スタファン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/05 05:10 UTC 版)
スタファンは、1988年に、P. KazynskiとJ. Michlによって、[1.1.1]プロペラン(C5H6またはC2(=CH2)3)の自発的な重合反応によって初めて得られた[1]。軸となるプロペランのC-C結合は解離し、2つの軸の炭素と新しい結合を形成する。その結果生じる構造[-C≡(-CH2-)3≡C-]は堅固で、2つの炭素原子が3つのメタンジイル基で結合した構造を持つ。従って、構造単位は直鎖状になる。この特性から、スタファンのオリゴマーを用いてナノ構造体の作成が考えられ、ナノテクノロジーの分野においても興味を持たれている[1]。
n個の単量体で構成されるスタファンのオリゴマーを、[n]スタファンと呼ぶ。
- 1 スタファンとは
- 2 スタファンの概要
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