レジャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 05:17 UTC 版)
主要なレジャー
1972年の国民生活センター発行の『余暇活動における満足度調査結果報告書』では東京都23区内住民を対象にした調査として主要なレジャーを列挙している。テレビをみる、新聞を読む、家族との談話、読書をする、外食・ショッピング、映画・観劇などをみる、一泊以上の国内旅行、友人知人と会話を楽しむ、海水浴や日帰り行楽、ラジオを聴く、スポーツ、博物館・美術館・動植物園へ行く、音楽鑑賞、ドライブ、散歩・公園で過ごす、スポーツ観戦、手芸・日曜大工・園芸、囲碁・将棋・麻雀・カードゲーム、楽器演奏・絵画・書道・写真、パチンコ・パチスロ、茶道・華道・洋和裁、登山・ハイキング、ペット、コンサート、バー・キャバレー、体操・美容、キャッチボール、資格取得のための学習、地域活動、釣り、ギャンブル、社会奉仕活動、海外旅行、切手・コイン等の収集、宗教活動。
レジャーの評価と定義
余暇時間をどのようにすごすべきかについての意見が多々あり、余暇やレジャーの定義もさまざまであるように見える場合がある。これはレジャーの内容についてある一定方向のベクトルをもった観点での定義であることがおおい。それは生き方つまり人生の定義と同じだけ存在する。しかしさまざまな主張の中で同じ方向を向いた主張がある。これは時代の流れの中であるときに同じような生き方が多く志向されるのを反映している。まず、レジャーとは個人の自由時間のことでありその自由時間の中身を決めるのは各個人であるが、人間の活動について仕事の捉え方、考え方が多種多様であるのと同様、余暇の過ごし方、余暇時間の活用または余暇時間を活用しないことも含めてそこには各人の人生観が現れることになる。そのため、レジャーのカテゴライズ(分類)も切り取る側面によりさまざまなものとなる。以下によく使用される文脈でのレジャーの使用例を上げる
- レジャー施設 娯楽施設
- 旅行・レジャー 旅行およびそれに付帯するアクティビティ
- レジャーガイド おでかけガイド
- レジャー・スポーツ スポーツだが競技としてよりも(多くは仲間と一緒に、場合によっては一人で)楽しむためのスポーツ
- 観光レジャー 観光や行楽
- アウトドア・レジャー 野外での遊び
- ホビー・レジャー 趣味と娯楽
- 趣味・レジャー 同上
- 読書もレジャーであるが、一般的にはあまり使われない
- 賭博、ギャンブル - ボートレース(競艇)は主催者や業界ではレジャーと言っているが、一般的にはレジャーとは呼ばれていない。
レジャー白書では、日本人の余暇活動の現状についての調査を年次でまとめている。労働時間、家計収入支出、余暇時間、余暇支出をマクロな観点での変数として捉えている。具体的な内容では「スポーツ」「趣味・創作」「娯楽」「観光・行楽」の4カテゴリーとして計91種目の余暇活動について、人々の参加や活動実態を調査しており、平成16年の余暇活動上位20位は外食(日常的なものを除く)、国内観光旅行、ドライブ、カラオケ、ビデオ鑑賞、宝くじ、パソコン、映画、音楽鑑賞、動物園(含む植物園、水族館、博物館)、園芸(庭いじり)、バー(スナック、パブ、飲み屋)、ボウリング、遊園地、体操、ピクニック(含むハイキング、野外散歩)、ボードゲーム・カードゲーム、テレビゲーム、ジョギング・マラソン、音楽会コンサートとなっている。
白書ではレジャー産業の4つのカテゴリーとして各カテゴリーの最近の代表的な内容をあげている。
- スポーツ部門
- 趣味・創作部門
- 娯楽部門
- 観光・行楽部門
これらはほとんど消費動向調査に近いものであり、自由時間に産業界がフォーカスしていることがここからも理解できる。ここに含まれていないのは、生活必需品関連と学習教育関連であり、レジャー白書は、冒頭の定義どおり労働時間、睡眠時間以外の自由時間における活動についてフォーカスしていることと、その時間に費やされる動向を産業別・市場別に調査している。
脚注
注釈
- ^ イギリス英語発音:[ˈleʒə(r)] レジャ、アメリカ英語発音:[ˈliːʒər] リージャー
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