スパイダーマン: ワン・モア・デイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/08 22:50 UTC 版)
あらすじ
ワン・モア・デイ以前の状況
マーベル全体を巻き込んだクロスオーバーストーリー『シビル・ウォー』の中で、スパイダーマンはヒーロー登録法に賛成してピーター・パーカーであることを世間に発表したが、途中でヒーロー登録法反対派に鞍替えしたことで、政府から追われる身となる。さらに、スパイダーマンを憎む悪人たちは、ピーター本人だけでなく、その家族を標的として狙い始める。ピーターと妻のメリー・ジェーン・ワトソン、叔母のメイ・パーカー(Aunt May)の3人は正体を隠して逃亡生活を続けていたがメイおばさんが狙撃手の銃弾に倒れ重体となる。
スパイダーマンはかつて捨てたブラックコスチュームを再び身に纏い、狙撃を命じたキングピンを叩きのめしたものの、その命を奪うことはしなかった(『スパイダーマン: バック・イン・ブラック』)。
ワン・モア・デイ本編
ピーターはトニー・スターク(ヒーロー登録法の主導者であり、ピーターに正体を明かす事を求めた張本人)にメイおばさんの治療費の援助を求めたが断られ(ただし、スターク家執事のジャービスにメイの事情を伝え、彼が個人資産で医療費を支払うことを黙認した)、その後、世界最高の魔術師であるドクター・ストレンジへ相談した。ストレンジは、自分の力ではメイの命を救うことはできないと告げた。さらに彼は魔法でピーターを一度に世界中の複数の空間に存在させ、ドクター・ドゥーム、リード・リチャーズ、ドクター・オクトパスなどにも頼み込んだがいずれも断られた。ストレンジは魔法の過程で傷ついたピーターを癒し、そしてメイおばさんの最後を看取るように言った。
病院へ戻る途中、ピーターは一人の赤毛の少女と出会った。去ってゆく彼女を追うとピーターは二人の男たちと出会い、さらに、赤い服の女から彼らはスパイダーマンにならなかった別の世界のピーターであることを教えられる。赤い服の女の正体は悪魔メフィストであり、彼女はメイの命を救うことができると述べた。メフィストはその代償として、「ピーターとメリー・ジェーンの結婚を無かった事にする」ことを要求した。現代の悪魔にとっては、「魂」よりも「純粋な夫婦の愛」の方が価値があるというのだ。ピーターとメリー・ジェーンは一晩悩み苦しみ抜いた末、「ピーターの正体を世界中の人々の記憶から消す」ことも追加条件として取引に応じた。また、メリー・ジェーンは「ピーターに幸せになるチャンスをあげて」と言い、小声でメフィストにもう一つの要求をした。(ワン・モーメント・イン・タイムにそのことについての詳細が記述されている)世界変貌の直前、メフィストは先ほどの赤毛の少女は未来で生まれる予定で、もう決して存在することができない彼らの娘だったことを2人に明かした。
メフィストは歴史を変え、ピーターとメリー・ジェーンの結婚は無くなり、スパイダーマンのマスクの下は人々の記憶から消え去った。ピーターは一人でベッドから目覚め、再びメイおばさんと暮らしていた。ピーターはハリー・オズボーン(以前の歴史では『Spectacular Spider-Man』第200号で死亡していた)のパーティに出席し、リリー・ホリスターとカーリー・クーパーと出会い、そしてパーティから去るメリー・ジェーンをちらりと見かけるのだった。そして出席者たちは「新しい日(ブランニュー・デイ)」に乾杯するのであった。
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- ^ Colton, David (2008年1月9日). “Comic fans fume as Marvel erases Spidey-MJ marriage”. USA Today. 2008年4月5日閲覧。
- ^ Schedeen, Jesse; Bryan Joel and Richard George (2007年12月28日). “Amazing Spider-Man #545 Review”. IGN. 2012年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月2日閲覧。
- ^ Lee, Stan (in afterword) (2008). "Spider-Man: One More Day" (by Straczynski, J. Michael; Quesada, Joe) (hardcover ed.). New York City: Marvel Comics. ISBN 0-7851-2633-3.
- ^ One More Day hardcover details[リンク切れ] at Marvel.com
- ^ One More Day softcover details at Marvel.com
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