テクニカルダイビング オーバーヘッド環境

テクニカルダイビング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/22 01:24 UTC 版)

オーバーヘッド環境

ダイバーの所在位置から水面までの間に何らかの障害物があり(何らかの必要性が生じた場合にも)、直接水面に浮上できない環境を言う。例えば沈没船などの水中構造物の内部や、水が満ちた洞窟内部が該当する。オーバーヘッド環境に進入する際にはその環境に適応するための知識、訓練や装備が必要である。例えば

  • 退出のために、進入路(あるいはそれに代わる退出路)を明確に確保すること。
  • オーバーヘッド環境においては特に頻繁に見られる、視界を遮断するような堆積物を巻き上げずに進入すること。あるいは堆積物を巻き上げ、視界が失われた場合でも確実に退出路に沿って遊泳できる技術・器材を備えること。
  • 万が一にも緊急浮上の必要性が生じないよう、信頼性の高い器材を正しく使用すること。

等は、オーバーヘッド環境への潜水に際して最低限必要な事項であるが、インストラクターを含むレクリエーショナルダイバーがそれを知らずに、あるいは知りつつも限界を超えてオーバーヘッド環境でダイビングすることによる事故は絶えない。

ケイブ

支洞に移動する作業中

ケイブダイビング(caveケーブとも)は、光の届かない洞窟に潜ることであり、カバーン(cavern光の届く洞窟)と区別される。上記のオーバーヘッド環境ダイビングの一つである。

主に、ダイバーは泉や海中鍾乳洞に潜り、ケイバー(洞窟探検家)は洞窟内部にあるサンプや地底湖に潜る。

装備は、二系統の呼吸源(レギュレーター)、リールとスプール、3つのライト、目印につかうラインアローやクッキーが最小限の器材になる。時には、タンクを脇の下に装備したり、ヘルメットを着用して潜る。

詳しくは、洞窟潜水を参照。

アドバンス・レック

テクニカルダイビングにおけるレックダイビング(wreck)は、沈没船(戦没船)など海底に沈んだ人工物の中に侵入することである。オーバーヘッド潜水においてアドバンスレックは、カバーンダイバーにあたる初心者コースである。




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