フライト・インターセプト・トラップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 08:04 UTC 版)
概要
基本的なFITは、透明なガラスやプラスチック板(布を使用する場合もある)、支柱、ホルマリン等を入れたバットによって構成される。地面に刺した棒などで、ガラスやプラスチック板を地面と垂直になるように自立させ、その下にホルマリンやエチレングリコール入りのバットを設置することで、ガラス等にぶつかった昆虫を液体内に落下させ採集する[1]。マレーズトラップと組み合わせたようなタイプ[2]や、テントウィンドウトラップと称されるテント型のタイプ[2]、安価で持ち運びが容易な素材でできた簡易型[3]など、さまざまな改良版が考案されている。
FITはもともと小型の甲虫を対象に考案されたトラップであり、ハネカクシ科などの採集に適しているとされる[2]。テントウィンドウトラップでは、アブ科やヤドリバエ科などの双翅目や、寄生蜂などの膜翅目が多く採集される[4]。
参考文献
- 馬場金太郎・平嶋義宏 編 『昆虫採集学』 (1991年、九州大学出版会) ISBN 4-87378-281-3
関連項目
- 1 フライト・インターセプト・トラップとは
- 2 フライト・インターセプト・トラップの概要
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