劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4 本作品オリジナルの登場人物

劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 02:33 UTC 版)

本作品オリジナルの登場人物

加原 紗綾香かはら さやか
予知能力を持つレベル1の[11]超能力者[12]。超能力開発研究所の生徒。12歳[12]。超能力者でありながら、超能力を使用することに躊躇いを感じている。ピアノを弾くことが好き。両親は交通事故により亡くなっている。研究所を襲撃された後、しばらくはレイと流浪の生活を余儀なくされるが、高級レストランで無銭飲食をし、逃亡する際にレイとはぐれてしまう。レイを探して太一が通う小学校に来た時に、太一が道路に飛び出しトラックに撥ねられるという交通事故を予知して翔一と太一を助けたことで2人と知りあい、共に居候することになる。本来は自身がG4システムに組み込まれる予定であった[12]。ところが、腕に付けていたシータ波を示すブレスレットを外し、真魚に渡してしまったことで、真魚が桁外れの力をもった超能力者であることを露呈させ、深海たちに攫われるきっかけを作ってしまう。戦いが終結した後、レイとともに新しい家族であるピアノ教師の家に引き取られ新しい生活を始めた。
本木 レイもとき レイ
念動力(サイコキネシス[13])を持つレベル2の[11]超能力者[12]。超能力開発研究所の生徒。10歳[12]。紗綾香同様、孤児である。研究所を襲撃された後、2人で無銭飲食をしようとして失敗、紗綾香とはぐれる。紗綾香と比べると、何かある度にすぐに超能力を使ってしまう傾向があるが恩義には報いる一面を持つ。その後数ヶ月は、紗綾香を探しつつも空腹やひもじさに止むに止まれず超能力で恐喝して生活していたが、アントロードに再び襲われかけたところを涼に救われ、行動を共にする[12]。涼を介抱した時に、お礼に強奪した金で購入した弁当を差し出したが、涼に拒否されたのを機に恐喝をスッパリと辞め、路上で肩たたきのアルバイトを始める。闘いが終結した後、沙綾香とともに新しい家族に引き取られた。
深海 理沙ふかみ りさ
陸上自衛隊八王子駐屯地所属・一等陸尉[12]。25歳[12]。新装備の開発を担当しており、超能力者の育成・研究を目的としていたが、アンノウンによって研究所が壊滅した後は、国力の強化が急を要すると実感し、自衛隊の戦力および国防の要としてG4システムの量産、実用化・運用推進を決断する[出典 3]。国民の携帯電話にランダムに「ESPクイズ」サイトのメールを送りつけて超能力者を判別し、拉致まがいの手口で「保護」していた。彼女も彼女なりにこの国の未来を案じてはいるのだが、G4システムや国力の強化のために利用できるものは何でも利用し、人命を犠牲にすることは止むを得ないと思っている冷酷非道なマキャベリスト[12][14]、小沢の思想を悪い方向に極めてしまったともいえる存在でもある。
新プロジェクションとしてESPシステムの生体ユニットとして組み込まれた真魚が、翔一の死を予知し、自我を取り戻したことによってESPシステムが変調を起こし、さらにG4のパワーダウンによりアンノウンの侵入を許してしまう大失態を犯す。G4システムを盲目的に心酔する一方で、人間の力を軽視したことが仇となった。最後は自我を失い指令室に侵入してきた多数のフォルミカ・ペデスに襲われ、誰にも届かぬ助けを乞い叫びながら喰い殺される。
水城 史朗みずき しろう / 仮面ライダーG4
陸上自衛隊八王子駐屯地所属・三等陸尉[16]。35歳[16]。2ヵ月前、超能力開発研究所の実験室の警護を担当していたが、アントロードの襲撃により為す術無く敗北する。負傷しながらも生還するが、これを切っ掛けに、人間の無力さを知り、死を背負うことで恐怖を振り払い、実力以上の力を発揮する、という極めて偏った思想を持つようになる[16][15]
その後、アンノウンを排除する力を得るため、死を覚悟した上でG4システムの装着員に志願するが、その覚悟を無理矢理拉致した真魚に対しても求めるなど危険な領域に踏み込んでいた。生きるために戦う決意をした氷川=G3-Xと互いの信念をかけた決闘の最中、G4システムの負荷により死亡した。G4システムも直後の氷川の攻撃によって機能停止となった。
警視総監
正義感あふれる器の大きい人物で、G3ユニットが多少の無茶をやってのけても非難されないのは彼のおかげであり、深海の卑劣な妨害に遭った小沢を励まし、小沢の振る舞いにも目をつぶり、遠回しに彼女たちが真魚を救うためにG4基地に乗り込むのを許可した[17][13]。また、氷川はもちろん、初対面で一民間人である翔一にも、期待の言葉をかけた。
作中では本名は明かされていないが、これは彼が本郷猛である可能性を仄めかすためである[18]

注釈

  1. ^ a b c ノンクレジット。
  2. ^ 劇場ではフィルムに転換して上映される[5]
  3. ^ テレビ朝日での放映時はCM中、随所に『仮面ライダー剣』の新番組告知CMが流れた。
  4. ^ a b c d e f g h i j エンドクレジットでは役名未表記。
  5. ^ エンディングクレジットでは「渡昌宏」と誤表記。
  6. ^ エンディングクレジットでは「佐々木俊」と誤表記。

出典

  1. ^ 2001年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  2. ^ a b 超全集 上巻 2001, p. 71.
  3. ^ a b 仮面ライダーアギトグラフィティ 2002, p. 50.
  4. ^ ディケイド公式読本 2009, p. 54.
  5. ^ MASK OFF 2001, 「Director's interview 田﨑竜太監督インタビュー」.
  6. ^ a b c d e f 宇宙船YB 2002, p. 161
  7. ^ 映画『仮面ライダー1号』パンフレットより。
  8. ^ 『月刊アニメージュ』2001年9月号、徳間書店。 [要ページ番号]
  9. ^ 『月刊アニメージュ』2001年10月号、徳間書店。 [要ページ番号]
  10. ^ 『月刊アニメージュ』2001年11月号、徳間書店。 [要ページ番号]
  11. ^ a b 映画超百科 2001, p. 23.
  12. ^ a b c d e f g h i j パンフレット 2001, 「登場人物紹介」
  13. ^ a b HF 2002, p. 61.
  14. ^ a b c 超全集 上巻 2001, p. 41.
  15. ^ a b c d HF 2002, p. 70.
  16. ^ a b c d e f g h i パンフレット 2001, 「G4」
  17. ^ 仮面ライダーアギトグラフィティ 2002, p. 76.
  18. ^ 超辞典 2011, p. 298.
  19. ^ 映画超百科 2001, p. 17.
  20. ^ ディケイド公式読本 2009, p. 70.
  21. ^ HF 2002, pp. 70、119.
  22. ^ テレビマガジン特別編集 2002, pp. 76–77.
  23. ^ キャラクターアルバム 2001, 「DIRECTOR INTERVIEW ~田﨑竜太監督インタビュー~」.
  24. ^ 仮面ライダーアギトグラフィティ 2002, p. 59.
  25. ^ a b 映画超百科 2001, p. 19.
  26. ^ 完全超百科 2003, p. 92.
  27. ^ 超辞典 2011, p. 77.
  28. ^ 超全集 下巻 2002, p. 61.
  29. ^ 宇宙船YB 2002, p. 134, 「全アンノウンデザイン集」出渕裕コメント.
  30. ^ 映画超百科 2001, p. 20.
  31. ^ a b c d パンフレット 2001, 「UNKNOWN」
  32. ^ a b 超全集 上巻 2001, p. 40.
  33. ^ a b c 宇宙船YB 2002, p. 137, 「全アンノウンデザイン集」
  34. ^ a b c d e 完全超悪 2020, p. 139, 「DESIGNER INTERVIEW 出渕裕・草彅琢仁[仮面ライダーアギト]」
  35. ^ a b テレビマガジン特別編集 2002, p. 95.
  36. ^ a b 映画超百科 2001, p. 21.
  37. ^ 宇宙船YB 2002, pp. 134、161.
  38. ^ HF 2002, p. 80.
  39. ^ 紗綾香の父|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年9月2日閲覧。
  40. ^ 客(劇場版)|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年9月2日閲覧。
  41. ^ 紗綾香の母|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年9月2日閲覧。
  42. ^ 教師A(劇場版)|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年9月2日閲覧。
  43. ^ 警視総監|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年9月2日閲覧。
  44. ^ 個人_作品履歴”. 芸能ネット. 日本ナレーション演技研究所. 2007年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月14日閲覧。
  45. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二.
  46. ^ 仮面ライダーアギトグラフィティ 2002, p. 65.
  47. ^ 劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4 - MOVIE WALKER PRESS
  48. ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文
  49. ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎
  50. ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 47–60, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 04 岡元次郎」(東映ヒーローMAX vol.31掲載)
  51. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 74, LIST OF WORKS おぐらとしひろ
  52. ^ 鎧武超全集 2014, p. 135.
  53. ^ a b c テレビマガジン特別編集 2002, p. 76.

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