メルセデス・ベンツ・CLK-LMとは? わかりやすく解説

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メルセデス・ベンツ・CLK-LM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 02:55 UTC 版)

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メルセデス・ベンツ・CLK-LM
先代 メルセデス・ベンツ・CLK-GTR
後継 メルセデス・ベンツ・CLR
主要諸元[1]:110
全長 4900 mm
全幅 1999 mm
全高 1119 mm
ホイールベース 2670 mm
エンジン M119 5 L V型8気筒
トランスミッション 6速 シーケンシャル
重量 940 kg
タイヤ ブリヂストン
主要成績
初戦 1998年のル・マン24時間レース
初勝利 1998年 FIA GT選手権 第3戦
最終戦 1998年 FIA GT選手権 第10戦
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メルセデスベンツ・CLK-LMは、メルセデス・ベンツAMG1998年ル・マン24時間レース及びFIA GT選手権参戦用に開発した、FIAグループGT1規定のグランドツーリングスポーツカーである。

概要

Mercedes-Benz CLK LM フロント

前年のCLK-GTRの発展型であるが、GT選手権用エンジンはグループCに使われていたM119エンジンからターボを取り除いた5リットル V型8気筒自然吸気エンジンに変更され[2]、ラジエターもフロントからサイドへ移された[1]:111。そのためCLK-GTRと比べボンネットが低く薄くなっている部分が特徴である。また全体の設計が改められ、車体全体が低く、薄さが一際強調されたスタイルとなっている。CLK-GTR同様GT1ホモロゲーション取得用のロードバージョンが作られたが、市販はされなかった。

ル・マン参戦を公式に発表したのは予備予選も終った5月になってからで、ル・マン本番がデビュー戦となった。予選ではトヨタを抑えポールポジションを獲得するも(もう1台も3位)、決勝では2時間で2台ともリタイヤに終る[1]:112。FIA GT選手権では第3戦ホッケンハイムで、CLK-GTRに換わりデビューし優勝[1]:112。この後最終戦(第10戦)ラグナ・セカまで全てのレースで優勝し、2年連続でチーム (AMG) とドライバーズ(クラウス・ルートビッヒ/リカルド・ゾンタ)のダブルタイトルを獲得する[1]:110, 112。なおプライベーターには供給されておらず、ワークスチームのみの供給に留まった。

ロードカーの製作が必要だったFIA規定のグランドツーリングスポーツカーはこれが最後で、翌年はフリーフォーミュラLMGTP (メルセデス・ベンツ・CLR) に発展することとなる。

なお1999年の全日本GT選手権にMTCIチームがCLK-LMを購入してエントリーすることを表明していた。しかし、マシン購入の段になってインポーターとAMGの間でトラブルが発生したため、AMG側が車輌の譲渡に対して難色を示し、態度を硬化させたことから、結局エントリーを断念した。

脚注

  1. ^ a b c d e f 「現代に生きる銘車たち 19 Mercedes Benz CLK-LM」『Racing on』第469巻、三栄書房、2014年3月。
  2. ^ ル・マン24時間仕様は6リットル[1]:111

メルセデスベンツ・CLK-LM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/02/23 05:54 UTC 版)

メルセデスベンツ・CLK-LMは、メルセデス・ベンツAMGとが1998年ル・マン24時間レース及びFIA GT選手権参戦用に開発した、FIA GT1/LM GT1規定のレーシングカー。

概要

前年のCLK-GTRの発展型であるが、エンジンは5リットルV型8気筒に変更され、ラジエターもフロントからサイドへ移された。その為CLK-GTRと比べボンネットが低く薄くなっている所が特徴である。また全体の設計が改められ、車体全体が低く、薄さが一際強調されたスタイルとなっている。CLK-GTR同様GT1ホモロゲーション取得用のロードバージョンが作られたが、市販はされなかった。

ル・マン参戦を公式に発表したのは予備予選も終った5月になってからで、ル・マン本番がデビュー戦となった。予選ではトヨタを抑えポールポジションを獲得するも(もう1台も3位)、決勝では2時間で2台ともリタイヤに終る。FIA GT選手権では第3戦ホッケンハイムで、CLK-GTRに換わりデビューし優勝。この後最終戦(第10戦)ラグナ・セカまで全てのレースで優勝し、2年連続でチーム(AMG)とドライバーズ(クラウス・ルドヴィク/リカルド・ゾンタ)のダブルタイトルを獲得する。なおプライベーターには供給されておらず、ワークスチームのみの供給に留まった。

ロードカーの製作が必要だったGT1規定のマシンはこれが最後で、翌年はLM GTP規定の完全なるプロトタイプレーシングカーCLRに発展することとなる。

なお1999年の全日本GT選手権にMTCIチームがCLK-LMを購入してエントリーする事を表明していた。しかし、マシン購入の段になってインポーターとAMGの間でトラブルが発生した為(今もその原因は藪の中と言われる)、AMG側が車輌の譲渡に対して難色を示し、態度を硬化させた事から、結局エントリーを断念する事となった。もっとも、MTCI自体も後に倒産した為、仮にMTCIがCLK-LMを購入できたとしてもチームとしてやって行けたのかという点には疑問が残る。





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