団鬼六
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作品リスト
30代
- 花と蛇
- やくざ天使 耽美館 1969
- 鬼六談義 芳賀書店 1970
- 天保女草紙 耽美館 芳賀書店 (発売) 1970
- 団鬼六SM映画作品集 1-2 耽美館 芳賀書店 (発売) 1970-1971
40代
- 鬼六写真メモ 耽美館 芳賀書店 (発売) 1972
- 緋縮緬博徒 桃園書房 1972
- 晴雨物語 譚奇会・三崎書房 1972 「伊藤晴雨物語」河出文庫
- 縄地獄 桃園書房 1972
- 黒薔薇夫人 桃園書房 1973 のち徳間文庫
- 花と狼 桃園書房 1973 のち文庫
- 番長流れ者 桃園書房 1974
- 深海魚 桃園書房 1974 「生贄」幻冬舎アウトロー文庫
- 白昼夢 桃園書房 1975 のち徳間文庫
- 新妻地獄 桃園書房 1975
- 妖美夫人 桃園書房 1975 のち文庫
- 黒い鬼火 桃園書房 1975 のち広済堂文庫
- 蝋人形 桃園書房 1976
- 夕顔夫人 桃園書房 1976 のち角川文庫、無双舎文庫
- 檻の中の妖精 桃園書房 1977.7 のち広済堂文庫
- 無残花物語 桃園書房 1977.2 のち幻冬舎文庫
- 肉体の賭け 桃園書房 1978.1 のち幻冬舎文庫
- 陰花の踊り 桃園書房 1978.8
- 闇の色事師 桃園書房 1978.11 「秘書」幻冬舎アウトロー文庫
- 幻想夫人 桃園書房 1979.1 のち富士見文庫、幻冬舎文庫
- 愛奴クラブ 桃園書房 1979.3 のち文庫
- 青い妖女 桃園書房 1979.5
- 妖花 桃園書房 1979.8
- 縄と肌 桃園書房 1980.1
- 愛の奴隷 笠倉出版社 1980.1 (ハスラー・ブック) のち徳間文庫
- お柳情炎 笠倉出版社 1980.2 (ハスラー・ブック) のち幻冬舎文庫
- 緊縛魔 笠倉出版社 1980.2 (ハスラー・ブック)
- 毒あざみ 笠倉出版社 1980.2 (ハスラー・ブック)
- 憂愁の麗人 東京三世社 1980.2 (ワシの本)
- 隠花夫人 笠倉出版社 1980.3 (ハスラー・ブック) のちマドンナメイト
- 悦楽化粧 東京三世社 1980.3 (ワシの本)
- 狼の痴戯 笠倉出版社 1980.4 (ハスラー・ブック) のちマドンナメイト
- 阿修羅 桃園書房 1980.4
- お竜地獄 東京三世社 1980.4 (ワシの本) のち無双舎文庫
- 花影夫人 東京三世社 1980.5 (ワシの本)
- 禁断の欲望 桃園書房 1980.6 「調教」(幻冬舎アウトロー文庫)
- 人妻しぐれ 東京三世社 1980.6 (ワシの本)
- 柔肌地獄 笠倉出版社 1980.7 (ハスラー・ブック)
- 純愛の檻 東京三世社 1980.7 (ワシの本)
- 色魔の季節 笠倉出版社 1980.8 (ハスラー・ブック)
- 地獄夫人 笠倉出版社 1980.8 (ハスラー・ブック)
- 鬼ゆり峠 第1-5巻 東京三世社 1980.8 (ワシの本) のち幻冬舎文庫
- 夜嵐のお絹 笠倉出版社 1980.9 (ハスラー・ブック)
- 恋獄夫人 東京三世社 1980.10 (ワシの本)
- 肉の顔役 桃園書房 1980.11 「紅薔薇夫人」勁文社 1994.3 幻冬舎文庫
50代
- 嘆きの天使 東京三世社 1981.2 (ワシの本)
- 花の魔像 東京三世社 1981.3 (ワシの本)
- 鞭と薔薇 東京三世社 1981.5 (ワシの本)
- 黒髪絵巻 桃園書房 1981.5 「黒髪情話」勁文社 1998.8
- 鬼六あぶらんだむ 笠倉出版社 1981.5 のちケイブンシャ文庫
- 蛇の穴 東京三世社 1981.6 (ワシの本) 「美人妻」幻冬舎文庫
- 肉の花宴 東京三世社 1981.7 (ワシの本) 「鬼の花宴」幻冬舎アウトロー文庫
- 倒錯の鬼火 東京三世社 1981.8 (ワシの本)
- 闇の寝室 東京三世社 1981.10 (ワシの本)
- 白狐のお藤 東京三世社 1981.11 (ワシの本) のち無双舎文庫
- 生贄夫人・縛る 二見書房 1981.12 (サラ・ブックス)
- 鬼六ポルノ最前線 笠倉出版社 1981.12 (Hustler book)
- 虎と妖精 東京三世社 1982.1 (ワシの本)
- 女学生辱す 東京三世社 1982.3 (ワシの本) のちグリーンドア文庫
- 黒髪貴婦人 東京三世社 1982.4 (ワシの本)
- 蒼いおんな 東京三世社 1982.5 (ワシの本) 「悪女」幻冬舎文庫
- 肉の紋章 桃園書房 1982.6 のちマドンナメイト
- 肉の顔役 完結編 桃園書房 1982.9 のち幻冬舎文庫
- 緋の花 東京三世社 1982.10 (Washi novels)
- 歎きの色事師 1983.2 (桃園新書)「人妻調教」マドンナメイト
- 情炎の旅路 笠倉出版社 1983.8
- 耽美夫人の告白 1984.3 (桃園新書)
- 妖艶夫人の告白 1984.6 (桃園新書)
- 人妻蟻地獄 日本出版社 1984.8 (Apple novels)
- 地獄の天使 ミリオン出版 「美人妻・監禁」マドンナメイト
- 黄昏の縄師 大和書房 1985.5 (団鬼六暗黒文学選集)
- 女教師・愛の檻 富士見書房 1985.8 (団鬼六全集)
- 修羅の門 日本出版社 1985.9 (Apple novels)
- 修羅の花道 東京三世社 1985.11 (ワシの本)
- 蛇のみちは 団鬼六自伝 白夜書房 1985.12 「SMに市民権を与えたのは私です」勁文社新書
- 憂愁夫人 東京三修社 1986.2 (ワシの本)
- 人妻嬲り 闇の色事師 1986.4 (マドンナメイト)
- 愛奴夫人 富士見書房 1986.7 (団鬼六全集)
- 生贄姉妹 1986.7 (グリーンドア文庫)
- 続黒髪絵巻 無残花の章 1986.10 (グリーンドア文庫)
- 蒼い果実 富士見書房 1987.3 (団鬼六全集)
- 淫縛貴夫人 1987.6 (グリーンドア文庫) 「飼育」幻冬舎アウトロー文庫
- 悪徳の華 東京三世社 1987-1988 (Washi novels)
- 闇の乱舞 桃園書房 「監禁」幻冬舎アウトロー文庫、原題徳間文庫
- 女優・志摩子 1988.2 (グリーンドア文庫)
- 鬼六将棋三昧 三一書房 1988.5 (三一将棋シリーズ)
- 凌辱の祭壇 1988.11 (グリーンドア文庫)
- 果たし合い 三一書房 1989.9 (三一将棋シリーズ)
- 生贄の檻 1990.7 (グリーンドア文庫)
60代
- 日本の名随筆 別巻 8 将棋(編)作品社 1991.10
- 新夕顔夫人 太田出版 1993.9
- 米長邦雄の運と謎 運命は性格の中にある 山海堂 1994.4 のち幻冬舎文庫
- 貴夫人被虐開股台 1995.2 (マドンナメイト)
- 真剣師小池重明 “新宿の殺し屋"と呼ばれた将棋ギャンブラーの生涯 イースト・プレス 1995.3 のち幻冬舎文庫、小学館文庫
- 鬼六人生三昧 三一書房 1995.6
- 鬼六将棋鑑定団 毎日コミュニケーションズ 1996.1
- 外道の群れ 責め絵師伊藤晴雨をめぐる官能絵巻 朝日ソノラマ 1996.5
- 異形の遊戯。 ワニマガジン社 1996.7
- 「わ印」名作集(編)イースト・プレス 1996.7 (幻の性資料 第1巻)
- 鬼六の不養生訓 朝日ソノラマ 1996.7
- 「真剣師」小池重明疾風三十一番勝負 宮崎国夫共著 幻冬舎 1996.7 のち文庫
- 美少年 新潮社 1997.5 のち文庫、「不貞の季節」文春文庫
- 妖女 勁文社 1997.6
- 緋の花 徳間書店 1998.3
- 緋櫻のお駒 太田出版 1998.3 のち無双舎文庫
- 陽炎のお艶 太田出版 1998.7 のち無双舎文庫
- 告白 ベストセラーズ 1998.8
- 色欲是空 徳間書店 1998.9
- 女学生 1998.10 (幻冬舎アウトロー文庫) ※後の2005年に西野翔主演で映画化、DVD版も発売された
- 鬼六の将棋十八番勝負 昭和・平成の強者たちに王手 KSS出版 1999.3 のち小学館文庫
- 最後の浅右衛門 幻冬舎 1999.6 のち文庫
- 檸檬夫人 新潮社 1999.6 のち文庫
- 外道の女 講談社 1999.7 のち文庫
- 蒼い鬼火 ぴいぷる社 1999.9 (かんのうシリーズ)
- 幻花の部屋 1999.10 (廣済堂文庫)
- 異形者 徳間書店 1999.10
- 曼陀羅の女 徳間書店 1999.12
- アナコンダ 2000.3 (幻冬舎アウトロー文庫)
- 異形の宴 責め絵師伊藤晴雨奇伝 朝日ソノラマ 2000.4 のち幻冬舎文庫
- 空蝉の女 2000.5 (マドンナメイト)
- 怪老の鱗 奇人・変人交遊録 光文社 2000.6
- 情華の宴 2000.7 (マドンナメイト)
- 大穴 角川春樹事務所 2000.8
- 異常の季節 辰巳出版 2000.11 「肉の輪舞」ベストロマン文庫、河出文庫
70代
- 一期は夢よ、ただ狂え マガジンハウス 2001.10
- 奴隷船 新潮社 2002.5 のち無双舎文庫
- 最後の愛人 新潮社 2003.10 のち無双舎文庫
- 生きかた下手 自伝小説集 文藝春秋 2004.3
- 牛丼屋にて 自薦エッセイ集 バジリコ 2004.4
- 新・修羅の花道 太田出版 2005.1
- 快楽なくして何が人生 2006.11 (幻冬舎新書)
- 枯木に花が バジリコ 2007.8
- 我、老いてなお快楽を求めん 鬼六流駒奇談 講談社 2008.4
- 地獄花 祥伝社 2008.12 のち文庫
- SかMか 体の闇がわかる本 朝日新聞出版 2008.12
- ただ遊べ帰らぬ道は誰も同じ 団鬼六語録 2009.3 (祥伝社新書)
- 往きて還らず 新潮社 2009.7
- 悦楽王 講談社 2010.2
- シルバー世代の性愛学 2010.6 (ベスト新書)
- 死んでたまるか 自伝エッセイ 講談社 2010.11
- 鬼ゆり峠
- 原作のドラマ化したVシネ
- 女学生
- 手術は、しません―父と娘の「ガン闘病」450日― 新潮社 2011.8
- 落日の譜 雁金準一物語」筑摩書房(「ちくま」に連載、2001-2004、単行本2012)
- 愛人犬アリス ブックマン社 2011.8 (絶筆作品)
注釈
- ^ また、自伝『蛇のみちは』では、「出身地を聞かれると、私は『大阪だ』と答えている。しかし、生まれは滋賀県彦根市であって、小学生まで湖国の城下町で暮らしていた」と綴っている[5]。
- ^ この時の受賞者は、後に「クレヨン王国」シリーズなどを発表した福永令三であった。
- ^ なお、『蛇のみちは 団鬼六自伝』では、「親子丼」の入選後の1957年に上京したとあるが、鬼六公式サイトの年譜での上京年は1955年であり、大崎善生『赦す人―団鬼六伝―』も1955年上京としている。
- ^ 『花と蛇』文庫版の後書きには「時には締切に追われて教室で生徒たちに自習させて『花と蛇』を書いたこともあった」と綴っている[5]。
- ^ 主役も麻生かおり、小川美那子、長坂しほり、杉本彩、小向美奈子、濱田のり子と多彩な面々が演じた[5]。
- ^ 1931年4月16日生まれは没年月日の2011年5月6日時点では80歳の誕生日が過ぎているが、死亡記事は79歳となっていた。戸籍上の生年月日の1931年9月1日なら2011年5月6日時点では79歳だった。
- ^ 過去にプロ棋士・羽生善治に飛車落ちの手合いで勝利したこともある[5]。
- ^ 『蛇のみちは』には、「実家の映画館でチャンバラ映画を見ていて、子供ながらに性衝動を自覚したことがある。当時の時代劇には、旗本の悪侍などが武家女や小町娘を拉致し、凌辱するシーンがよく登場した。その場面に出くわすと性衝動が生じて、くり返し同じシーンを見たものである」[5]。
- ^ 安紀子によると、「先生の一番尊敬できる点でした。鬼六御殿を手放した時も『しゃーないやないか、アホ!』と一度言っただけでした」とのこと[5]。
- ^ 晩年に透析患者になっても屋形船に人を集めて壮大な宴会を開き、周りの人が盛り上がるのを楽しんでいたという[5]。
出典
- ^ a b “官能小説の第一人者・団鬼六さん、食道がんで死去”. オリコン (2011年5月6日). 2019年12月22日閲覧。
- ^ a b 幻冬舎 1999, p. 369.
- ^ 幻冬舎 1999, p. 70.
- ^ 幻冬舎 1999, pp. 369–370.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai 『週刊現代』2022年7月2日・9日号「昭和の怪物」研究その159・団鬼六「花と蛇の迷宮」p165-172
- ^ 『「家」の履歴書』 光進社 2001年、284-285頁
- ^ 官能小説の団鬼六氏が死去、79歳 日刊スポーツ 2011年5月6日閲覧
- ^ 大崎善生「赦しの鬼 団鬼六の生涯 第四回」『小説新潮』2011年10月号、pp.282-285
- ^ 「直木三十五と母」『生きかた下手』
- ^ 大崎善生『赦す人―団鬼六伝―』新潮社
- ^ http://oniroku.net/backgrounds.html 団鬼六 作家の人生
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