ロータス・フォート 他の建築物

ロータス・フォート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 19:14 UTC 版)

他の建築物

シャーヒー・モスク

カーブル門のそばにある小さなモスクがシャーヒー・モスクである。祈りを捧げる人々のための部屋と小さな庭がある。シャーヒー・モスクは、ロータス・フォートの中でもっとも装飾が施された建物である。

部屋は、長さ19.2メートル、奥行き7.3メートルある。小部屋は3つに均等に分けられている。城の内側からは3つのドームを見ることができるが、外側からは見ることができない。これらの3つの小部屋の脇には、宗教指導者のための小部屋が設けられている。

モスクの外壁は、イスラームの韻文がカリグラフィーで刻まれている。ロータス・フォートのデザインは、のちに、シャー・ジャハーンヌール・ジャハーンの墓、あるいは、ラホール城のシャー・ブルジ門にも採用された。また、このデザインは当時のムガル帝国の硬貨が採用されているものである。

井戸

ロータス・フォートには、3つの階段井戸(バーオリー)が存在する。それぞれの井戸が、石灰石の層まで、深く掘られている。

メインの井戸

城塞の中央部に位置するのがメインの井戸である。この井戸で、戦士たちのみならず、戦象やウマ|軍馬が水分を補給した。メインの井戸は、148段の階段がついており、階段の幅は、20センチメートルである。

シャーヒーの井戸

カーブル門の近くに彫られたのがシャーヒーの井戸であり、王族がこの井戸を使用した。60段の階段がついており、王族が入浴するための小部屋も附属している。

サール門の井戸

サール門のそばにも小さな井戸である井戸がある。このサール門の井戸は、主に兵士たちが使用した。

ラーニー・マハル

ラーニー・マハル(王妃の宮殿)とは、ハヴェーリー・マン・シンのそばにある宮殿である。一層構造の建物であり、かつてはこの建物には4部屋があったとされるが、現存しているのは1部屋のみである。とはいえ、4部屋とも基礎部分は現存している。

ラーニー・マハルは、もともと、ロータス・フォートが建設された当時からある建築物ではなく、ハヴェーリー・マン・シンと同時期に建設されたヒンドゥー建築の好例である。

現存しているラーニー・マハルの高さは約20フィート(6メートル)であり、建物の内壁、外壁ともに、美しい装飾が施されている。ラーニー・マハルのドーム屋根は、花のような形状である。ラーニー・マハルの屋根の内部は、花、幾何学模様、偽窓が施されている。








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