ペントハウスアパートメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 06:05 UTC 版)
デザイン
最高級の家電器具、家具調度品、フローリングなどの贅沢な設備も、ペントハウスアパートメントの特徴である。
一般的な集合住宅区画にはない特徴には、プライベートエントランス、プライベートエレベーター、高い天井、ドーム天井などがある。同じビルの他の区画が1つの階のみを使用している中で、ペントハウスアパートメントだけが複数階を使用している例も多い。テラス、暖炉、より広いフロアエリア、特大の窓、隠れ家/オフィス用スペース、ジャグジーなどを備えるペントハウスアパートメントもある。ステンレス製器具、みかげ石のカウンタートップ、ブレックファストバーなどを備えた豪華なキッチンがあることも多い。
地上からペントハウスアパートメントへのアクセスには、一般に専用エレベータが用意されている。都市のスカイランの展望を楽しめるペントハウスアパートメントも多い。ドライクリーニングから宅配ディナーに至るデリバリーサービス、ビルスタッフによるレストランやイベントの予約、警備サービスなどの多くのサービスが提供されるのも一般的である。
たとえばニューヨーク市セントラルパークウエスト15にある、ロバート・スターン(Robert A. M. Stern)の20階建集合住宅の最上階ペントハウスには、次のアメニティを備えている[3]。
- 屋上テラス上に設けられているため、ミッドタウンのスカイラインやセントラル・パーク全体を見渡せる。
- 高さ4メートルの天井、可能な限り高く広く作られた窓。
- セクションごとに素材を変えた装飾。エントランスギャラリーは大理石の床、マホガニーのフレームで囲まれた羊皮紙パネル。図書室はブラジリアン・ローズウッド。ダイニングルームはベネチアンスタッコ。マスターベッドルームは溝装飾加工された漆喰。キッチンはジャガーグリーンのラッカー、竹、テクスチャーガラス。暖炉の内部はフランスから輸入された細長い19世紀の煉瓦。
- 屋根に設置された風力計で風力を測定し、風力が強すぎる場合はテラス出口の帆布製天幕を自動で格納。温度・湿度が設定範囲から外れた場合は電子メールで管理者に自動通知。
- ^ Alpern, Andrew. Luxury apartment houses of Manhattan: An Illustrated History. Dover Pubns, 1992.Print.
- ^ Kneen, Orville "Manhattan's $300,000 Rooftop Apartments" Modern Mechanics and Inventions November 1929
- ^ Aronson, Steven M. L. "Rooms with a view: inside and out, a New York penthouse attracts attention." Architectural digest. 67.4 (2010): 62-69. Print.
- ^ 傷だらけの天使を探して~代々木会館巡礼 30年目のロケ地再訪
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