レニングラード写本
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現代版
ビブリア・ヘブライカ
1935年、レニングラード写本はライプツィヒ大学の旧約聖書セミナーに2年間貸出された。その間、Paul E. Kahleはビブリア・ヘブライカ (BHK)の第三版のヘブライ語本文としてその複写を監督した。その版は1937年にシュトゥットガルトで出版された。この写本は1937年に出版されたビブリア・ヘブライカ・シュトゥットガルテンシア (BHS)でも用いられ、その改訂版であるビブリア・ヘブライカ・クインタ (BHQ)でも用いられることになった。
ティベリアのマソラ学者による独自の作業により、レニングラード写本が用いられたのが、他のヘブライ語写本がビブリア・ヘブライカまでの以前のヘブライ語聖書で用いられるより、数百年ほど早かった。
ウェストミンスター・レニングラード写本は、J・アラン・グルーブズ・センターがウェストミンスター神学研究科の上級聖書研究用に保存したレニングラード写本のオンライン・デジタル版である。この写本はBHSの確証電子版であり、更なる校正・修正がなされている。このオンライン版には複写した注釈や配列を分析するためのツールが含まれている。 The Leningrad Codex, A Facsimile Edition, ed. D.N. Freedman (W.B. Eerdmans and E.J. Brill, 1998)が便利である。
ユダヤ版
レニングラード写本は以下の重要な二つのヘブライ語聖書ユダヤ版の土台となっている。
- Biblia Hebraica Leningradensia, Prepared according to the Vocalization, Accents, and Masora of Aaron Ben Moses ben Aser in the Leningrand Coded. Edited by Aron Dotan (Hendrikson: Peabody, MA, 2001).
- The JPS Hebrew-English Tanakh (Philadelphia, 1999).
しかし、わずかなマソラ本文の詳細のため、イスラエルとユダヤの学者たちは、アレッポ写本に基づいた現代のヘブライ語の版に顕著な好みを示している。これらの版は、1947年に紛失したアレッポ写本の破片を復元するための最重要資料として、レニングラード写本を用いている。
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