午後のこ〜だ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 21:28 UTC 版)
概要
午後のこ〜だはフリーのMP3エンコーダ「LAME」のソースコードをMMX、3DNow!、SSEなどのSIMD命令に最適化することによって高速化を実現している。エンコードエンジンはダイナミックリンクライブラリ (gogo.dll) として提供されており、CD2WAV32、CDexなどの外部ソフトウェアと連携することが可能である。BHA社のライティングソフトウェア「B's Recorder GOLD」など、商用ソフトのMP3エンコードエンジンとして採用されたこともある。公開当時はまだ一般的ではなかったマルチプロセッサにも対応し、ベンチマーク用ソフトとしても多用された。
現在では、公開当時に比べてCPUの処理性能が格段に向上したこともあり、速度面での優位性は特記するほど実感できなくなっている。また、午後のこ〜だはLAMEバージョン3.88から派生したエンコーダであるため、音質改善が進んだ最新版のLAMEと比較すると音質面で劣る。ユーザーの嗜好も音質を重視する傾向が強まってきたこともあり、更新の停止した現在においては利用者は減少している。
ベンチマークソフトとしても、他のPCMarkなどの総合ベンチマークソフトが台頭したこともあり、利用が減少している。
起動時に、いわゆる萌えキャラのスプラッシュスクリーンが表示される。この表示はオプションでインストールの時点からOFFにすることができる。また、伺かとの通信機能も備えている。
なお、AV Watchの検証によると192kbpsでのエンコードには「22kHzの音は21kHzに、22.05kHzの音は20.05kHzへと化ける」バグがあるとしている[2]。
- ^ 2014年5月15日現在、ソースコード単独では入手できない。
- ^ “第200回:iPodに最適なMP3を作る その2 ~ 128kbpsでは表現しきれない「16kHzの壁」 ~”. 藤本健のDigital Audio Laboratory (2005年8月1日). 2023年1月30日閲覧。
- ^ “MP3エンコーダの高速化”. CiNii Research. 2023年1月30日閲覧。
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