ドラえもん (キャラクター) 生い立ち

ドラえもん (キャラクター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 09:37 UTC 版)

生い立ち

ドラえもんが製造されてから、のび太のもとに来るまでの経緯を、複数ある設定ごとに記す。

原作設定

藤本が執筆した『ドラえもん大事典』[6]における設定。『ドラえもん大事典』の初出は1975年3月だが、その際に掲載されたのは★印の項目のみで日付も未記載。

  • 2112年9月3日[注 6]、ロボット工場[注 7]で製造されるも、検査の結果、不良品と判定される。
  • 2112年9月4日、特売所に置かれる(この特売所には「がらくた」の文字があり、ジャンク品扱い)。
  • 2115年1月19日、セワシの友だちとして野比家に来る。
  • 2119年3月7日、ガールフレンドとハイキング。
  • 2122年8月30日、(9歳の夏)、ネズミに耳をかじられ、両耳を失う。それ以来ネズミ嫌いになる。
  • 2122年9月2日、お見舞いに来たガールフレンドに大笑いされる。
  • 2122年12月、好きだったノラミャー子にふられる ※1976年に上記の9月2日の場面が描き足されたことでこの項目はなくなる。
  • ★失意のドラえもんを慰めるため、また自分たちの運命を良くするため、セワシの提案でタイムマシンに乗りのび太のもとへ行く。

方倉設定

  • ドラえもんが青いのは、耳がなくなった自分の姿を鏡で見て青ざめたから。
    • ただし、この場面はDJのドラえもんが読者からの質問葉書にギャグ混じりに答える場面での回答で、読者の質問は「青い猫はいないと思うがなぜ青いのか」というもので(製造時には黄色かったという設定はまだできていない)、漫画で描かれているドラえもんは青ざめる前からほぼ同じ姿(縦線と網点の入った姿)をしている[8]

『2112年度版ドラえもん道具カタログ』(1986)における設定

  • 基準値を超えるほど人間に近い個体ができてしまう場合も不良品扱いとされるため、ドラえもんは当事項によって不良品と判断された。
  • 型番R-01 FR001-MKII。特価200000円。

出典不明の設定

  • ドラえもんがのび太のところへ旅立った日は 2123年4月5日という説もある。
  • ドラえもんが不良品になったのは、ベルトコンベア上でどら焼きの匂いに引き寄せられて不良品側に落っこちたためという説もある。

1995年の新設定

主な変更点
  • ドラえもんの耳をかじったのはロボットのネズミ。
  • 体の色が青くなったのは泣き続けたせいで黄色いメッキが剥がれたから。
  • ノラミャー子の外見。
映画『2112年 ドラえもん誕生』のあらすじ
2112年9月3日乙女座)、トーキョーマツシバロボット工場で製造されたネコ型ロボット第1号。当日の量産ラインにおいて、1台目(第0号)の次である2台目として生まれた。だが、時を同じくして時間犯罪者のドルマンスタインタイムパトロールからの逃亡のためワープを行い、これによって引き起こされた稲妻が落雷として組み立て中のドラえもんに直撃する。この衝撃で本体からネジが1本欠落した上に生産ライン上から転落し、他のネコ型ロボットより少々不器用になる後遺症を持ったため[9]、ロボット養成学校では特別クラスへ編入。ここで後の「ザ・ドラえもんズ」となる友人らと出会う。
ロボット学校在学中に行われたロボットオーディションにて、幼児だったセワシが間違って購入ボタンを押したことで[9]、子守用ロボットとしてセワシの家で働くこととなる。そして10年が経った2122年8月30日、セワシの工作用ネズミ型ロボットが間違えてドラえもんの耳をかじってしまうトラブルが発生、更に修理に行った病院でもトラブルに見舞われた結果耳を失ってしまう。その姿をガールフレンドのノラミャー子に笑われてしまったことで落ち込んだドラえもんは「元気の素」を飲んで立ち直ろうととしたが、間違えて「悲劇の素」を飲んでしまい三日三晩泣き続けたところ振動で身体の黄色いメッキが剥がれて青くなってしまい声も枯れてガラガラのドラ声になってしまう。
その後初めて対面した妹・ドラミからセワシが行方不明になったと知らされ、動揺を抑えるために今度こそ「元気の素」を飲もうとするが間違えて今度は「デンコーセッカ」を飲んでしまい大暴走してしまう。しかしこれが幸いしてドルマンスタインの逮捕に貢献し、彼らの人質に囚われていたセワシも救出した(これを記念して、「ミニドラ」が作られた)。
その後、セワシを幸せにするため、最も出来の悪い先祖「のび太」の未来を変える使命を持ってのび太の家へと送り込まれた[9]

2005年以降

2005年以降のテレビアニメでは、「原作設定」「方倉設定」「1995年の新設定」「2005年以降にできた新しい設定」など、誕生秘話が描かれた各回ごとにさまざまな設定が使用されている。

2005年のテレビアニメオープニング『ドラえもんのうた女子十二楽坊版)
藤本による『ドラえもん大事典』での各場面が流れた後、黄色いドラえもんが動物のネズミに耳を齧られ、大泣きした涙で体が見えなくなった後で青い体になっている。
アニメ『ドラえもんが生まれ変わる日』
1995年の新設定とほぼ同じ設定で誕生の経緯が描かれた(作られた直後、普通のカミナリが当たってネジを吐いてしまう。そのため不器用になりみんなに笑われてしまったというもの)。
アニメ『走れドラえもん!銀河グランプリ』『ドラえもんの100年タイムカプセル』
ネズミに耳をかじられその姿を見て青くなった方倉設定に近い設定で描写された。
『ドラえもんが生まれ変わる日』と比べると、作られた場所がやや異なり、カミナリも落ちていない。
ドラチャン★ドラヂオ
『スーパーレディオステーション ドラチャン★ドラヂオ』(2012年9月3日発信)で語られた誕生秘話では、青くなった理由が3日3晩泣き続けてメッキがはがれて青くなった設定に戻っている(耳をかじったネズミは変更されず、普通のネズミである)[注 8]
ロボット学校の同期のロボット
アニメ『ドラえもんが生まれ変わる日』のパーティーシーンや『走れドラえもん!銀河グランプリ』に登場する集合写真を見る限り、ロボット学校同期のロボットはノラミャー子[注 9]以外、パワえもんを含め全て同型の(黄色い耳がある)猫型子守ロボットであり、ザ・ドラえもんズのメンバーは描かれていない。






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