ゼクシィ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 07:42 UTC 版)
沿革
1993年5月に首都圏版が創刊。その後日本全国に展開され、2013年時点では20の地域版が出版されている。
創刊から数年は、誌名表記は『XY』だった。読みは現行と同じ「ゼクシィ」。『XY』は性染色体のXX(女性)とXY(男性)に由来する。創刊当時は「出会い」や「デート」といった特集が組まれることが多かったが、1995年から、ブライダル専門の情報誌とされた。
1998年1月に、インターネットに『ゼクシィ』がプロデュースする【ゼクシィnet】を「イサイズウエディング」としてスタートし、会場探し・ウェディングドレス・指輪など結婚の準備全般に関する豊富な情報を掲載。2001年11月5日より、ゼクシィnetモバイル版サービスも開始。
2007年8月23日「ゼクシィnet」が、ウエディングSNS『花嫁カフェ』をサービス開始したが、会員数が減少し、サービスが終了した。
概要
結婚式場・ドレス・指輪・引出物などの情報や先輩カップルによる体験談、披露宴などにかかる費用の相場など、結婚準備に関する情報が掲載されている。別冊でインテリア専門や、海外ウエディング専門などの特別版も発売されている。
1993年から2000年頃までの『ゼクシィ』草創期は、半ばブライダル業界の価格破壊を使命としたような側面があって、「結婚費用 節約術100連発」といった、費用を抑えることをよしとする記事が多く見られた。実際、『ゼクシィ』創刊以前は「冠婚葬祭で費用を削るのはよくない」という風潮があり、ホテル・式場はそれに乗じて莫大な利益を上げていた。そんなブライダル業界に風穴を空けることで、読者の圧倒的な支持を得たと言える。21世紀に入った頃から少し方針を転換。ブライダル業界と共存共栄を図るという色合いが強くなり、節約系の記事は影を潜めている。
表紙や大きな特集ページなどではプロダクションなどに所属しているプロのモデルが起用されているが、その他のページでは一般募集した「ゼクシィモデルズ」と呼ばれる読者モデルなども起用されている。
2000年代以降は付録にも力を入れており、有名ブランドとコラボしたキッチン用品、ゴム手袋、婚姻届(実際に役所に提出する事が出来る)などユニークな物が多い。
地域によって雑誌の厚さには差があるが、特に首都圏版は非常に分厚く重量もあるため「鈍器の代わりになる」「凶器として使える」と言われ[1]、実際に女子プロレスでは本誌を凶器として使うユニット(東京女子プロレス・婚勝軍)も現れた[2]。
ゼクシィ結婚トレンド調査
結婚式を行ったカップルにアンケート調査を行い、結婚式費用の相場、結納や仲人の実施率、新婚旅行の行き先など、多岐に亘る結婚データを毎年秋に発表している。2007年10月に発表された2007年版では、北海道、青森・秋田・岩手、宮城・山形、福島、茨城・栃木・群馬・首都圏、新潟、長野、静岡、東海、富山・石川・福井、関西、岡山・広島・山口、四国、九州の15エリアに分けて調査が行われ、地域別の風習の違いがわかる貴重な資料となっている。
- ^ ゼクシィは「もはや凶器」との声も…彼氏を殴ったら「殺人未遂」になる? 弁護士ドットコム・2016年12月15日
- ^ ゼクシィを凶器に使った女子プロが編集部の抗議で謝罪会見「結婚願望はありまぁす!」「オウッオウッオウッオウッ」 ねとらぼ・2017年2月10日
- ^ a b “柏木由紀「ゼクシィ」タイアップ新作で4つの花嫁姿披露”. ナタリー (ナターシャ). (2013年9月12日) 2013年9月26日閲覧。
- ^ “井桁弘恵、11代目ゼクシィCMガール「25周年の節目で光栄」”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2018年4月19日) 2018年4月20日閲覧。
- ^ “白石聖:“美少女タレントの登竜門”「ゼクシィ」の12代目CMガールに抜てき 「夢かなった」”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2019年4月18日) 2019年4月18日閲覧。
- ^ “AKB48の新曲が「ゼクシィ」CMソングに、デモ版の歌唱を箭内&亀田が担当”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2016年5月20日) 2022年10月27日閲覧。
固有名詞の分類
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