ロスジェネの逆襲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 03:58 UTC 版)
あらすじ
2004年、半沢直樹が子会社の東京セントラル証券に出向になって約2カ月。同社を訪れた大手IT企業・電脳雑伎集団(電脳)の平山社長夫妻が、電脳と並ぶIT業界の雄である東京スパイラル(スパイラル)の買収計画を明かし、そのアドバイザーになってもらいたいと申し入れて来る。
スパイラル側が容易に買収を受け入れるとは考えられず、敵対的買収になるであろうことが予見されたが、東京セントラル証券は業歴が浅く、大型買収のノウハウも持ち合わせていないため半沢は乗り気ではなかったものの、部下の諸田はこの案件で見込まれる巨額の手数料が入る大きなチャンスを逃すまいと、腹心の部下たちで編成したアドバイザーチームにスキームを練らせていた。
それまで電脳の営業担当を務めてきた森山はチームから外され納得がいかなかったが、森山が無能と見なしている三木率いるチームのスキームは一向にまとまらず、内容を平山へ伝えに行った時には既に手遅れで、対応の遅さに痺れを切らした平山から契約破棄を申し伝えられる。三木に任せきりにしていた半沢は責任を感じ、社長の叱責を一身に受けるが、その日の夜、同期の渡真利忍からの情報で、東京中央銀行の証券営業部が電脳と買収のアドバイザー契約を結んだことを知る。
対応の遅さは単なる口実に過ぎず、東京中央銀行がメインバンクの立場を利用して子会社の大仕事を“横取り”したという事実は、図らずも東京セントラル証券の内部に情報をリークした人物がいることを示していた。銀行の益に利することなのだから銀行からの出向者がやったことだろうと怒りを露わにする森山に、半沢は語気を強めて約束する、「この借りは必ず返す。やられたら倍返しだ。」。やがて、半沢と森山はこの買収劇の裏に隠された真実を知ることとなる。
- ^ 佐久間文子 (2012年9月27日). “『ロスジェネの逆襲』(池井戸潤著)|著者は語る”. 文藝春秋WEB. 2014年3月16日閲覧。
- ^ “TBS日曜劇場「半沢直樹」初回放送日7・19に決定!堺雅人が報告「お待たせいたしました」”. www.sponichi.co.jp. スポーツニッポン新聞社. 2020年6月21日閲覧。
- ^ “「半沢直樹」シリーズ 最新刊 『ロスジェネの逆襲』が100万部を突破”. BOOK STAND (2013年12月27日). 2014年3月16日閲覧。
- ^ “半沢直樹 : 原作続編「ロスジェネの逆襲」100万部突破”. 毎日新聞デジタル (2013年12月26日). 2014年3月16日閲覧。
- ^ “【3/25まで300ポイント】半沢直樹シリーズ 最終キャンペーン開催!”. FeBe!. 2017年5月31日閲覧。
- ^ “声優・白石稔 生朗読で半沢直樹演じ「倍返しだ!」先行したドラマの堺雅人を意識”. 芸能ニュースラウンジ (2014年3月6日). 2017年5月31日閲覧。
- ^ “オーディオブック配信サービス - FeBe(フィービー)”. FeBe. 2014年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月4日閲覧。
- ^ “Amazon.co.jp:半沢直樹3 ロスジェネの逆襲(Audible Audio Edition)”. 2019年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月4日閲覧。
- ^ “大人気ドラマ「半沢直樹」の“その後”が楽しめる!原作シリーズ最新作を音声化 『ロスジェネの逆襲』のオーディオブックが新登場”. オトバンク (2013年9月2日). 2017年5月31日閲覧。
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