ファレノプシス・シレリアナ ファレノプシス・シレリアナの概要

ファレノプシス・シレリアナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 23:56 UTC 版)

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ファレノプシズ・シレリアナ
ファレノプシズ・シレリアナ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
亜科 : バンダ亜科 Vandoideae
: コチョウラン属 Phalaenopsis
: ファレノプシズ・シレリアナ P. schileriana
学名
Phalaenopsis schileriana Rchb.
図版

特徴

常緑の多年草で着生植物[1]。葉は3-5枚あり、線状長楕円形で長さ20-40cmにもなる。表側は暗緑色の地色に灰緑色の横縞模様が入り、裏面は暗紫色を帯びる。

開花は主として春。花茎は弓状に伸びて長さ1mに達し、よく分枝して30-50の花を、時にはそれ以上の数を付ける。花は順次咲いて、その開花期間は6週間にもわたる[2]。花は淡桃色、径6cmになり、香りがある。萼片は楕円形から卵状楕円形、側萼片の基部には赤紅色の斑紋がある。側花弁は幅広い菱形。唇弁は三裂して白から桃紫色で、中裂片は卵形で先端の両側に突起があって錨状になる。

種小名は本種を最初に導入開花させた Consul Schiller の名による。

分布と生育環境

フィリピンに産する。ルソン島南部の森林の高木に着生する[3]

利用

洋ランとして栽培される。本属でも大型の美麗種であり、フィリピン産のランではもっとも美しいものの一つ[4]とも言われる。

また、交配親としても重要で、ピンク系の花を作出する場合に重視される。

参考文献

  • 唐澤耕司監修、『蘭 山渓カラー図鑑』(1996)、山と渓谷社
  • 塚本洋太郎・椙山誠治郎・坂西義洋・脇坂誠・堀四郎、『原色薔薇・洋蘭図鑑』、(1956)、保育社

  1. ^ 唐澤監修(1996)p.517
  2. ^ 塚本他(1956)p.122
  3. ^ 塚本他(1956)p.122
  4. ^ 塚本他(1956)p.122


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