レイストーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 14:00 UTC 版)
概要
以下、特記なき限りオリジナルであるアーケード版についての記述である。
PlayStation互換基板FXシステムによってポリゴンによる三次元グラフィックス (3DCG) で描画されている。上部から自機を見下ろす視点で、自機の移動は前後左右のみで、飛行高度の操作はなく、ジャンルとしては2Dシューティングゲームに分類される。
開発もタイトーが担当し、1994年に同社がリリースした『レイフォース』に携わったコアスタッフが引き続き制作しておりゲーム音楽も『レイフォース』の作曲をしたZUNTATAのTAMAYO(河本圭代)が担当。システム面でも『レイフォース』で印象的だった武装である「ロックオンレーザー」が自機に装備されているなど、共通する要素が多い。この事から、本作より『レイフォース』とセットで「レイシリーズ」と称される事が多くなり、現在では後年にリリースされたSTG『レイクライシス』と合わせ3作一括りに「レイシリーズ」と総称される。
本作システムの独自要素としては、ロックオンレーザーが自機と同じ高さでも使えるようになったことや緊急回避用のスペシャルアタック(いわゆるボム)の導入、2種類の自機を選択できるようになったことなどが挙げられる。
ストーリー
本作のストーリーは、レイフォースとは別の並行世界の出来事として描かれる。
地球人類が恒星間航行を実現して100年あまりが経過し、植民惑星をオリオン腕全域まで延ばした時代の物語。地球政府、特に植民惑星の統治目的で設立された地球/太陽系連合軍の軍事力に物を言わせた圧制に反発した急進的植民惑星諸国は、セシリア星系第二惑星「セラフィム」の第二衛星「セシリア」を拠点に「セシリア連合」を組織し、反逆を開始。地球および地球に賛同していた植民惑星を僅か24時間で武力制圧、そして「地球」の破壊を宣言した。
一方、セシリアから亡命してきた「バルカ機関」はセシリア星系でサルベージされたオーバーテクノロジー「LAY」を基に、開発中の最新鋭機「R-GRAY(アール・グレイ)」全13機を使用したセシリア制圧作戦 OPERATION "RAYSTORM" を発動する。
操作方法
8方向レバーと2ボタンで自機(R-GRAY1またはR-GRAY2)を操作する。『レイフォース』に近い操作方法となるマニュアルモードと、ショット発射と同時にレーザーを発射する初心者向けのオートモードから選択することができ、選択したモードにより2ボタンの機能が変化する。
マニュアルモードでは、メインショットの発射・ロックオンレーザーの発射がそれぞれ別のボタンに割り当てられており、同時押しでスペシャルアタックが発動する。オートモードでは、メインショットとロックオンレーザーの発射が同じボタンで、マニュアルモードでレーザー発射に割り当てられていたボタンはスペシャルアタックになっている。どちらのモードでも、メインショットはボタン押し続けることで連射になる。
- ^ a b 『PlayStation Magazine No.24』徳間書店、1996年12月27日、94,95,頁。
- レイストームのページへのリンク