フィナステリド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 08:49 UTC 版)
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人
また服用中は献血してはいけない。献血には、最低でも1ヶ月の休薬期間をとる必要がある[8]。
ドーピング
フィナステリドは、体内で男性ホルモンに影響し筋肉増強剤の使用を隠す効果があるため、世界アンチ・ドーピング機関などでドーピング剤として認定されていた。しかし、2009年1月1日、分析技術の進歩によりフィナステリドを使用しても禁止物質の使用を判別することが可能となったため、世界アンチ・ドーピング機関は禁止リストから除外した[9]。過去に問題となった事例としては以下のようなものがある。
- 2007年3月13日、オーストラリア元代表のサッカーDF選手スタン・ラザリディスがドーピング検査で陽性反応を示したと所属サッカークラブパース・グローリーが発表し、彼が利用していた発毛薬で使われるフィナステリドが反応したとされた。
- アメリカ合衆国スケルトン男子のザック・ランドがフィナステリドが原因でトリノ五輪出場を逃した。
- 2007年8月10日にソフトバンク所属のリック・ガトームソン投手がドーピング検査でフィナステリドに対し陽性反応を示し20日間の出場停止処分が下された。
関連項目
外部リンク
- ^ 他にもFincar, Finpecia, Finax, Finast, Finara, Prosterideの商品名で流通している
- ^ “AGA治療薬のフィナステリドの副作用はやばい?初期脱毛など服用の注意点や効果を徹底解説”. ナットク. 2024年3月11日閲覧。
- ^ “フィナステリドによるAGAの治療効果と副作用|購入方法や価格について詳しく解説 | AGAメディカルケアクリニック|オフィシャル”. 2022年5月27日閲覧。
- ^ "Can Prostate Cancer Be Prevented?" American Cancer Society, May 25, 2005.
- ^ “AGAの薬フィナステリドの効果と副作用。1年間続けたら薄毛改善の噂は本当?”. MOTEO. 2022年5月27日閲覧。
- ^ 川島眞 他 臨床皮膚科 2006 ; 60(6): 521-530.
- ^ a b “プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg 添付文書” (2016年7月). 2016年8月4日閲覧。
- ^ "東京都赤十字血液センター 献血の基準"
- ^ "World Anti-Doping Agency Q&A: Status of Finasteride"
固有名詞の分類
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