲覧。
- ^ “【最新刊】原作 西尾維新/漫画 チョモラン『零崎軋識の人間ノック』最新の単行本②巻が本日発売! 初版限定で「零崎人識&匂宮出夢・キラしおり」を封入!! - アフタヌーン公式サイト - モアイ”. 講談社 (2015年8月21日). 2015年11月4日閲覧。
- ^ “『戯言シリーズ限定コンプリートボックス』(西尾維新, 竹)講談社BOOK倶楽部”. 講談社. 2015年10月26日閲覧。
- ^ “西尾維新「戯言シリーズ」のアニメプロジェクトが始動 デビュー作がついにアニメ化”. アニメ!アニメ! (2016年5月6日). 2016年10月17日閲覧。
- ^ “西尾維新デビュー作、OVAで待望の映像化!「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」Blu-ray&DVD 第1巻10月26日(水)発売決定!”. PRTIMES (2016年8月20日). 2016年10月17日閲覧。
- ^ “OVA「クビキリサイクル」公式サイト” (2017年5月30日). 2017年5月31日閲覧。
- ^ “『クビキリサイクル』公式サイト 原作者・西尾維新 スペシャルインタビュー”. OVA「クビキリサイクル」公式サイト (2016年10月14日). 2016年10月17日閲覧。
- ^ a b “大ヒット小説「戯言シリーズ」が、あえて「OVA」でアニメ化されるワケ (1/3)”. IT.media (2016年10月29日). 2016年10月29日閲覧。
- ^ “大ヒット小説「戯言シリーズ」が、あえて「OVA」でアニメ化されるワケ (2/3)”. IT.media (2016年10月29日). 2016年10月29日閲覧。
- ^ “大ヒット小説「戯言シリーズ」が、あえて「OVA」でアニメ化されるワケ (3/3)”. IT.media (2016年10月29日). 2016年10月29日閲覧。
- ^ a b c d “OVA『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』八瀬監督インタビュー。ミステリーとして意識したポイントは?”. 電撃オンライン (2016年10月28日). 2016年10月29日閲覧。
- ^ “【なぞともカフェ】ナゾラリー『クビキリサイクル~ギフテッドテスト~』”. なぞとも. 2019年6月15日閲覧。
- 戯言シリーズのページへのリンク