レディ!!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/29 11:06 UTC 版)
本稿では、続編となる『レディ リン!』、『リンのこどもたち&ぴぃたぁぱん』に加え、『レディ』のアニメ化作品である『レディレディ!!』、『ハロー!レディリン』についても併せて扱う。
概要
1986年から『ひとみ』(秋田書店)にて連載された。新書版単行本としては全12巻になる。このうち雑誌掲載分は11巻までで、掲載誌休刊により完結編の12巻収録分は書下ろし単行本として発売された。文庫版は全6巻。祥伝社による愛蔵版は全6巻発売が予定されていたが、3巻発売後無期限刊行休止状態である。1987年から1989年にかけて、東映アニメーションにより『レディレディ!!』『ハロー!レディリン』として2度にわたりテレビアニメ化されている。
続編として祥伝社の季刊「ロマxプリ Romantic Princess」創刊号より連載の『レディ リン!』と、英洋子自身が同人誌として発表している『リンのこどもたち&ぴぃたぁぱん』がある。同人誌の原稿は愛蔵版にも収録されている。
ストーリー
- レディ!!
- 5歳の少女・緑川鈴(リン・ラッセル)は、母と共に英国人貴族である父ジョージ・ラッセルの元へ向かう途中で事故により母を亡くす。体の弱い異母姉セーラとの軋轢や、ジョージの妻の座を狙うモードリンとその子供達の苛め、父母の結婚に反対しリンを孫と認めようとしない祖父との関係に苦しみつつも、徐々にイギリスでの家族達との絆を深めていくリンだった。
- ブライトン伯爵家の兄弟との幼い恋や愛馬との出会いなどにより、幸福な道を歩み始めたリンだが、セーラの病や父の事業の失敗などにより、父にモードリンとの再婚が強制される。自分の存在が父とセーラへの圧力の元となっていることに悩んだリンは、一人日本へと帰国する。
- 13歳になったリンは日本で乗馬選手としての才能を開花させつつあったが、ある日父の重体を知らされ再び英国へと旅立つ。今や義母となったモードリン達や、頑固な祖父と向き合い、徐々に心を通わせてゆくリン。様々な困難を乗り越え、亡き母の遺した「優しく、強く、美しく」の言葉通りに本物のレディへと成長していくのだった。
- レディ リン!
- 17歳になったリンは、セーラ夫妻や恋人のエドワード、和解した祖父らの愛に支えられ、乗馬選手としてオリンピック英国代表を目指す充実した日々を送っていた。
- 乗馬選手としての更なる成長の為に迎えたコーチ・グリフィズ男爵やエドワードの親族との軋轢、年頃になったリンとエドワードの前に現れる魅力的な男女など、新たな人間関係の変化に翻弄されながらも、愛を深めてゆく2人だった。
- リンのこどもたち&ぴぃたぁぱん
- リンとエドワードが結婚して6年。双子の子供ジョージとダイアナは叔父のチャールズと共に「ぴぃたぁぱん」を探して日本の岩手県にやってくる。
登場人物
レディ リン!
- ウィリアム・グリフィズ男爵
- 落馬事故で引退した天才騎手。リンの専任コーチとなる。
- レベッカ・ウィンターズ
- グリフィズ男爵の姪。9歳。
- シーク・シャリフ
- ドバイの有名馬主の一人。
- ロチェスター夫人
- アーサーとエドワードの大叔母。
- シャーロット・スペンサー
- メアリの友人。父親はアメリカ人。
- パーシバル・スペンサー・ブレイクニー伯爵
- シャーロットの兄。有名俳優・モデル。
- バーバラ・ロチェスター
- アメリカ人キャリアウーマン。ロチェスター家の血縁、スペンサー家とは縁戚関係。
レディ
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