動物学 古代~19世紀まで

動物学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 21:43 UTC 版)

古代~19世紀まで

動物学は、時代を遡ると古代ギリシャのアリストテレスによる研究にまで遡ることが出来る。現代まで残されている著作としては Historia animalium『動物誌』、De generatione animalium『動物発生論』、De partibus animalium『動物部分論』などがある。

近代動物学に影響を与えた存在としてチャールズ・ダーウィンの存在が挙げられ、19世紀以降、発展的に研究が進んだ。

動物の研究では、まず体内の構造の研究が優先して進んだ。これは、

  • 運動や感覚という動物らしさを感じさせる性質のしくみを探求するためには解剖が必要であったこと
  • 植物とは異なり、内部の構造が肉眼的に区別できる器官の形を取っていること
  • 食料とするために動物を解体することが古くからおこなわれていたこと
  • 我々自身が肉体的には動物であり、その知見が医学に生かせるから

などが理由に挙げられる。最後の点に関しては、逆に医学的研究による発見が生物学に反映される場合もあった。このような研究は17世紀以降に大きく進歩した。(そのような初期の発見の代表的なもののひとつがウイリアム・ハーベーによる血液循環の発見である。)

このようにして集められた知識は、次第に様々な動物の内部構造を比較し、関連づけられるようになって比較解剖学を生んだ。代表的な研究者にジョルジュ・キュヴィエマルチェロ・マルピーギなどである。このような知見の集積は、古生物学において化石という往々にして断片的な生物片からその生物の正体を求める上でも大いに役立った。このような比較解剖学と古生物学の知見は、進化論の形成にも大きな役割を担ったものである。最初の主要な進化論者であるジャン=バティスト・ラマルクも、彼と対立したキュヴィエもこの分野の研究者であった。




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