フォーミュラ・ルノー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/27 15:21 UTC 版)
フォーミュラ・ルノー2.0 主な仕様
シャシー
タトゥース社及びルノー・スポールによるカーボンファイバー製。
現在使用されているシャシーは2000年に採用され、2004年にボディワークなどが更新されたものである。
コクピット
シャシー設計の中でも事故時のドライバー保護には細心の注意が払われ、FIAが規定した安全基準に適合したものとなっており、横転などに備えたロールフープを有し、横からの衝撃を緩和するためにコクピット横にヘッドレストを設け、特に事故時におけるドライバーの頭部へのダメージを最小限に抑えるデザインがなされている。エンジンも含め、FIAによるクラッシュテストを受けている。
その他、コクピット内に以下のものを備える。
- 情報表示用に、XAP社製のダッシュボードディスプレイ
- 取り外し可能なステアリング
- 6点式で幅3インチのシートベルト。
- FT3 fuel cell
- 消火器
エンジン
16バルブ、直列4気筒のルノー・スポールF4R FRS型エンジンを使用する。このエンジンはルノー・スポールによって製造・開発される。
エンジン本体及び電子制御についてはルノー・スポールによって封印されており、各チームが手を加えることは禁止されている。
ギアボックス
6速シーケンシャルギアボックスを使用、クラッチは油圧式で、ドライバーは右のシフトスティックを前後に(前ダウン、後アップ)動かしギアチェンジ操作を行う。
サスペンション
プッシュロッド式であり、フロントに1本、リアに2本備える。
タイヤ
基本的に、ミシュラン製のタイヤとOZ社製のアルミニウムホイールを用いる。タイヤのサイズはドライ、レイン共通である。
例外として、北米選手権はヨコハマタイヤ、ブラジル選手権はピレリ、アジア選手権はクムホを使用している。
諸元
車体(シャシー) | |
全長 | 約4,115 mm |
全高 | 約1,160 mm |
全幅 | 約1,780 mm |
ホイールベース | 2,645 mm |
フロントトレッド | 1,434 mm |
リアトレッド | 1,318 mm |
最低重量*1 | 492 kg(車体のみ) 565 kg(ドライバー込み) |
エンジン | |
排気量 | 1,998 cc |
最大馬力 | 約190 馬力(6,500rpm・時) |
最大トルク | 約22 kgm(5,500rpm・時) |
ボア x ストローク | 82.8 x 93.0 mm |
燃料タンク容量 | 38 liter |
潤滑油 | エンジン、ギアボックス共にelf製を使用 |
スパークプラグ | NGK社製PFR6E10 |
制御系 | マニエッティ・マレリ社製MF4L |
*1 最低重量:これらの重量にはエンジンの重さも含む。例外として、イギリス・フォーミュラ・ルノー(フォーミュラ・ルノーUK)は、車体のみの最低重量を490kgと定めており、同じくイギリスのBARC・フォーミュラ・ルノーも、車体のみの最低重量を495kg、ドライバー込みの最低重量を570kgと定めている。
- ^ Smith, Luke (2020年10月31日). “Formula Regional Europe merges with Renault Eurocup for 2021”. Motorsport.com (Motorsport.com) 2020年10月31日閲覧。
固有名詞の分類
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