ブルークリスマス あらすじ

ブルークリスマス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 01:00 UTC 版)

あらすじ

1978年。国際科学者会議で突然、UFOの実在を訴えた兵藤博士は直後に失踪した。国営放送の報道部員である南一矢は博士の行方を追ううちに、世界各地に青い血を持つ人間が急増している事実を知る。彼らは普通に生まれて来た人間だが、UFOと遭遇したことにより血が青く変質したのだ。

国防庁特殊部隊員の沖退介は、東京で冴子という女性に一目惚れし、アプローチをかけた直後に、UFOの目撃が相次ぐ北海道に派遣された。各国の政府はUFOの存在を認識し、隠匿していたのだ。UFOは現れては消えるのみで、青い血になった人々は性格が穏やかになる等の良い影響を受けていた。

南は兵藤博士が米国大統領直属のブルーノート(UFO調査の極秘機関)にいるという情報を得て、アメリカに飛んだ。極秘で接触して来た兵藤博士は南に、「青い血が危険だという根拠は無い。しかし、各国首脳は青い血の人間に対する恐怖を人々に植え付けている」と語り、直後に何者かに拉致された。帰国した南も事実の報道を政府の圧力で阻止され、パリ支局に移動させられた。

日本政府は血液点検の制度を強引に立法化し、青い血の国民は患者として隔離されることになった。しかし実際の行き先は強制収容所で、異星人だという疑いにより彼らには残酷な生体解剖やロボトミー手術が施された。

超能力を持つと評判の人気ロックバンド『ヒューマノイド』は、クリスマス・イブに何かが起こると予言した。それは宇宙人の仕業ではなく、ナチズムの復活を望む人間による謀略だという。UFOや青い血に対する恐怖は、民衆を御し易くする為の目眩ましだったのだ。発言直後に『ヒューマノイド』のメンバーは飛行機事故により全員が死亡した。南がパリで再会した兵藤博士もロボトミー手術によって癈人にされ、口を塞がれていた。

冴子と恋仲になる沖退介。だが、冴子は青い血の持ち主だった。悩みながらも冴子との結婚を望む沖。しかし、クリスマス・イブの夜に沖は青い血の人々を一掃する作戦への出動を命じられた。冴子を射殺した沖は特殊部隊に銃口を向け、銃撃されて果てた。


注釈

  1. ^ 書籍『ゴジラ画報』では、「1時間55分」と記述している[1]
  2. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、「SFの衣を被った文芸作品」と評している[5]
  3. ^ 翌年クリスマス前公開の場合は実景撮影は不可能なため。
  4. ^ 劇中では「原子力空母ミッドウェイ」と呼称されているが、現実の同艦は通常動力艦である。
  5. ^ 石上は買いの立場から必死でフォローしている。
  6. ^ 前年にピンク・レディーの楽曲「UFO」が大ヒットしたことに象徴的だが、当時は「ユーフォー」という読み方が完全に定着して久しかった。
  7. ^ 1920年代後半生まれ、岡本と倉本の中間に位置する。
  8. ^ 田中は百冊近く、最も少ない星でも5冊の訳書がある。

出典

  1. ^ a b c ゴジラ画報 1999, p. 197, 「ブルークリスマス」
  2. ^ 東宝写真集 2005, p. 112, 「ブルークリスマス」
  3. ^ ブルークリスマスコトバンク
  4. ^ ブルークリスマス - ウェイバックマシン(2018年2月5日アーカイブ分) 日本映画専門チャンネル公式ホームページ
  5. ^ a b ゴジラ大全集 1994, pp. 72–73, 「東宝特撮映画史 ゴジラ誕生 特撮復権にむけて」
  6. ^ 映画」『北海道年鑑 昭和54年版』1979年1月、346頁、doi:10.11501/9490776 






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