冷却塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/04 00:34 UTC 版)
運転、運用
冷却水温度の制御
冷却水の温度を一定に保つため各種制御が使用される。
- 送風機の速度制御 - 大気との接触効率を変化させる。
- 循環流量の制御 - 循環流量を変化させることにより大気との接触時間を変化させる。
白煙
冷却塔より排気される空気はほぼ飽和蒸気であるため、雨の日や冬季など、外気の相対湿度が高い場合に排気が過飽和状態となって結露し、白煙が立ち上るように見えることがある。この白煙は周囲の視界の障害となったり、火災に誤認されトラブルになる場合がある。白煙を防ぐには熱交換後の空気の相対湿度を下げてから排気することが必要であり、空気を加熱する方法や外気と混合する方法などが用いられる[7]。
使用上の注意
開放型の場合は水が蒸発するので補給水が必要であり、下部に溜まった水が少なくなれば自動的に補給されるようになっている。循環する間に腐ったり、藻が発生することもあるので防腐剤や防錆剤などの薬品を投入することがある。この水が飛散すると防腐剤入りの雨が降ることになるので、古いビルの下を歩くときは注意が必要である。
既述のとおり、レジオネラ菌の発生には特に気を付けなければならず、法令(建築物環境衛生管理基準)に従い冷却塔及び冷却水の定期的な点検・清掃等が必要である。
日本の冷却塔メーカー
- 新日本レイキ株式会社
- 株式会社荏原シンワ
- 空研工業株式会社
- 株式会社神鋼環境ソリューション
- セイコー化工機株式会社
- ダイキン工業株式会社
- 日本スピンドル製造株式会社
- 日本ビー・エー・シー株式会社(Baltimore Aircoil Company 日本法人)
- 日立アプライアンス株式会社
- 三菱樹脂株式会社
- MHIプラントエンジニアリング株式会社
- 株式会社IHIプラントエンジニアリング
- 日本ビー・エー・シー株式会社
- 冷却塔のページへのリンク