スキー場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 13:59 UTC 版)
レンタル
スキー場の多くでスキー板やスノーボードのレンタルをしていることがあり、他にもブーツ・ウェア・手袋・ゴーグル等のレンタルも合わせて行うスキー場もあるので、その様な場所では手ぶらでスキー・スノーボードを楽しめることもある。またレンタル以外にもスキー場内のショップで手袋やゴーグル等の小物を販売していて、急な破損等にも対応できることがある。
スキー場直営以外のレンタル店がスキー場付近にあることも多く、さらにスキー場付近での宿泊施設でもレンタルを行っていたり、あるいはレンタル店と宿泊施設が提携していることもあり、従業員等への問い合わせでレンタルに関する情報を教えてもらえることもある。
スクール
スキー場では、スキースクール、スノーボードスクールといった滑り方に関する教育を受ける環境を用意しているところもある。
一般的なスクールは、1人から申し込みができ、受講を申し込んだ人が集まって複数人で実地の教育を受ける。用具はスクールでレンタルできる場合もあるが、通常は各自で事前に用意する。
スクールを受講するには、受講開始時刻までに事務所等で予約をしておく必要がある。時間は半日コース、一日コースなどから選ぶことになる。半日コースは1回2時間、一日コースは午前2時間、午後2時間程度のものが多い。
スクールは、初心者や中級者、上級者などのコースに分かれており、全く経験がない初めての人から、ある程度経験のある人まで自分の技量に合わせて学習することができる。未経験者が初めてスキー、スノーボードを始める場合には、リフトの乗り方、降り方、道具の装着方法や使い方などの最小限の知識もないことから危険なため、安全面、上達面からみて、初めて始める場合には、初心者向けのスクールに入って学ぶことが最適である。
プライベートスクールと呼ばれるスクールでは、見知らぬ人の集団ではなく、個人やグループ単位で教育を受けることができる。また、キッズスクールなどの子供を対象にしたスクールや、市町村単位やスポーツ運営企業などで独自に構成されているスキー・スノーボードクラブ等の団体が主催でスキー場の利用許可を受けてスクールを開いているところもある。
多くのスクールでは、スキー技術の習得の度合いを客観的に判断する検定会が行われている。この場合、日程を定めた全日本スキー連盟(SAJ)によるスキーバッジテストやスノーボードバッジ(級別)テストなどを開催し、受験してもらうことも多い。
スノーボード禁止
スノーボードの草創期には、その認知度の低さもあって特に滑走規制をもうける必要は無かったが、ボーダー人口の増加とともにスノーボードを全面禁止にしたり、部分的に解禁したりするなど、スキー場によって対応が分かれていた。現在ではスノースポーツとしてスキーに匹敵するほど一般化しているため、営業的な兼ね合いも相まって規制は順次緩和されており、現在は大半のスキー場でスノーボードは全面利用可能である。
注釈
- ^ 国際スキー連盟(FIS)が定めるルールにより、「コースを歩く時は真ん中を歩かない」とされていて、全国スキー安全対策協議会によってこのような啓発活動 (PDF) が行われている。
- ^ 中には、スノーボードを立てる設備が付いていない、カービングスキーやファットスキー等の幅広のスキー板がスキー立てに入らない、子ども用やスキーボード(ファンスキー)等の短小スキー板でスキー立てが使えない、そもそもスキー立てがキャビン内にある構造といった場合、スキー板やスノーボードをキャビン内に持ち込んで乗車することがある。
- ^ ただし係員への申し出により、乗降時の減速操作を行ってくれる場合がある。
出典
- ^ 「ゲレンデ」って何語?【意外と知らない外国語雑学】
- ^ 参考文献:公益財団法人 北海道スキー連盟 2019年度教育本部メモ(著者:公益財団法人 北海道スキー連盟 教育本部、発行所:山と溪谷社、2018年11月1日初版)
- ^ “ニセコユナイテッドゲレンデマップ 2021-2022”. ニセコHANAZONOリゾート. 2021年10月20日閲覧。
- ^ “ニセコビレッジスキーリゾートコースマップ” (PDF). ニセコビレッジ. 2021年12月3日閲覧。
- ^ 索道入門5 ~索道の輸送能力 その2 2018年10月20日閲覧
- ^ a b ニセコユナイテッド/オンラインリフト券販売より
- ^ 一例として、Lift Ticket Prices Niseko Grand HIRAFU / HANAZONO リフト料金(ニセコ東急 グラン・ヒラフ、HANAZONO共通)およびLift Ticket Prices Niseko All Mountain リフト料金(ニセコ全山)より。「シーズン券・長期間券のご購入のご案内 ニセコ東急 グラン・ヒラフ券、ニセコ全山共通券」に記載されている内容以外では保証金の徴収は行われていない
- ^ 北海道新聞 第4社会面 2019年(令和元年)11月26日記事「『共通リフト券ネットで販売』ニセコ4スキー場」より
- ^ “〈北海道のスキー場〉北海道のサラサラなパウダースノーを満喫しよう!!(季節・暮らしの話題 2023年01月09日)”. tenki.jp. 2023年2月18日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “富士山のふもとのスキー場でゲレンデ作り本格化 山梨 鳴沢村|NHK 山梨県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年2月18日閲覧。
- ^ 雪崩からスキーヤーを守れ! アバランチコントロール ニセコで約20年続く爆破作業とは. 北海道新聞 どうしん動画ニュース (published 2023年2月14日). 2023年2月18日. 2023年2月18日閲覧。
- ^ a b 毎日放送, MBS. “関西人気1位のスキー場で『安全守るパトロール隊』密着取材...次々やってくるケガ人対応で大忙し「傷病者をいかに早く病院まで運ぶか」”. MBSニュース. 2023年2月18日閲覧。
- スキー場のページへのリンク