ハドソン山 概要

ハドソン山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 22:55 UTC 版)

概要

チリ南部アイセン・デル・ヘネラル・カルロス・イバニェス・デル・カンポ州の州都コイハイケから南西に157 km離れた火山で、山頂の標高は1905 mである。ハドソンという山名は、19世紀に活躍したチリ海軍の水路測量技師、フランシスコ・ハドソン(Francisco Hudson)からとられている。多数の噴火記録があり、特に1991年噴火は世界中に異常気象をもたらした。最近では2011年にも噴火している。

主な噴火歴

1971年の噴火

1971年の9月に起きた噴火では氷河が溶け、泥流が発生。これにより5人が死亡し、近隣の住民は避難した。この時の火山爆発指数は3だった。

1991年の噴火

8月から10月にかけて起きた噴火は大規模で、プリニー式噴火だった。二酸化硫黄エアロゾルが含まれた大量の火山灰を成層圏まで噴き上げ、この時の火山爆発指数は5だった。この噴火による死者は出なかったが、数百人が避難した。

この噴火の数カ月前にはフィリピンにあるピナトゥボ山が今世紀最大の大噴火をしており、この噴火でも大量のエアロゾルが成層圏まで達している。これにより、オゾン層の破壊が進み、翌年の南半球の冬季には、南極上空のオゾンホールが過去最大になった。今回のハドソン山の噴火でも、南半球のオゾン層破壊に影響するほどの大規模だった。




「ハドソン山」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハドソン山」の関連用語









ハドソン山のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハドソン山のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハドソン山 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS