スーツアクター
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養成
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アクション俳優専門の芸能事務所では、スーツアクター専門というわけではないが、アクション俳優の養成のための部門を設けているところがある。例えばジャパンアクションエンタープライズ(JAE)では「養成部」として、1年間にわたって各種の殺陣や武術、スタントの基礎などをトレーニングする[14]。他にアクション俳優を養成する専門学校もある。だがこうした過程を経ても実際にスーツアクターとして演技できる者は少ない。NHK教育テレビジョン『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』で当時JAE所属の伊藤教人を取り上げた回によると、彼の同期生21人の内、3年経って残っているのは6名に過ぎないという。養成部を終えた2年目からは先輩俳優の着替えの補助業務などを手伝いながら撮影現場の雰囲気に慣れていき、まずは戦闘員、さらに怪人の役とステップアップしてゆく。さらに年齢を重ねると一般の俳優としての活動を主にしたり、殺陣師・アクション監督などといったスタッフに、あるいは養成部での講師など指導する立場に廻る。
属するプロダクション
※五十音順
- Eプロダクション(ディズニーリゾート)
- 大野剣友会
- ジャパンアクションエンタープライズ (JAE ) - 旧社名:ジャパンアクションクラブ (JAC )
- ジョイントアクションクラブ
- 円谷プロダクション
- レッドアクションクラブ
など。スーツアクターは同時にスタントマン/スタントウーマンでもあることから、多くの場合これらやアクション俳優を専門とする芸能事務所に属している。
スーツアクターを題材とした作品
- 映画
- テレビドラマ
- 私が愛したウルトラセブン - 『ウルトラセブン』の制作現場をモデルとしたテレビドラマ。
- ウルトラマンになりたかった男 - ウルトラシリーズの架空の制作現場を題材としたテレビドラマ。
- 漫画
- 仮面ライダーをつくった男たち - 『仮面ライダー』の制作現場を描いたドキュメンタリー漫画。大野剣友会が題材の一つとなっている。
- ヌイグルメン! - 唐沢なをきの漫画作品。スーツアクターを主人公に据え、特撮番組製作の裏側を描いた作品。
- ^ 特集 世界のゴジラを生んだ日本の特撮「元祖」ゴジラ・スーツアクター中島春雄 nippon.com 2014年7月23日、2015年9月13日閲覧
- ^ a b c 「怪獣アイテム豆辞典」『東宝編 日本特撮映画図鑑 BEST54』特別監修 川北紘一、成美堂出版〈SEIBIDO MOOK〉、1999年2月20日、149頁。ISBN 4-415-09405-8。
- ^ 【動画】「ゴジラ剣法」薩摩剣八郎 nippon.com 2014年7月31日、2015年9月13日閲覧
- ^ ランディス『モンスター大図鑑』、p.190
- ^ 超人画報 1995, p. 43, Column「テレビと劇場でデビューした『七色仮面』」
- ^ 『全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年3月24日、48-49頁。ISBN 4-7669-0962-3。C0676。
- ^ SKE松井玲奈、スーツアクターが好き シネマトゥデイ 2015年8月18日、同9月13日閲覧。
- ^ 『スーツアクター高岩成二 先人より継承し、共に創造す』株式会社イースト・プレス、8月16日 2023。
- ^ 破李拳竜「ゴジラ・怪獣学 パワーアップクイズ」『ゴジラ怪獣超クイズ』久保書店〈ジアス・ブックス 6〉、1992年12月15日、118頁。ISBN 4-7659-1060-1。
- ^ 平成仮面ライダーを支えた男・高岩成二【単独インタビュー】スーツアクターの真実【「THE仮面ライダー展」埼玉会場は5月6日まで】(インデックス入り) - YouTube
- ^ 「武部直美インタビュー」『ハイパーホビー』VOL. 3、徳間書店、2017年、74 - 75頁、ISBN 978-4197301478。
- ^ 川添愛. “『スーツアクターの矜恃』鈴木美潮著 「中の人」日本文化を体現”. 読売新聞オンライン. 2024年1月29日閲覧。
- ^ 例外で1990年代後半のスーパー戦隊シリーズの最終回エンディングで流れるスタッフロールでは、冒頭に『アクション』『スーツアクター』などと書かれていた
- ^ 「養成部|株式会社ジャパンアクションエンタープライズ]」
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