加瀬さんシリーズ
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加瀬さんシリーズ | |||
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ジャンル | 百合、恋愛漫画、学園漫画 | ||
漫画 | |||
作者 | 高嶋ひろみ | ||
出版社 | 新書館 | ||
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掲載誌 | ピュア百合アンソロジー ひらり、→ ウェブマガジンウィングス→ウィングス | ||
レーベル | ひらり、コミックス | ||
発表号 | ひらり、:Vol.2 - Vol.14 ウェブ:2014年11月号 - 2017年3月号 ウィングス:2017年6月号 - | ||
発表期間 | 2010年8月26日[1] - | ||
巻数 | 既刊9巻(2024年4月26日現在) | ||
OVA:あさがおと加瀬さん。 | |||
原作 | 高嶋ひろみ | ||
監督 | 佐藤卓哉 | ||
脚本 | 佐藤卓哉 | ||
キャラクターデザイン | 坂井久太 | ||
音楽 | rionos | ||
アニメーション制作 | ZEXCS | ||
製作 | 「あさがおと加瀬さん。」製作委員会 | ||
収録時間 | 58分 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ | ||
ポータル | 漫画・アニメ |
本シリーズ初の作品は「あさがおと加瀬さん。」という読み切りであり[3]、2010年に発売された『ピュア百合アンソロジー ひらり、』(新書館)Vol.2に掲載された[1]。その後、『ひらり、』Vol.4からシリーズ化し[4]、以後、同誌で連載された。『ひらり、』は2014年に発売されたVol.14をもって休刊したが[5]、本シリーズは『ウェブマガジンウィングス』(新書館)を経て『ウィングス』(新書館)で現在も連載中である。各話のサブタイトルは「○○と加瀬さん。」という形で統一されており、コミックス各巻のタイトルも同様である。
あらすじ
ある年の4月、西高校の2年生で陸上部員・加瀬友香は、同学年の緑化委員・山田結衣が校内の草むしりをしているのを見かける。彼女の草むしりに対する思いを知った友香は、それ以来、結衣のことを目で追うようになり、夏休み前、校内のあさがおに水やりにきた結衣に話しかける。一方、結衣も、声をかけられたことがきっかけで友香に好意を抱く。2人は徐々に親交を深め、3学期に行われたマラソン大会の日、交際をスタートさせる。
その後、2人は3年生に進級する。結衣は、親友の三河から、かつて友香が陸上部の先輩・井上茜と交際していたという話を聞かされる。結衣は一時、茜に嫉妬するが、文化祭の日にその話は誤解と判明する。一方、結衣は高校卒業後の進路についても悩んでいたが、東京の体育大学を受験する友香に触発される形で、東京の女子大学を受験することを決め、2人とも合格を果たす。
登場人物
- 山田 結衣(やまだ ゆい)
- 声 - 高橋未奈美[6]
- 本シリーズの主人公[7]。西高校に通う女子高生で、緑化委員。高校卒業後は東京の女子大学・花仙女子大学の園芸学科に進学する。
- 9月16日生まれ。内気な性格で[8]、どんくさいところがある[2]。園芸が好きで、高校在学中は休日も校内の緑化に取り組んでいた。
- 作中では時折頭から双葉が生えている描写があり、そのときの結衣の感情に伴って葉の様子が変化している。
- 加瀬 友香(かせ ともか)
- 声 - 佐倉綾音[6]
- 本シリーズのヒロイン。西高校に通う女子高生で、陸上部のエース選手。高校卒業後は東京の体育大学・日京体育大学に進学する。
- 5月1日生まれ。快活な性格で[3]、周囲からの人気も高い。一方で、結衣と交際する前から彼女のことをしばしば性的な目で見ており、交際を始めてからは積極的にスキンシップを図っている。
- 三河(みかわ)
- 声 - 木戸衣吹[9]
- 結衣の親友。西高校に通う女子高生で、テニス部員。高校卒業後は東京の専門学校に進学する。
- さっぱりした性格の持ち主。結衣とは高校1年生のときに親しくなり、3年生に進級してからは友香とも交流を深めている。
- 井上 茜(いのうえ あかね)
- 声 - 寿美菜子[10]
- 西高校のOGで、日京体育大学の学生。友香にとって1学年上の先輩に当たる。
- 高校時代は陸上部に所属しており、後輩の友香と一緒に練習をしていた[注釈 1]。大学進学後も陸上を続けている。
注釈
出典
- ^ a b “百合系アンソロ「ひらり、」Vol.2に桑田乃梨子ら執筆”. コミックナタリー. ナターシャ (2010年8月26日). 2017年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月12日閲覧。
- ^ a b 百合の世界入門 2016, p. 31.
- ^ a b c d e f 北小路夜空「『加瀬さん。』シリーズ 高嶋ひろみインタビュー」『ダ・ヴィンチ』第25巻第3号、KADOKAWA、2018年3月6日、196-197頁。
- ^ 高嶋ひろみ (2011年4月15日). “今月のおしごと”. Takashimaya. 2018年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “新書館の百合アンソロ「ひらり、」休刊”. コミックナタリー. ナターシャ (2014年7月30日). 2017年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b パンフレット 2018, p. 24.
- ^ 加山竜司 (2018年1月16日). “『ストリートファイター佐賀』発売へ……!? 【B級ニュース】”. このマンガがすごい!WEB. 宝島社. 2018年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b c d e 「Febri RECOMMEND」『Febri』VOL.49、一迅社、2018年7月1日、67頁。
- ^ パンフレット 2018, p. 30.
- ^ パンフレット 2018, p. 38.
- ^ a b c d e パンフレット 2018, pp. 12–15.
- ^ a b c d ブックレット 2017, pp. 16–25.
- ^ 和智永妙 (2014年8月17日). “【日刊マンガガイド】『おべんとうと加瀬さん。』 高嶋ひろみ”. このマンガがすごい!WEB. 宝島社. 2017年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ 百合の世界入門 2016, p. 123.
- ^ “JK同士の青春譚「加瀬さん」最新作が7月に、アニメ映像付き特装版も”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年5月23日). 2017年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “JK2人に春はやってくる? 高嶋ひろみの百合シリーズ最新作「さくらと加瀬さん。」”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年5月19日). 2018年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b 西村萌. “女子高生2人の青春劇、“光だけ”詰め込んで映像化”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 1. 2018年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “「あさがおと加瀬さん。」アニメーション映像解禁! JK同士の青春がさわやかに”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年5月8日). 2017年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
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- ^ a b c d e f g h i パンフレット 2018, pp. 4–9.
- ^ パンフレット 2018, pp. 48–49.
- ^ a b 「各社2018年の動向を見る」『キネマ旬報』No.1805、キネマ旬報社、2019年3月15日、63頁。
- ^ a b c d e f g h “【インタビュー】「『あさがおと加瀬さん。』は青春作品」 – 佐藤卓哉監督が伝えたい想い”. 超!アニメディア. 学研プラス (2018年6月7日). 2018年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月24日閲覧。
- ^ a b 西村萌. “女子高生2人の青春劇、“光だけ”詰め込んで映像化”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 3. 2018年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
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- ^ “「あさがおと加瀬さん。」山田は高橋未奈美、加瀬さん役に佐倉綾音”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年12月7日). 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
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- ^ 『「フラグタイム」公式パンフレット』2019年、14-15頁。
- ^ a b c d パンフレット 2018, pp. 18–21.
- ^ a b “【インタビュー】『あさがおと加瀬さん。』高橋未奈美・佐倉綾音・木戸衣吹がオーディション・アフレコ時の思い出を語る - 「いちゃいちゃシーンは誰もブースから出て行かなかった」”. 超!アニメディア. 学研プラス (2018年6月8日). 2018年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “OVA「加瀬さん。」ビジュアル公開、主題歌はI WiSH「明日への扉」のカバー”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年3月14日). 2018年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b “Blu-ray”. 「あさがおと加瀬さん。」アニメ公式サイト. 2018年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月25日閲覧。
- ^ “「あさがおと加瀬さん。」関連CD3枚が同時発売、2人の「小さな恋のうた」聴ける”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年4月17日). 2018年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “あさがおと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “おべんとうと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “ショートケーキと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “エプロンと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “さくらと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “山田と加瀬さん。 (1)”. 2019年11月24日閲覧。
- ^ “山田と加瀬さん。 (2)”. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “山田と加瀬さん。 (3)”. 2022年6月27日閲覧。
- ^ “山田と加瀬さん。 (4)”. 2024年4月27日閲覧。
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- 2 加瀬さんシリーズの概要
- 3 制作背景
- 4 アニメ
- 5 脚注
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